串本海域公園について
串本海域公園の利用
串本海中図鑑
串本海域公園の話題
終わりに
今回はゴールデンウィークが挟まる月です。前回に紹介したように、3月31日にレストランの裏で満開になったミヤコグサは4月16日になってもまだ満開です(写真 1)。この日、毎年観察コースでまばらに咲くゲンゲ(レンゲソウ)の初開花を確認しました(写真2)。また今年もマムシグサが特長のある花を咲かせました(写真 3)。4月1日に咲き始めたヤエザクラは未だに花を付けています(写真 4)。葉や花の赤色が濃い通称ボタンザクラも開花し始めました(写真 5)。早春に花が咲いていたビワは既に実が黄味を帯びてきています(写真 6)。紀州名物ウバメガシも花盛りです(写真 7)。センダンは新芽が沢山出て、いかにも春らしい眺めです(写真 8)。
20日には田んぼの畦で、真っ赤なヘビイチゴの実を見つけました(写真 9)。毎年このごろになると、沢山付いているウメの実の内、多くのものが自然に落果します(写真10)。多く付けすぎた実を自分で調節しているのでしょうか。27日には岩陰にタツナミソウの開花を見ました(写真 11)。また翌28日には珍しく散歩中のルリセンチコガネに出会いました(写真12)。さらに翌29日には農家の奥庭にあるキリの花が咲いているのに気がつきました(写真13)。桐はいつから咲いていたのかは不明です。
5月1日は天気予報が雨なので、定期観察を一日早めて、4月30日に行いました。ウメは葉が茂り涼しい木陰を作っていて、実も大きくなっています(写真 14-15)。最近まで実を付けていたミカンは既につぼみを付けています(写真 16)。カキも同じくつぼみを付けました(写真 17)。遅いのはクリで、鮮やかな新葉を付けていますが、花はまだのようです(写真18)。ビワは既に熟しはじめ(写真 19)、オオシマザクラは小さなサクランボを付けています(写真 20)。
一方、シイは花盛り(写真 21)で、あじさいは小さなつぼみを見せ始めました(写真 22)。ウバメガシ、チャ、ハマボウ、トベラなども新葉を展開しています(写真 23-26)。この月の定期観察は一年でもっとも生命力あふれる自然を観察することになるようです。
5月2日にウツギが開花しました(写真 27)。さらに5日にはミカンの花が咲きました(写真 28)。
早春、3月1日に開花したヤマモモが5月8日には既に立派な実を付けています(写真 29)。翌9日にはキショウブとユキノシタが開花し(写真 30-31)、ギンツバメガを見ました(写真 32)。11日には海岸でハマヒルガオが沢山咲いていました(写真 33)。そしてその付近を熱帯性のモンシロモドキがふらついていました(写真 34)。よく飛ぶのでチョうと間違えられることがあるガです。
今回の最終日、5月15日に、ドクダミが開花しました(写真 35)。また、すでに前回の最終日、すなわちちょうど1ヶ月前に、沢山のつぼみを付けていると紹介したサンゴジュは今も沢山のつぼみを付けたまま、がんばっていますが、一月前と違って、つぼみの房も随分大きくなって、見た目にも大変重そうに見えます(写真 36)。 この花が一斉に咲けば、甘い香りと蜜に誘われて、非常に多くのミツバチと、その他のあらゆる昆虫がここのサンゴジュの並木の周りを気違いのように飛び回るでしょう。そんな光景もこの1~2週間の内にやってくるはずです。