ヤクスギは、屋久島のみに生息する「固有種」である。
「ヤクスギ」は固有種ではなく、屋久島に自生しているスギ(ヒノキ科スギ属)の地域名称です。地元では、標高500m~山頂近くにかけて自生しているスギのうち、樹齢1000年以上のものをヤクスギ、それ以下のものをコスギと呼んでいます。スギは、屋久島を南限として北は青森県にかけて分布する日本の固有種ですが、その中でもヤクスギはスギの平均寿命(500年程)に比べて非常に長生きで、樹齢2000年を超えるものも見られます。栄養が乏しい花崗岩の山で育つため成長が遅く年輪が密になることや、樹脂が多く腐りにくいことが長生きの理由と考えられています。