放射線は、人体へどのような影響を与えるのですか。
Answer
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人体は放射線を受けると、そのエネルギーにより細胞の中のDNA(遺伝子)の一部に損傷を受けます。しかし、生物にはDNAの損傷を修復する仕組みが備わっており、ほとんどの細胞は修復され元に戻ります。
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一度に大量の放射線を受けると、細胞死が多くなり、細胞分裂が盛んな組織に急性の障害が起こったり、胎児影響が生じることがあります(確定的影響)。
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受けた放射線の量が急性の障害等が起こらない量であった場合でも、まれに修復が完全でない細胞が増殖して、がんや遺伝性影響が生じることがあります(確率的影響)。