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終わりに
昔はいなかったのにいつの間にか普通に見られる様になった植物がたくさんあるが、このセイタカアワダチソウはその代表種。私が子供の頃には見かけなかった。道路端や線路沿いなどで見かける様になったのはいつ頃だろう。いつの間にか開けた河原などにたくさん見かけるようになり、今や紀南地方においても秋の花の代表種みたいになっている。恐らく線路や道路が南に延びるにつれて、一緒にやってきたのだろう。最近ではこの真っ黄色の花が一面に咲くと、ああ秋が来たんだなあと思う。以前は道端などでひっそりと咲いていたのが、いつの間にか我が物顔であちこちに大繁殖。知らぬ間にこの錆浦でも海岸で普通に見かける様になった。つくづく丈夫な植物なんだなあと感心させられる。環境省が要注意外来生物に指定している札付きのワルである。何が悪いかっていうと、つまりは自分だけ良ければいいというその性質。どこの世界にもいます。彼らは他の植物の種子の発芽や生長を妨げるアレロパシー物質というものを出して、自分以外の植物の生長を抑制する。だから彼らが入ると、その周辺の植物は全部枯れるか成長できなくなって最後はセイタカアワダチソウだらけになってしまう。もっともこの物質は自分自身にも効くそうで、自分の成長も抑制するというから根っからのワルなのかそうでないのか良くわからない。
毒々しい程の黄色い花を重そうになるくらいつけるので、以前は花粉症の花として忌み嫌われていた。しかしながら、最近の研究では、花粉の媒介を虫に託す虫媒花であるうえ花粉そのものが重く遠くへ飛散する事がないと言うことがわかり、花粉症とはあまり関係がないと言われる。