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終わりに
イチョウは中国原産で平安から鎌倉時代に日本に移入された植物とされるが長寿で日本中・世界中に巨木がある。この辺りで有名な木は清流古座川を遡った三尾川というところにある通称乳垂れ銀杏・子授け銀杏と呼ばれる巨木である。推定樹齢は約400年、高さ30m、幹周りが6mもある立派な木である。このイチョウはまるで鍾乳洞の様に幹から多数の気根を垂らし、それが乳房の様に見えることからこの名がある。その姿が転じて子授けの木となったらしい。今でも祈願に訪れる人が後を絶たない。お寺の境内に立つ木が黄色に染まるのは例年11月から12月。暖かい南紀は紅葉も遅い。過去最も暖かかった11月に冬はまだかと色づきの遅かった大銀杏も一気の寒さで黄金色に色づいた。傾きかけた早い日差しの中で赤いよだれかけを掛けたお地蔵さんの頭にも黄色い葉が降り注ぐ。冬もすぐそこである。