串本海域公園について
串本海域公園の利用
串本海中図鑑
串本海域公園の話題
終わりに
今年は春の到来が遅く、しかも随分遅くまで異常に寒い日があり、私達もふるえましたが、生き物たちも大いに震え上がったことでしょう。
例年になく厳しい冬だったので、例年冬のさなかでも、天気の良い日に飛ぶ成虫越冬組の蝶たちも、春が来るまで一向に姿を見せませんでした。このようなことは非常に珍しいことのようです。
すでにキチョウのオスは3月11日に見ていますが、3月21日にキチョウのメスを初見しました(写真 1)。またこの辺りで春最も早く飛ぶコツバメもこの日に初見しました。またこの日には越冬したテングチョウが沢山飛んでいました(写真 2)。20日の彼岸で、きれいになったお墓には今を盛りに咲くラッパスイセンが供えられてありました(写真 3)。25日には先月下旬に芽を出したフキノトウが花を咲かせました(写真 4)。また、翌26日には畑の畦にアマナが開花し(写真 5)、上を見上げると、遅れていたヤマザクラもついに開花しました(写真 6)。
27日に、モンシロチョウの雌雄を初見し(写真 7)、同じ日にスジグロシロチョウのオスも初見しました。しかも、この日に見たモンシロチョウのメスはすでにハマダイコンに産卵をしていました。いよいよ春本番で、ヘビイチゴの開花が見られ(写真 8)、ナズナ(ぺんぺんぐさ)も大いに茂ってきました(写真 9)。
晦日の31日には農家の庭に植えられているモモとスモモがともに開花しました(写真10-11)。この日、ヒオドシチョウの越冬個体を初見しました。
4月1日は定期観察の日です。ハッサクは相変わらずの様相です(写真12)。ウメは撮影に失敗しましたので、3月25日に撮影したものを紹介します(写真13)。クリとカキは新芽を出しました(写真 14-15)
この日、初春の蝶の代表であるツマキチョウを初見し、アカタテハの越冬個体も初見しました。さらにテングチョウはますます数を増やし、盛んにチェイスをやっています。また、山際にはヤマザクラの花が目立ち(写真16)、駐車場のサクラは開花までもう一歩となりました(写真 17)。
3月29日に初見したベニシジミを4月4日にようやく撮影できました(写真18)。
4月5日には海中公園の苑地でミヤコグサが開花しました(写真19)。先月号で紹介したミヤコグサの開花(写真17)は以後の観察で、ウマゴヤシであることがわかりました。お詫びして訂正します。またこの日、国道沿いにスズメノエンドウが目立たない花をいっぱい付けているのを発見しました(写真20)。
6日頃にはダイビングパーク前のハマダイコンが満開で(写真21)、6日にはこの花にジャコウアゲハが求蜜に来ていました。これが今年の初見ですが、現在まで、上手な撮影には成功していません。一方同じくよく求蜜に来るクマバチは撮影に成功しています(写真22)。8日には海中公園の駐車場のサクラが満開となりました(写真23)。
4月13日にはツツジも開花し、ヤマブキも満開となり(写真24)、八重桜も開花し(写真25)、辺り一面花であふれています。