春の花
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2015年11月06日No.7(北の丸公園グリーンアドベンチャー/子供用コース)
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2015年10月21日No.5(北の丸公園グリーンアドベンチャー/大人用コース)
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北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問5番を紹介します。
5番の木の全景です。細い枝を広げて比較的大きくなる小高木です。(写真は10月9日撮影)
北の丸公園では、4月末から5月はじめの連休の頃、枝いっぱいに小さな白い花を咲かせ、10月頃になると熟した実が木の足下にたくさん落ちてきます。
ヒント
- ○春に白い花を枝いっぱいにぶら下げます。
- ○実が喉を刺激する(えぐい)ため、この名がつきました。
- ○実は石鹸の代用となります。
花の様子(写真は5月8日撮影)
枝いっぱいに特徴のある白い小さな花を下向きにたくさん咲かせ、よい香りがします。
初夏になる若い実(写真は6月17日撮影)
秋になり柔らかく熟してきた実(写真は10月9日撮影)
花が咲いた後、卵形のかわいらしい特徴的な実が鈴成に実ります。ヒントにある石鹸の代用というのは、昔、これくらいの実をつぶすと出てくるサポニンを泡立てて洗浄剤のように使用したことを指すようです。
殻が割れて出てきた実(種子)
この木の足下には、焙煎したコーヒー豆を連想させるような色合いをしたラグビーボールのような形をした小さな実(種子)がたくさん落ちています。この殻(果皮)に含まれる'えぐみ(サポニン成分)'を他の野鳥たちは敬遠して食べないのですが、ヤマガラは、実を枝にたたきつけたりして上手に殻をはずして食べることで知られています。貯食(ちょしょく)といって、秋の内に森のあちこちに隠しておき、木の実の少なくなる冬場の大切なごちそうにします。(写真は10月9日撮影)
ヤマガラ(写真は10月15日撮影)
別の日に、エゴノキの果皮を枝で叩いているヤマガラの様子を観察できました。
葉の様子
葉の特徴は、冬に落葉し、縁のギザギザ(鋸歯)が鈍く少ないことが挙げられます。
樹皮の様子
樹皮は滑らかで暗褐色をおびます。木材は将棋の駒に用いられることもあるそうです。
ネコアシフシ(虫コブ)
ネコの足に似ている不思議な形の虫コブが付くこともこの木の特徴の一つです。
さて、この木の名前は何でしょう?
北の丸公園では、公園中央の落葉樹が植えられた園地にたくさん植えられており、5月には枝からこぼれるように白い清純な花を咲かせた様子を見ることができます。答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
☆コースのご案内や解答用紙のダウンロードは、北の丸公園グリーンアドベンチャーのご案内をご覧下さい。
2015年10月09日No.16(北の丸公園グリーンアドベンチャー/大人用コース)
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北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問16番を紹介します。
16番の全景です。小さめの木ですが良い枝振りです。
初秋の頃、いち早く紅葉することでもよく知られており、北の丸公園ではちょうど今頃がこの木の紅葉の見頃になります。(写真は10月8日撮影)
ヒント
- ○大正時代(1912年)に米国ワシントンに贈った桜の返礼に渡来しました。ミズキの仲間です。
- ○春、白色や赤色、桃色の花(総苞)が咲きます。総苞片の先が凹んでいます。
白色の花が咲く品種(写真は4月20日撮影)
桃色の花が咲く品種(写真は4月20日撮影)
花の後に実った果実は秋になると深紅色に熟し、ヒヨドリやツグミなどの野鳥が好む大切なごちそうになります。(写真は10月6日撮影)
葉の筋(葉脈)が弧を描く様に伸びるのもこの木の特徴です。
樹皮には細かく亀裂が入ります。
北の丸公園では、科学技術館北側の園地の一角にまとまってたくさん植えられており、春の花の頃も、初秋の紅葉もとても見応えがあります。アメリカから送られてきた小さな苗木の何本かは皇室園地時代の新宿御苑にも届けられて苗畑で育てられ、後の時代になってここ北の丸公園にも移植されたという逸話もあるようですが、どの木がその当時のものなのか残念ながらはっきりとした記録が残っていません。
東京都立園芸高等学校の一角には、アメリカから送られた原木のうちの一本と伝えられる木が大切に残されているそうです。校内なので普段は一般の方が見ることは出来ませんが、毎年秋(11月はじめの土日)に行われる園芸展(文化祭)では原木のある実習エリアも公開されることがありますので、ご覧いただける機会があるかもしれません。
枝先をよく見ると、紅葉した葉っぱや赤く熟した実に並んで白っぽい花芽がたくさんついていて、早くも来年の春、桜の後に咲くための準備を始めています。
さて、この木の名前は何でしょう?
