北の丸公園グリーンアドベンチャー
15件の記事があります。
2016年10月05日No.19(北の丸公園グリーンアドベンチャー/大人用コース)
皇居外苑バックナンバー2016 / 北の丸公園グリーンアドベンチャー / 北の丸公園ブログ / 秋の花
2016年09月05日No.11(北の丸公園グリーンアドベンチャー/大人用コース)
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北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問11番を紹介します。
11番の木の全景です。(写真は 8月 12日撮影)
ヒント
○夏に咲く花は花期が長く、「百日紅(ひゃくじつこう)」ともいいます。
○サルも滑りそうなくらい、すべすべした幹で知られます。
花の様子(写真は8月12日撮影)
百日紅という別名のとおり、夏に長い期間咲き続ける花は鮮やかな紅色の品種が一般的ですが、白色から淡紫色などさまざまな花色の園芸品種があり、道路や公園、庭園からお家の庭まで、夏の花木として広く親しまれています。
現在11番のラベルが付いている木は、淡い紫色の花を咲かせる園芸品種なので、標準的な紅色の花を思い浮かべた方には少し意地悪な設問かもしれません。すぐ隣には標準的な紅色の花を咲かせる木も植えられていますので、花色の違いなどを比べてみてください。
花はその年に伸びた枝先に穂状に集まって咲き、フリルのように波立つ花びらはこの木の大きな特徴のひとつで、この木の英名(Crape myrtle)にあてられている"Crape(クレープ/縮緬(ちりめん))も、縮れている花びらがこの木の特徴である事を示しています。
幹の様子
この木の和名は、樹皮が剥がれ落ちてツルツルとした特徴的な幹肌の様子から「木登り上手なおさるさんでも滑り落ちてしまいそうに見える」ことが由来になっています。実際に幹に触れてみると、ツルツルしたなめらかな感触をしており、本当におさるさんでも滑り落ちそうな幹肌をしています。
葉の様子
小さな卵形の葉っぱが小枝にお行儀良く並んで付いているのが特徴で、秋になると黄色く色付き、その後パラパラと落葉します。
実の様子(写真は12月18日撮影)
花が咲いたあとにつく小さな球形の実は、熟すと6つに割れ、中に入っている翼がついた種子は、強い風に乗って遠くに飛んでいきます。
さて、この木の名前は何でしょう?
北の丸公園では、科学技術館と日本武道館の間の広場(通称"花木園エリア")の中程にある草地の中に、数本植えられています。周りの木に囲まれて日当たりがあまり良く無いため炎天下に植えられているものに比べて花付が少なめですが、8月頃にはフリルの付いた小さな花を咲かせてくれます。答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
☆コースのご案内や解答用紙のダウンロードは、北の丸公園グリーンアドベンチャーのご案内をご覧下さい。
2016年08月02日No.7(北の丸公園グリーンアドベンチャー/大人用コース)
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北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問7番を紹介します。
7番の木の全景です。北の丸公園には、初夏の里山の森を彩る代表的な樹種として数多く植えられています。(写真は5月6日撮影)
ヒント
○梅雨の頃、白い総苞(そうほう)の中心に小さな花が咲きます。
○実は甘くて食べられます。
○白い総苞を法師(ほうし)の頭巾(ずきん)に見立てて名前となりました。
花の様子(5月22日撮影)
花びらのような白い部分は、花を保護するために葉が変化して発達した器官で、総苞(そうほう)と呼ばれます。本当の花は総苞の中心の丸い部分にたくさん集まって咲き、このような花の形状は花序(かじょ)と呼ばれます。
この種類の木は、北海道を除く全国各地に自生し、この花を田植えを始める目安にする地域もあるそうです。北の丸公園では、公園の中央に広がる落葉樹林地を中心に点在して植えられています。
実の様子(10月13日撮影)
秋に熟す実は、山に生える木の実としては比較的甘みがあるため、山里では今でも山からのささやかな恵みとして、おやつ代わりに摘むこともあるそうです。
名前の由来
和名の由来は、白い総苞と丸い花の取り合わせが、まるで僧兵の衣装(物語に出てくる弁慶などが身につけている白い頭巾(五条袈裟))をイメージさせるということで名付けられたと云われています。
葉の様子(4月26日撮影)
葉先の方に向かってカーブを描いて伸びる葉脈や、柔らかそうな楕円状の葉っぱの縁がウェーブしているのもこの木の葉っぱの特徴です。
樹皮の様子(10月15日撮影)
暗赤褐色の樹皮は、木が大きくなってくると燐片状に剥がれてまだら模様になります。木材の材質は、粘り強くて折れにくい材質のため、木槌(きづち)や鍬(くわ)などの強い力が加わる道具の柄などに用いられるそうです。
さてこの木は何でしょう?
