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最新の話題 2004年9月【陸域】

 前回の終わり(8月の近況)に、8月15日にミンミンゼミが初鳴きしたことを書きました。その時に最後に残ったツクツクボウシの初鳴きはいつになるかというようなことを書きましたが、何と、翌16日にツクツクボウシの初鳴きを観測しました。ミンミンゼミもツクツクボウシもあまり多産せず、デジカメでの撮影は成功していません。

 この8月16日にはヌスビトハギが咲き始めました(写真1-2)。またこの頃ヤマノイモの目立たぬ花が籔蔭にひっそりと見られます(写真3-4)。

 翌17日にはヒメムカシヨモギの花が荒れ地にすっくと立っているのが目に付きました(写真5)。またその周りには、小さな花が愛らしいキツネノマゴが一面に花を付けています(写真6-7)。さらに林縁ではヤブマオが風変わりな花を付けています(写真8-9)。

写真1. ヌスビトハギの開花
写真1. ヌスビトハギの開花
写真2. 美しいヌスビトハギの花
写真2. 美しいヌスビトハギの花
写真3. 開花期を迎えたヤマノイモ
写真3. 開花期を迎えたヤマノイモ
写真4. ヤマノイモの花序
写真4. ヤマノイモの花序
写真5. ヒメムカシヨモギの開花
写真5. ヒメムカシヨモギの開花
写真6. キツネノマゴの開花
写真6. キツネノマゴの開花
写真7. 小さいがかわいいキツネノマゴの花
写真7. 小さいがかわいいキツネノマゴの花
写真8. 木陰に茂るヤブマオの開花
写真8. 木陰に茂るヤブマオの開花
写真9. ヤブマオの花
写真9. ヤブマオの花

 しかしこの頃になっても、夏を象徴する花、百日紅(サルスベリ)は元気に赤い花を咲かせ続けています(写真10)。

 8月22日に、この辺りで秋に特徴的な花を咲かせるセンニンソウが初開花しました(写真11-12)。初開花した株は藪の彼方の林の上でしたので、写真の撮影ができませんでした。そこで後日近寄れる場所で開花したものを示します。写真は遠景が24日、接写が27日に撮影した物です。

写真10. 夏を象徴する花木サルスベリ
写真10. 夏を象徴する花木サルスベリ
写真11. センニンソウの開花
写真11. センニンソウの開花
写真12. センニンソウの花
写真12. センニンソウの花

 8月24日にはムベの実を見つけました(写真13)。この頃には茶の実も大きくなっています(写真14)。夏の暑さを謳歌したモンキアゲハのメスがミカンの木の辺りで羽を休めている風景(写真15)は夏の終わりを思わせます。それとは引き替えに、数を増したイチモンジセセリはわが世の到来とばかりに活発に飛び回っています(写真16)。

 27日には辺りに非常に甘い香りを漂わせるオニドコロが金の鎖のような花を咲かせました(写真17)。それと同日には臭いからその名が付いたヘクソカズラが可憐な花を咲かせています(写真18)。

写真13. アケビに似たムベの実
写真13. アケビに似たムベの実
写真14. 茶の実
写真14. 茶の実
写真15. 羽を休めるモンキアゲハ♀
写真15. 羽を休めるモンキアゲハ♀
写真16. 秋になると個体数が激増するイチモンジセセリ
写真16. 秋になると個体数が激増するイチモンジセセリ
写真17. 金の鎖のようなオニドコロの花
写真17. 金の鎖のようなオニドコロの花
写真18. 名前の割には可憐なヘクソカズラの花
写真18. 名前の割には可憐なヘクソカズラの花
写真19. キツネノマゴに吸蜜するヤマトシジミ
写真18. キツネノマゴに吸蜜するヤマトシジミの花

 真夏の間、あまりに暑いせいでしょうか、蝶の飛ぶのがほとんど見られません。そんな中で唯一、アリとキリギリスのたとえ話のアリのように勤勉に働き続けている蝶があります。それはヤマトシジミです。この時期になっても、ヤマトシジミは小さなキツネノマゴの花に吸蜜に訪れます(写真19)。こんなに小さな花でも、それに吸蜜に来る昆虫がいて、キツネノマゴも受粉ができ、次世代を残せるのです。

8月も終わりに近い30日、フユイチゴが林の中で、目立たない花をひっそりと咲かせているのに気が付きました(写真20)。この日紅色の小さな花の列がかわいいミズヒキも初開花しました(写真21)。秋も近くなったのでしょう、あちこちでクダマキモドキが枝から枝へと盛んに飛び回っています(写真22)。9月1日には、観察を続けている夏みかん、クリ、カキの実も随分大きくなりました。(写真23-25)。

写真20. 可憐なフユイチゴの花
写真20. 可憐なフユイチゴの花
写真21. 赤い点々のミズヒキの花
写真21. 赤い点々のミズヒキの花
写真22. 林の間を不器用に飛び交うクダマキモドキ
写真22. 林の間を不器用に飛び交うクダマキモドキ
写真23. 9月に入った夏みかんの実
写真23. 9月に入った夏みかんの実
写真24. 9月に入ったクリの実
写真24. 9月に入ったクリの実
写真25. 9月に入ったカキの実
写真25. 9月に入ったカキの実

咲き始めたキバナコスモスには秋に個対数が増えるヒメアカタテハが吸蜜に来ています(写真26)。

写真26. 写真26. キバナコスモスに吸蜜するヒメアカタテハ
写真26. キバナコスモスに吸蜜するヒメアカタテハ

 今年は台風の当たり年で、海岸・海中共に大変攪乱されましたが、野外の生き物の季節の経過にともなった移り変わりは平年通りの推移を見せています。
 9月5日にはヒガンバナが咲き始め、シソの花やススキの初穂も見られました(写真27-29)。8日にはガガイモの風変わりな花が咲き始めました(写真30-31)。また秋の季節をイメージさせるイノコズチも開花が始まりました(写真32)。

写真27. ヒガンバナの開花
写真27. ヒガンバナの開花
写真28. シソの開花
写真28. シソの開花
写真29. ススキの穂も出始める
写真29. ススキの穂も出始める
写真30. ガガイモの開花
写真30. ガガイモの開花
写真31. 風変わりなガガイモの花
写真31. 風変わりなガガイモの花
写真32. イノコズチの開花
写真32. イノコズチの開花

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