答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
☆コースのご案内や解答用紙のダウンロードは、北の丸公園グリーンアドベンチャーのご案内をご覧下さい。
2015年05月26日緑陰の白い花
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東京都心の気温は、10時過ぎには25℃を上回る夏日となり、5月としては過去最多の夏日日数と並ぶ記録だそうです。
北の丸公園では、深々と茂った木々がやさしい木陰をつくり、木々の足下ではあちらこちらでドクダミの白い花が咲いています。
ドクダミの花
北の丸公園の中程にある樹林地には、八重咲きのドクダミも少し植栽されています。
八重咲きのドクダミ
深まるみどりの中で、シモツケの花がやさしい差し色を添えています。
シモツケ
2015年05月25日初夏のごちそう
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みどりが増したこの季節、桜の木をふと見上げてみると、かわいらしい小さな桜の実(サクランボ)が風にゆれています。
北の丸公園では、武道館から科学技術館の間にある花木園あたりにいろいろな品種の桜の木が植えられているので、いろいろな桜の花に実ったいろいろな桜の実を見比べることができます。
アカミオオシマザクラ
オオシマザクラ
カワヅザクラ
カンヒザクラ
スルガダイニオイ
ハタザクラ
色とりどりに実る小さな木の実は、都会に暮らす野鳥たちにとって初夏のごちそうです。
小鳥たちのごちそうを摘んだりせずに、大切に見守ってくださいね。
(北の丸公園では動植物の採取は禁止しております。花や葉、実などをとらないようお願いいたします)
2015年05月22日ヤマボウシが見頃です
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北の丸公園で見頃を迎えたヤマボウシ。
咲き始めからの様子を追ってみました。
5月11日
開き始めたヤマボウシです。やっと総苞片が形になったばかりの幼い花です。
ハナミズキと同じで花びらのように見えるのは総苞片ですが先がとがるのが特徴です。
(ハナミズキはアメリカヤマボウシとも呼ばれます)
本日の様子。
大きくなっています。
5月12日
他の樹のヤマボウシです。先ほどより総苞片が少し成長している花です。
総苞片の開き方がハナミズキとは違います。
( 4月21日のブログ記事 と見比べてみて)
本日の様子です。
緩やかに波打ち、優雅な美しさです。
http://fng.or.jp/koukyo/news/2015/05/post.html
(北の丸公園のヤマボウシの様子は一般財団法人国民公園協会皇居外苑のホームページもご覧下さい)
2015年05月20日タイサンボクの目印は?
