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終わりに
錆浦の海岸べりを歩くと浜からすぐの木立の中の岩肌や木の幹にびっしりと張り付くように伸びる青々した葉。その葉の間にはオレンジ色のまるで細長いブドウの房を思わせるような実が幾つもぶら下がっている。フウトウカズラである。これとそっくりなものを八重山で暮らしていた頃良く見かけた。現地でヒバーチと呼ぶコショウの一種だ。八重山ソバなどの郷土食には欠かせない食材で、コショウほど辛くはなく甘い香りがする。和名はヒハツモドキ。
実はこのフウトウカズラもコショウの仲間。見かけはそっくりである。ただフウトウカズラは食用に適さないとされている。名前の由来は外国の植物である風藤(ふうとう)に似ているので名付けられたという。色々と調べてみると風藤は漢方薬に使われる防己(ぼうい)、和名オオツヅラフジという植物の様である。