30年後の未来社会を考える
4つの「ありうる未来社会」
ワークショップではまず、現在の社会において特徴的なトレンドをベースに、世の中に大きな変化を与えそうな「変化の芽」を抽出、2 軸に分けて展開し、4 つの「ありうる未来社会」を想像しました(下の図)。
1つめの軸は、「世の中と人との関係」に関する意識の違いでの分類。個性を尊重し、人に頼らず自力で行いたいという思いが強い「自己創造型意識」と、科学技術に対して信頼が強く全体のトレンドに乗って生きていく「トレンド追従型意識」に分かれます。
2つめの軸は、「モノの所有形態」に関する価値観の違いによる分類。所有、購入、定住を基本とする「ストック型価値観」と、レンタル、シェアを基本とする「フロー型価値観」に分かれます。
この2つの軸をそれぞれ縦軸と横軸に取って分けられる4つの領域について、それぞれ「ありうる社会」のシナリオを作成しました。次項より、作成した4つのシナリオについて簡潔に紹介します。
30年後の未来社会シナリオの枠組み
世の中に大きな変化を与えそうな「変化の芽」を抽出、2軸に分けて展開し、4つの「ありうる未来社会」についてシナリオを作成した