串本海域公園について
串本海域公園の利用
串本海中図鑑
串本海域公園の話題
終わりに
このシリーズの原稿は毎月15日に書いています。従って、今回は3月15日から4月15日までの話題を紹介することになります。
今年は3月13日までは寒い日が続きましたが、14日に暖かくなり、16日には突然初夏が訪れました。そのようなわけで、串本の蝶たちも一斉に活動を開始しました。3月15日にはベニシジミ(写真1)とルリシジミがこの春初めて飛びました。
翌16日にはモンシロチョウが初めて飛び、前日に写真の撮れなかったルリシジミをこの日に無事撮影することができました(写真2)。ダイビングパークの前の海岸ではハマダイコンの花が満開で(写真3)、ここだけは春爛漫です。
温かさに目を覚ましたのでしょう。シマヘビ(黒化型・写真4)が見られましたが、近付いても動くそぶりが見えなく、まだ寝ぼけているようでした。翌17日にはヘビに刺激されたのか、ヘビイチゴが開花しました(写真5)。
紀南の春は本番となり、3月末(3月27日)には梅の実もふくらみはじめ(写真6)、春の七草の代表であるナズナも満開になりました(写真7)。
年度初めの4月1日には梅の実もますます太り(写真8)、海中公園の駐車場のソメイヨシノが満開になりました(写真9)。またヤマブキも咲き始め、今年の春が例年より早く来たのではないかと思わせる八重の花でした(写真10)。このエイプリルフールの日にアゲハの飛ぶのが初めて観察されました。4月3日には海中公園のツツジが開花し始め(写真11)、串本で最も多産するアゲハチョウである南国情緒豊かなジャコウアゲハの雌が初めて飛びました(写真12)。
以後、4月4日にスジグロシロチョウ(写真13)、8日には珍しいアオバセセリ、そして12日にはアオスジアゲハの今期初飛翔が観察されました。
4月13日に梅の実はもうこんなに大きくなり(写真14)、萌葱色の柿の新芽も出そろい(写真15)、写真9で満開であったソメイヨシノもすっかり葉桜となりました(写真16)。
今年も季節は変わらずにやってくるようですが、近年の様子では何かおかしなことが起こるかも知れません。その前兆なのか、4月だというのに、台風がやってきました。4月14日、15日とも、串本の海は大荒れです。