放射線による健康影響等に関する
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Effects on Fetuses and Hereditary Effects
胎児への影響・遺伝性影響

② 胎児への影響

放射線による健康影響に関して出産に関連する問題は、妊娠中に被ばくした際の胎児への影響と、将来生まれてくる子どもへの遺伝性影響の2種類があります。これらに関しては、東京電力福島第一原子力発電所事故以前においても研究が蓄積されています。まずは、胎児への影響について見てみましょう。

確定的影響と被ばくする時期による違い

妊婦が被ばくした場合、子宮内を放射線が通過したり、放射性物質が子宮内に移行したりすれば、胎児も被ばくする可能性があります。
胎児期は放射線感受性が高く、また被ばくする時期により影響の出方に違いがあることが分かっています(時期特異性)。

  • 放射線による胎児への上記の影響は、一度に100ミリシーベルト以上被ばくした場合に起こると考えられています。なお、UNSCEAR(国連科学委員会)は東京電力福島第一原子力発電所事故の被ばく線量は最大で13ミリシーベルトと評価しています。
確定的影響と被ばくする時期による違いの図

*一度に100ミリシーベルトは、γ(ガンマ)線やX(エックス)線を0.1グレイ受けた場合に相当します。

確定的影響と被ばくする時期による違いの詳細は令和元年度版 上巻101ページを参照

チェルノブイリ原発事故に関する調査結果

チェルノブイリ原子力発電所事故の後も周辺の地域で胎児への影響に関する調査が行われてきました。

チェルノブイリ原発事故前後における、欧州奇形児・双子登録データベースの比較の図
出典:
*1 :Stem Cells 15 (supple 1): 255, 1997 *2 :Pediatrics 125: e836, 2010

報告の詳細は令和元年度版 上巻104ページを参照

チェルノブイリ原発事故の際、妊娠中だった母親から生まれた子供に関する調査

妊娠中の放射線被ばくは、胎児及び成長後の小児の知能指数に直接影響していないと考えられる。

調査結果の詳細は令和元年度版 上巻103ページを参照