① 身の回りの放射線
私たちの身の回りには日常的に放射線が存在し、知らず知らずのうちに放射線を受けています。また、人の体内や一般的な食品にも天然の放射性物質は含まれています。
主要都市の空間線量率の測定結果


- 出典:
- ⽇本政府観光局(https://www.japan.travel/en/news/post-2011-3-11-general-information/、2018年12月時点)より作成
上図は世界及び日本の主要都市の空間線量率の測定結果を示しています。
放射線量は地域によって異なることが分かります。これは、主に大地の土壌や岩石の違い等により大地からの放射線量が異なるからです。
主要都市の空間線量率の測定結果の詳細は令和5年度版 上巻69ページを参照
Q&A
「東京電力福島第一原子力発電所事故の前には、身の回りに放射線はなかったのですか。」
体内、食品中の自然放射性物質
左左図のように人の体内や一般的な食品にも放射性物質は含まれています。カリウムは生物に必要な元素であり、カリウムの0.01%は放射性カリウムであるため、ほとんどの食品には放射性カリウムが含まれています。放射性カリウムはβ(ベータ)線とγ(ガンマ)線を放出するため、食品を摂取することで内部被ばくをすることになります。 体内のカリウム濃度は一定になるように保たれているため、食品のカリウムからの被ばく量は体格などによって決まり、食生活による影響は受けないと考えられています。


- 出典:
- (公財)原⼦⼒安全研究協会「⽣活環境放射線データに関する研究」(1983年)より作成