登山の前に必ず知っておくこと

トイレの利用

電気も水も届かない深い森。あなたの力が必要です

屋久島の山岳部のトイレは設置場所が限られています。
また、トイレのし尿は人力で運び出されています。
携帯トイレの使用にご協力ください。

利用が想定される方

  • 宮之浦岳登山者や、縦走者など長時間入山される方

    山中のトイレの場所は限られています。携帯トイレを持参してください。

  • 縄文杉登山者

    ルート上にトイレはありますが、し尿搬出コストの軽減や万が一の時にそなえて、
    携帯トイレをご利用ください。

携帯してください。屋久島を愛する気持ちと携帯トイレ

携帯トイレの利用が必要な理由

屋久島山岳部トイレの現状

  • し尿搬出経費などトイレの維持管理費がかかる
  • 利用者の集中に伴う長い待ち時間
  • 設置場所が限られている
山岳部から人力でし尿を搬出する様子。たくさんの人たちが列になってし尿の入ったタンクを背負うなどして、細い道を歩いて下山しています。
し尿搬出の様子。1日20〜40kgを担ぎ出す。
大株歩道入口トイレの様子。大勢の人たちが、トイレの前で大行列をつくって順番を待っています。
大株歩道入口トイレの混雑状況

携帯トイレ利用のメリット

  • 山にし尿を残さず、維持管理費が軽減される
  • 山岳部トイレの待ち時間が軽減される
  • 山の各所にブースがあり、安心・便利
  • 悪臭がなく、お尻も直接便座に触れず衛生的

自分のし尿は自分で持ち下ろす。
~みなさまの力が必要です。ご協力ください。~

携帯トイレブースと回収箱の設置箇所

携帯トイレブースは、木造とテントの2種類があります。携帯トイレ木造ブースの設置箇所は、白谷小屋、大王杉、新高塚小屋、翁岳、花之江河(はなのえごう)、淀川小屋、蛇紋杉です。携帯トイレテントブースの設置箇所は、小杉谷(こすぎだに)小中学校跡、翁杉、大王杉、高塚小屋、鹿之沢(しかのさわ)小屋、石塚小屋です。使用済み携帯トイレの回収箱の設置箇所は、白谷雲水峡入口、荒川登山口、ヤクスギランド入口、淀川登山口、大川(おおこ)林道入口、屋久杉自然館前駐車場です。

携帯トイレの種類

木造ブース

屋久島の山中で携帯トイレを使用する場合、2種類の専用ブースがあります。木造ブースは、中の広さが1帖ほどで、ドア、鍵、屋根がついた頑丈な木造の建物です。中に便座が設置してありますので、携帯トイレの袋を便座にかぶせて使用してください。トイレットペーパーやごみ箱などの設置はありませんので、各自準備の上、使用し使用後はお持ち帰りください。

中に便座が設置してあります。使用方法も掲示されています。

テントブース

テントブースは、中に1人が入れるほどの小さなテントで、チャック式の入口を開けて入ることができます。鍵はありません。中に便座が設置してありますので、携帯トイレの袋を便座にかぶせて使用してください。トイレットペーパーやごみ箱などの設置はありませんので、各自ご準備の上、使用し、使用後はお持ち帰りください。

中に便座が設置してあります。

携帯トイレの利用手順

利用手順

  1. 手順1

    セットする

    携帯トイレを広げて、便座にセット。洋式トイレと同じように用を足します。男性の小も座って行ってください。

    携帯トイレは、密閉したビニール袋の中に吸水シートが入っています。使用時には、ビニール袋の口をミシン目にそって開けます。袋の口を広げ、便座にかぶせセットします。便座の中は吸水シートが広がっている状態にします。
  2. 手順2

    はずす

    使い終わったら便座から外し、口をしっかり結びます。

    携帯トイレは、密閉したビニール袋の中に吸水シートが入っています。使用時には、ビニール袋の口をミシン目にそって開けます。破いた袋の部分は、使用後のビニール袋の口を縛るのに使えます。
  3. 手順3

    防臭袋に入れる

    防臭袋に入れて、しっかり持ち帰りましょう。

    使用後は、ビニール袋とセットになっている防臭袋に入れます。写真は防臭袋に入れた状態のものです。
  4. 手順4

    回収箱に捨てる

    登山口に設置された回収箱に、大・小の分別に従って捨ててください。
    里まで持ち帰った場合は、燃えるゴミとして廃棄してください。

    使用済み携帯トイレ専用の回収箱。一般ゴミ投入厳禁の表示。グレーのプラスチック製の箱。

携帯トイレの利用上の諸注意

便座に直接しない

携帯トイレブースの便座は必ず携帯トイレをセットして使用してください。
携帯トイレをお持ちでない方は携帯トイレブースを使用できません。

使用済み携帯トイレは放置しない

使用済み携帯トイレは、ブースに放置せず、登山口と屋久杉自然館前に設置している回収箱に捨ててください。里まで持ち帰った場合は、燃えるゴミとして廃棄してください。
回収箱に携帯トイレ以外のゴミを捨てないでください。
未使用の場合は、持ち帰って、災害用、介護用、ドライブ等での緊急用トイレとしてご利用ください。

携帯トイレの販売

島内の登山用品店、土産物屋、ホテル、レンタカー店、観光案内所等で販売しています。
詳細は下記までお問い合わせ下さい。

販売に関するお問い合わせ先

  • 屋久島観光協会 
    電話:0997-46-2333

携帯トイレについて問い合わせ先

  • 環境省屋久島自然保護官事務所 
    電話:0997-46-2992
ページ先頭へ