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終わりに
今年の冬、特に後半は寒さが厳しかったことは前回書きましたが、春になってもなかなか寒さからは解放されない日々が続きました。天気がよく暖かだなと思ったら、次の日には天気が悪くなり、その上寒さが加わります。特に夜の寒さは近年にないほどでした。
3月22日ヤマザクラが咲きました。花が先に咲くものもあり(写真1)、葉と花が同時に出るものもあります(写真2)。地面ではキランソウが満開ですし(写真3)、サキゴケも咲き始めました(写真4)。畑の空き地ではナズナが花を咲かせています(写真5)。
長い冬が明け、繁殖期の春になって、越冬したテングチョウは活動を開始したようです(写真6)。またこの日、モンシロチョウを今春初めて見ました。
ニューサマーオレンジの木の側では、切り株の上に置かれたオレンジが見つかりました(写真7)。地面に転がっているオレンジは穴を開けるような食害痕があるところから(写真8)、犯人はアライグマの可能性があります。
3月31日にはミヤコグサがかなり咲き出しました(写真9)。またベニシジミも飛び出しました(写真10)。
4月1日、定期観察の日です。ハッサクの実は相変わらずです(写真11)。ウメは実が見えるようになってきました(写真12)。カキは若葉が展開し始めました(写真13)。しかし、クリは枯れ枝然としたままで、しかも昨秋のイガを所々に付けています(写真14)。ウバメガシ・トベラ・シャリンバイ・サンゴジュはそれぞれ若葉を展開しています(写真15~18)。また、ヤマモモ・キブシは花を咲かせ、ビワの実はやや大きくなりました(写真19~21)。一方、ハマボウは枯れ枝のようで、所々に種を付けたままです(写真22)。
駐車場では、早咲きのオオシマザクラが開花し、ツツジも大きなつぼみを持っています(写真23・24)。また、奥の畑地ではアケビが開花し、シロバナタンポポがたくさん花を付け、フキノトウが大きく伸びました(写真25~27)。
4月4日にイヌビワの新芽が(写真28)、また6日にはシイとクリの新芽が出ました(写真29~30)。6日には海岸でハマエンドウとハマタイゲキが咲きました(写真31~33)。
11日にはサンゴジュが花芽を出し(写真34)、13日にはウバメガシの花が咲き、シイの若葉が展開し、ハマボウに小さな若葉がでました(写真35~37)。そして14日にはウメの若葉と実は大きく成長しました(写真38)。
4月15日、ハッサクが食害にあっていました(写真39)。そしておもしろいことに、ウメの幹の上に、むいたハッサクが置いてありました(写真40)。ハッサクの食痕と、木の上のミカンの状態とから、アライグマがここに出没していることは間違いなさそうです。各地で被害を出している移入動物のアライグマの進入は、在来種であるニホンザルやタヌキの引き起こす被害とは別の、大きな問題を当地域にもたらすことが危惧されます。