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終わりに
寒さが和らいだ1月中旬、16日にはウメのつぼみも大きくふくらみ(写真1)、昨冬は通して咲いていたカタバミがポチポチと小さな花を付けました(写真2)。ミカンの葉で越冬しているウラギンシジミも相変わらずじっとしているようです(写真3)。
しかし18日からは気温が下がりました。20日にはウメのつぼみは非常に大きくなり(写真4)、キンカンの実が黄色く色付き始めました(写真5)。
1月中旬に寒さが和らいで、これで串本の冬もおしまいだと思ったものの、23日~26日は串本にあるまじき、すごい寒さが襲ってきました。そのさなかの25日、ウメが初開花しました(写真6-7)。また寒さに凍えて山から下ってきたのでしょうか、猿がニューサマーオレンジを食い散らしているのが見られました(写真8)。
1月の末、29日にはウメの花もずいぶんと咲きました(写真9)。
2月1日は定期観察の日ですが、1日~3日まで串本を留守にしていて、定期観察が4日になってしまいました。2月4日には私の観察コースで最も早咲きのウメの木は随分多くの花を付けました(写真10)。クリとカキは相変わらず枯れ枝然としています(写真11-12)。ミカンは食べ頃という感じです(写真13)。さらにキンカンはだいぶ色づいてきました(写真14)。
6日には春の七草の一つ、ナズナが開花しました(写真15)。
10日、オオイヌノフグリが咲きました(写真16)。また、キンカンは食べられるほどに黄色くなりました(写真17)。そこで早速猿が味見をしたようです。猿がかじったキンカンが落ちていました(写真18)。
2月中旬になって、ようやく南国らしく暖かくなってきました。13日にはアカタテハが暖かさに誘われて飛び出しました(写真19)。14日には前述の早咲きのウメの大木が満開になりました(写真20)。田の畦ではヤハズエンドウが花を咲かせそうです(写真21)。ハルノノゲシもあちらこちらで咲き始めました(写真22)。またそれに混じってオニタビラコもかわいい花を春風に揺らせています(写真23)。ダイビングセンターの海岸ではスイセンの花と並んで、ハマダイコンの淡いピンクの花が、あちらこちらで種々の葉っぱのマットの上から覗いています(写真24)。
今冬は記録的な寒さで、串本も随分と冷えました。季節の移り変わりは例年に比べほんの少し遅れ気味でしたが、串本でも着実に春はやってきていることが実感できる陸上の自然です。わが国のほかの地では、未だに春の兆しを見つけられないところも多くあることでしょうが、それらの地方にも春はきっとやってくるのです。それももう少しで。常夏であるべき串本の今冬の異常な寒さが和らいで、野山に春の兆しを見た時に感じた本州最南端の冬でした。