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終わりに
あけましておめでとうございます。本年も串本海中公園付近の陸上の生きものの年間を通しての移り変わりの様子を紹介します。
24日にはキンカンの実が随分黄色くなってきました(写真 1)。さらに、多くの落葉樹が葉を落とす中、クリの観察木はまだ多くの葉を付けたままです(写真 2)。しかし、付いている葉は黄葉というよりは、褐色で枯葉という風情です。
暮れも押し詰まった、28日は天気が良く、サツマシジミ♀の飛翔が見られました。これは当地でのサツマシジミの今冬の最後に観察された飛翔となりました。翌、29日も比較的天気が良く、周りの木々にメジロとエナガがたくさん来て、盛んにさえずると共に、木の実をついばむ姿が見られました。
今年の正月は元旦に限らず、非常に天気の良い日が続きました。元旦は例によって、恒例の観察をする日ですが、昨年と同じことをお知らせするのも芸が無いので、変化のあった者のみをお知らせし、書いてない定期観察種は先月と変わりないということにします。まず、暮れには葉を付けていた栗の木は全く葉を落としてしまいました(写真 3)。ウメは大きなつぼみをいっぱいに付けています(写真 4)。しかし、その中の1木のみに数輪の花が開花しました(写真 5)。ハッサクは相変わらず大きな実を重そうにぶら下げています。実はますます大きくなったようです(写真 6)。
サンゴジュの葉は汚く色付いています(写真 7)。一方、ナンテンの実は一層鮮やかになりました(写真 8)。 冬場の少ない花の一つ、ぽつりぽつりと咲くチャの花には小さなハナアブが吸蜜に訪れています(写真9)。
去年の正月には非常に多くの鼻が見られましたが、今年の正月はそれほど多種の花を見ることができません。夏に暑かった分、冬の寒さが応えたのでしょうか。咲いていた花を挙げると、暮れから咲き始めたスミレ(写真10)、アザミの1種(写真11)、いつも元気なハマアザミ(写真12)。それに、ナズナの初開花(写真13)と、塀ぎわに咲くハルノノゲシ(写真14)が挙げられます。
新春4日には道ばたにシロバナタンポポが咲き出しそうでした(写真15)。
10日にはウメがたくさん咲き始めました(写真16)し、12日には春の道ばたの花として名高い、ヤハズエンドウが咲きました(写真17)。
今回最後の日である1月15日にはウメの盛りとなっています(写真18)。
この冬は1月中旬になって、全国的に厳しい寒波に見舞われました。ここ串本でも珍しく、夜間は相当に冷え込みましたが、もう間もなく紀南串本は春らしくなることでしょう。