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終わりに
この冬は暮れから正月にかけて暖かい日が続きましたが、1月中旬を過ぎると、紀南とも思えないほどの寒い日が続きました。それでも昨年の暮れに開花した、私の観察コースの中で最も早咲きのウメは1月17日には非常に多くの花を開かせています(写真1)。ほとんど年中ポチリポチリと咲いている畑の畦のシロバナタンポポがこの日、今年になって初めての花を開きました(写真2)。日溜まりのハルノノゲシもつややかな緑の葉の間から、沢山のつぼみを覗かせ、その内のいくつかは開花しています(写真3)。
1月21日には毎月始めに観察しているウメの木にやっと1輪の花が咲きました(写真4)。月末になると、早咲きのウメは満開となり、付近のヤブツバキも負けずと花を開いていました(写真5-6)。
1月30日にはオオイヌノフグリが小さいながら鮮やかな花を付けているのに気がつきました(写真7)。もう少し早くから咲いていたのかも知れませんが、気がつかなかったところを見ると、このようにはまとまって開花していなかったものと思われます。また先日開花したハルノノゲシは背が低く、濃い緑の葉を付けていましたが、海中公園の山陰のものはひょろひょろと背が高く、葉も赤い色をしています。しかしこちらも負けずに花を付けてがんばっています(写真8)。
2月1日は恒例の観察日です。早咲きのウメは相変わらず満開です(写真9)。例年この木には満開時にメジロが蜜を吸いにやってくるのですが、今年はメジロの群れに出会っていません。ウメの観察木の方はようやくちらほらと咲き始めたと言うところです(写真10)。ミカンの木は相変わらず、大きな実を沢山付けています(写真11)。前日の強風のため、いくつかの落果がありました(写真12)。そこで落果を一つ持って帰って海中公園のスタッフの中の柑橘専門家に聞いてみたところ、これは栄養不足のハッサクとのことで、永年の疑問に決着が付き、先月に予想したように、この木はハッサクであると判明しました。恒例のクリとカキは冬芽が固く、枯れ枝のようです(写真13-14)。
節分の2月3日にはシロバナタンポポが沢山咲いていました(写真15)。
翌日の立春からは、あの寒い日々がウソのように暖かくなり、さすがに本州最南端と思わせる気候が続いています。正月から咲き続けているタチツボスミレも昨日2月14日になっても、相変わらず可憐な春の花を咲かせ続けています(写真16)。