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北の丸公園で、タイサンボクが咲き始めました。
ホオノキ、カラタネオガタマと同じモクレン科の香り豊かな花で、明治時代に北アメリカ南部から日本にやって来ました。
大輪の花は芳香を放ち、朝開いて夜閉じ、これを3日ほど繰り返します。
北の丸公園では、吉田茂像の近くに7本ほど植えられています。
背の高い樹なのでうっかり見落としてしまいそうですが・・・。
花が咲くこの時期に古い葉を落とすため、樹の下のたくさんの落ち葉と柑橘系のさわやかな香りが目印です。
2015年05月18日アツバキミガヨランが見頃です
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北の丸公園にある休憩所(フォレスト北の丸)の前で、
アツバキミガヨランが咲いていました。
休憩所(フォレスト北の丸)前のアツバキミガヨラン
代官町通りの歩道脇で咲くアツバキミガヨラン
竹橋北側の歩道脇にある「清水濠まちかど庭園(都道付帯緑地)」では、
清水濠の石垣に沿ってたくさんのアツバキミガヨランが咲く風景が楽しめます。
花の中の雌しべと雄しべの様子
2015年05月15日北の丸公園でセンダンの花が見頃です
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北の丸公園ではセンダンの花が満開です。
涼しげな薄紫色の花に、たくさんのアオスジアゲハが飛び交います。
ジャノメチョウやイトトンボ等の小さないきものも数多く見られる様になりました。
センダンの花
センダンの花の様子
トチノキ
トチノキ花
シャクナゲ
ヒメウラナミジャノメ
カメ(下の池にて)
2015年05月14日北の丸公園のブラシノキ
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武道館から科学技術館へ続く緑地(花木園)の中にあるブラシノキの花が開き始めました。ユニークな形の花の開花ドラマを追ってみました。
ブラシの様な毛に見えるのは雄しべの先端に花粉の入った葯である花糸が飛び出したもの
前年枝の先に蕾が付きます
蕾が一つほころび始めました
次々とほころんでいき
雌しべから先に飛び出してきます
こうなると全形が想像出来るようになります
先端と末端が最後に開いていきます
近寄って見ると蜜がたくさん溜まっているのが分かります
花粉に焦点を当ててみました。顕微鏡で見ると花粉は三角の形をしているそうです
真上から見ると360度ブラシの形です。
北の丸公園のブラシノキは目の高さでこのドラマをゆっくり観察していただけます。
北の丸公園グリーンアドベンチャー、子供用コースの設問7番を紹介します。
7番の木の全景です。枝を広げながら大きくなり、日本の春の風景を代表する高木で、北の丸公園では3月末から4月はじめの頃、枝いっぱいに花を咲かせます。(写真は 10月9日撮影)
ヒント
花の様子(写真は3月23日撮影)
葉が出る前に、淡いピンク色の花を3、4個づつ房にして咲かせます。5枚の花びらは一枚一枚分かれています。
7番の問題は、この木の植物名(標準和名)ではなく、この木の仲間で最もよく知られた品種の名前(園芸品種名)が答えです。この品種は、江戸時代に染井村の植木屋さんでつくられたと伝えられ、葉に先駆けて一斉に咲く美しさなどが好まれて日本中に植えられました。
お花見の様子(写真は3月31日撮影)
この木の花が咲き始めると、全国各地で「お花見」をする様子が見られます。
北の丸公園に隣接する皇居のお濠のひとつである千鳥ヶ淵の周辺には、この種類の木が約400本も植栽されており、千鳥ヶ淵緑道公園(千代田区立)に併設されたボート場からは、ボートに乗って水辺のお花見を楽しむこともできます。
樹皮の様子
若い樹皮は、縞模様になります。(撮影は10月9日)
横向きの皺しわ(皮目ひもく)が特徴で、樹皮で茶筒などの工芸品や漢方薬、染料にも使われます。
葉っぱの軸(葉柄)に密線と呼ばれるイボ状の2つの突起がついているのがこの木の仲間に共通の特徴です。
紅葉した葉の様子(写真は11月4日撮影)
春の花の時とは異なり、秋の紅葉は一度に色を変えるのではなく、気温の低下とともに少しずつ黄色から赤へと色を変えながらハラハラと葉を落していきます。
紅葉した葉っぱと並んだ冬芽の中では、春に花を咲かせるための準備がゆっくりと始まっています。
さて、この木の名前は何でしょう?
答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
☆コースのご案内や解答用紙のダウンロードは、北の丸公園グリーンアドベンチャーのご案内をご覧下さい。