放射線による健康影響等に関する
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Radiation Around Us
身近な放射線

④ リスクの捉え方

身の回りには日常的に放射線が存在していることが分かりました。また、医療による放射線被ばくも存在します。そういった中で、放射線を受けないように気を付けた方が良いのでしょうか。それとも、被ばくのリスクと被ばくを伴う行為により得られる便益を同時に考えるべきなのでしょうか。

放射線を受けるリスクと便益の考え方

リスクと便益の考え方についての詳細は令和元年度版 上巻164ページを参照

がん発生のリスクという面からだけいえば、放射線を受けないに越したことはないということになります。
また、X(エックス)線検査をしない、飛行機に乗らないようにするといった選択をすることも可能ですが、そうすると、疾患の早期発見ができなかったり、生活が不便になったりします。
さらに、そのような選択をすることで、がんになる危険性が劇的に減るということもありません。なぜなら、放射線以外にもがんになる原因が身の回りにいろいろあるからです。例えば、食事やたばこが、がんの発生に密接に関わっていることが知られています。

発がんに関連する因子の詳細は令和元年度版 上巻98ページを参照

リスクの捉え方

リスクという言葉は、日常的には“危険性”や“危険度”といった意味合いで用いられています。リスクという言葉の定義は様々ありますが、ここでは、“被害の影響の大きさと可能性あるいは確率の組合わせ”という意味で用いています。
「リスクが『ある』」、「リスクが『ない』」ではなく、「どの程度増えるか」、「何倍になるか」といった捉え方をすることが必要です。

放射線の健康影響、特に放射線の確率的影響を考える際には、
「リスク」 = 「( 発がん、もしくはがんで死亡する)確率」という使われ方が一般的です。
この場合、「リスクがある」 =「(必ず)被害を受ける」ということではないことに注意が必要です。

リスクという言葉の詳細は令和元年度版 上巻95ページを参照
放射線、がんの発生についての詳細は令和元年度版 上巻8387ページを参照