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終わりに
「コーラルロード」なんともロマンチックな名前がついたこの小径は、錆浦(さびうら)の海中公園敷地から西側に見える筆島(筆島)までの小径。小径と言っても大波が来れば途中が流されてしまうような海岸の路で、その名前の由来は路の両側に積み上げられたサンゴの白い骨。骨なんて言うと気味悪いと思う人がいるかも知れないが、手に取ってみると一つ一つが異なる模様を持ったサンゴの石。でも軽石と違ってどれも結構重い。この小径の横には特色ある海岸植物が生える。ひときわ目を引くのがイワタイゲキ。漢字で書くと「岩大戟」。大戟は中国に自生するトウダイグサ属の植物の中国名。寒い時期でも青々と葉を茂らせ、春先の目立ち度ナンバーワン。海岸の岩だらけの場所でどうして栄養をとっているだろうか。根もとってもしっかりしているようだ。この茎を折ると白い汁が出ていかにも危なそう。ちょっと文献を調べると、「接触すると皮膚炎、鼻炎、結膜炎などの炎症を起こす。血液中に入ると、めまい、昏迷、痙攣、瞳孔散大を起こす。」と何だか近づくのもおっかなそうだ。聞くと最近は紀南地方でも猛烈に増えて農作物の被害を出しているシカも、このイワタイゲキは敬遠するようである。我々も「君子危うきに近寄らず」これは見るだけにしよう。そろそろ花の時期。頭の部分が黄色く色づいてきた。