あなたの登山ルート

利用体験ランクとは

登山環境を知り、屋久島の“山”にふれる

利用体験ランクとは、5~10年後に「どのような利用者にどのような体験をしてもらいたいか」という視点から、 利用体験の質を5段階(ランク)に区分し、屋久島の登山道ごとにランクを当てはめたものです。 各登山ルートの魅力や得ることができる利用体験、必要な体力や想定されるリスク、整備状況等を踏まえた総合的な判断で定めたもので、各登山ルートの難易度の評価ではありません。 また、屋久島の山は、現代においても山岳信仰が受け継がれています。どのランクにおいても、屋久島の自然の厳しさを認識し、山への畏敬の念や感謝、遠慮の心を持っての利用が求められます。

  • ランク1

    屋久島山岳部の自然にふれあう探勝ルート

  • ランク2

    屋久島山岳部の自然を楽しむトレッキングルート

  • ランク3

    屋久島山岳部の自然を体感できる登山道

  • ランク4

    屋久島山岳部の原生的な自然を体験できる登山道

  • ランク5

    屋久島山岳部の原生的かつ荘厳な自然を深く体験できる登山道

    ※未整備の区間が多く、渡渉や道迷いのリスクも非常に高いルート。リスク管理は自己責任が前提となります。

ここに記載されている登山環境は「無雪期で荒天時を除いた天候での利用時」を想定しています。降雪期・積雪期や荒天時には利用に伴うリスク(渡渉点の増水や視界不良、転倒のリスク等)が想定より高くなることにご留意ください。

より安全に、屋久島の自然を知りたい・楽しみたい方は、屋久島町公認の「屋久島公認ガイド」の利用をおすすめします。

  • ランク1

    屋久島山岳部の自然にふれあう探勝ルート

    屋久島山岳部探勝ルートの写真。写真左手には、屋久島の山岳部の自然を代表する渓谷、右手にはコンクリートで整備された登山者用の階段が見えます。そして階段には一人の登山者がいて、登山を楽しんでいます。

    バスやレンタカー等で容易にアクセスでき、行程は半日未満の⼀般観光客向けルート。
    木道や階段が整備され、川には橋がかけられているなど、安全性・快適性に配慮された探勝ルートで、屋久島の自然とふれあえる。

    想定利用者 一般観光客
    想定される行程 半日程度
    歩行に適した靴(サンダル、ハイヒール等不可)
    必要な装備 雨除け対策(レインウェアなど)
    人との出会い 常に人に出会い、時に渋滞が起きる
    自然らしさ 安全性・快適性のため、人工的な構造物(木道・橋)が頻繁に設置されている環境
    人工音(自動車の走行音等)が聞こえる場合がある
  • ランク2

    屋久島山岳部の自然を楽しむトレッキングルート

    屋久島山岳部の自然を楽しむトレッキングルートの写真。二人の登山者が、石畳の道の上で巨大な杉の七本を見上げています。

    バスやレンタカー等で容易にアクセスでき、行程は日帰り(半日~1日)の登山入門者向けルート。木道や階段が適所に設置され、川には橋がかけられているなど、快適性が優先されたトレッキングルートで、屋久島の自然を楽しめる。

    想定利用者 ハイカー・登山入門者
    想定される行程 日帰り(半日~1日)
    トレッキングシューズ
    必要な装備 雨除け対策のほか、非常食、道迷い対策、ヘッドライトなど
    人との出会い しばしば人に出会う
    自然らしさ 安全性・快適性のため、人工的な構造物(木道・橋)が頻繁に設置されている環境
    人工音(自動車の走行音等)が聞こえる場合がある
  • ランク3

    屋久島山岳部の自然を体感できる登山道

    屋久島山岳部の自然を体感できる登山道の写真。未舗装で木の根が露出した緑豊かな登山道を、二人の登山者がのぼっています。

    舗装路または未舗装路での⾞両を用いたアクセスが基本となり、行程は日帰り(1日)の登山経験者向けルート。快適性よりも自然の雰囲気の保持が優先された登山道で、屋久島の自然を体感できる。
    危険個所に小規模の木道や階段が設置されるが、渡渉が必要な場合があり、悪天候時には行程変更の判断が求められるなど、登山者自らの⼀定のリスク管理と行動判断が要求される。

    想定利用者 登山者(初~中級者)
    想定される行程 日帰り(1日)
    トレッキングシューズ・登山靴(ある程度の防水性・足首のホールド感)
    必要な装備 一般的な登山装備、雨除け対策のほか、非常食、道迷い対策、ヘッドライトなど
    人との出会い 時々(1時間に数回程度)人に出会う
    自然らしさ 人工的な構造物(木道・橋)が少なく、自然の雰囲気の保持が優先された環境
    まれに人工音(自動車の走行音等)が聞こえる場合がある
  • ランク4

    屋久島山岳部の原生的な自然を体験できる登山道

    屋久島山岳部の原生的な自然を体験できる登山道の写真。山岳部の稜線上のわずかな細い歩道を、二人の登山者が歩いています。山には、大きなゴツゴツした岩も多数見られます。

    未舗装路や悪路での車両を用いたアクセスが基本となり、行程は日帰り(1日)または⼀泊の登山経験者向けルート。自然の雰囲気の保持が最優先された、人との出会いが稀な登山道で、屋久島の原生的な自然を体感できる。基本、木道や階段の整備が行われていない。また、渡渉が必要な場合があり、ルートの誘導は必要最低限で、悪天候時には行程変更の判断が求められるなど、登山者自らのリスク管理と高度な行動判断が要求される。

    想定利用者 登山者(中級者)
    想定される行程 日帰り(1日)・行程によって1泊
    登山靴(防水性が高く、足首がホールドされるもの)
    必要な装備 一般的な登山装備(宿泊装備含む)、雨除け対策のほか、非常食、道迷い対策、ヘッドライトなど
    人との出会い 稀に(1日に数回程度)人に出会う
    自然らしさ 人工物がほとんど無い、原生的な自然を感じられる環境
    静かで、ほぼ自然音のみが聞こえる
  • ランク5

    屋久島山岳部の原生的かつ荘厳な自然を深く体験できる登山道

    ※未整備の区間が多く、渡渉や道迷いのリスクも非常に高いルート。リスク管理は自己責任が前提となります。

    屋久島山岳部の原生的かつ荘厳な自然を深く体験できる登山道の写真。写真左には、宿泊用の道具を持った重装備の登山者数名がいて、写真中央には、巨大なハリギリの木がそびえています。歩道の整備はされておらず、道は不明瞭です。

    徒歩でのアクセスが基本となり、行程は⼀泊以上の経験豊富な登山者向けルート。
    自然の雰囲気の保持が最優先された、ほぼ人と出会わない登山道で、屋久島の原生的かつ荘厳な自然を深く体感できる。基本、木道や階段の整備が行われていない。また、渡渉が必要な場合があり、ルートの誘導は必要最低限で、悪天候時には行程変更の判断が求められるなど、登山者自らのリスク管理と極めて高度な行動判断が要求される。

    想定利用者 豊富な経験を有する登山者(上級者)
    想定される行程 1泊以上
    登山靴(防水性が高く、足首がホールドされるもの)
    必要な装備 一般的な登山装備(宿泊装備含む)、雨除け対策のほか、非常食、道迷い対策、ヘッドライトなど
    人との出会い 1日の行程で、ほとんど人と出会わない
    自然らしさ 人工物がほとんど無い、原生的な自然を感じられる環境
    静かで、ほぼ自然音のみが聞こえる

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