実効線量、周辺線量当量、空気吸収線量とは、どういうものですか。またそれらの値と個人線量計の数値とは、どのような関係がありますか。
Answer
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空気吸収線量は物理的に測定可能な量です。実効線量は、人体に与える影響を評価するもので、計算により求められます。周辺線量当量は、作業環境における実効線量にできるだけ近い値が得られるような条件を設定してサーベイメータ等で測定可能とした実用量です。
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空気吸収線量とは、空気に吸収された放射線のエネルギーを測定して求められる物理量です。周辺線量当量とは、作業環境モニタリングで用いられる放射線の実用量です。
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一般的な均等な放射線被ばくの環境では、個人線量計の数値は実効線量に近い値を示します。
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周辺線量当量などの実用量は、個人線量計の値よりも高い値が出るいかなるときにも実効線量を下回らないように定義されています。