旧ソ連のチョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故と福島第一原発事故後に発見された甲状腺がんにおいて、被ばく時の年齢はどのように違うのでしょうか?
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一般的に放射線で誘発される甲状腺がんは、被ばく時年齢が低いほど(特に5歳以下)高リスクであることが知られています。チョルノービリ(チェルノブイリ)では被ばく時年齢がより低いほど、甲状腺がん頻度の高い傾向が見られました。一方、福島では事故後の3年間において、低年齢層では甲状腺がんの発生頻度の上昇は見られず、年齢が上がるに伴い頻度の上昇が認められました。これは被ばくを伴わない甲状腺がんの罹患率の上昇パターンと同じです。