答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
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2016年07月25日No.15(北の丸公園グリーンアドベンチャー/大人用コース)
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北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問15番を紹介します。
15番の木の全景です。モクレン科の常緑樹で、北の丸公園では5月頃から6月頃に大きな白い花を咲かせます(写真は6月2日撮影)
ヒント
○葉は厚めで光沢があります。
○初夏に芳香のある大きな白花が咲きます。
○中国の名山「泰山」(たいざん)と同じ和名です。
葉の様子(5月19日撮影)
この木の葉っぱは、長さが12㎝から25㎝以上にもなる大型の楕円形をしており、表面はつやつやした革質に覆われていて触ると硬い感触です。葉っぱの裏側には柔らかい毛が密生していて赤茶色(さび色)に見えます。
落ち葉の様子(5月19日撮影)
常緑樹のこの木は、新しい葉を開き、花を咲かせる晩春から初夏の頃になると古い葉が落葉するため、この木の周りには特徴的な大きな落ち葉が目立つようになります。
花の様子(6月2日撮影)
この木は、直径が25㎝以上にもなるとても大きな、香りの強い花を咲かせることが特徴です。
北アメリカ東南部原産のこの木は、明治初期に日本に到来したと云われ、大きく育つ樹の姿や大きく立派な花の様子を、古来から中国で名山として知られる「泰山(たいざん)」の雄大な姿に喩えて、この木の和名がつけられました。
実の様子(10月30日撮影)
花びらが落ちた後にできる実はまるでマイクのような形です。マイクのような形のまま地面に落ちます。
樹皮の様子(12月18日撮影)
樹皮は灰褐色で 滑らかです。
さてこの木は何でしょう?
北の丸公園では、科学技術館北側の広場(通称"花木園エリア")に、15番の木を囲むように数本まとまって植えられており、開花期には辺り一面に柑橘を思わせるような甘い香りを漂わせます。答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
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2016年07月11日No.10(北の丸公園グリーンアドベンチャー/子供用コース)
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北の丸公園グリーンアドベンチャー、子供用コースの設問10番を紹介します。
10番の木の全景です。葉などにスーッとする香り成分を持つ常緑樹です。北の丸公園内には、約500本以上も植えられおり、皇居と一体になった重厚な森の景観を形づくっています。(5月13日撮影)
ヒント
○神社やお寺によく植えられているよ。
○幹が太く枝葉が茂ってすごい大木になるよ。
○葉にはつやがあって、揉むとよい香りがあるよ。
兵庫県、佐賀県、熊本県では、この種類の木が"県の木"として指定されています。
この種類の木は長寿なものが多く、日本各地で天然記念物に指定されるほどの巨樹大木が存在します。
数多くの巨樹名木の中でも、鹿児島県姶良市(あいらし)の蒲生神社(かもうじんじゃ)にあるこの種類の木は、日本国内で最も太い樹木として知られ、国の特別天然記念物に指定されて保全が図られるとともに、地元では古くから"おおくすどん"と呼ばれて大変親しまれているそうです。
暗褐色の樹皮は、太くなるにつれ、ごわごわとして短冊状に縦に裂けます。
葉の様子(写真は1月7日撮影)
葉は長さ5センチの卵形で先がとがり、一カ所から出ている3本の葉脈(三行脈)がはっきりしているのが特徴です。この木の葉や樹皮、材木に含まれる爽やかな香りには、虫を除ける効果のある成分を豊富に含むため、古くから「樟脳(しょうのう)」の材料として活用されてきました。
落ち葉の様子
春に新しい葉が出ると、入れ違うように古い葉が落葉します。
花の様子(写真は5月6日撮影)
5月から6月頃、葉の付け根に黄白色で直径約5ミリの花を多数つけます。
佐賀県ではこの小さな花が"県の花"として指定され、親しまれている樹木です。
北の丸公園の中心地(近衛歩兵第二連隊碑近く)には、公園内に植えられているこの種類の木としては最も太い幹周り約3.38mの大木が植えられています。
さてこの木は何でしょう?答えはぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
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2016年03月14日No.5北の丸公園グリーンアドベンチャー/子供用コース
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北の丸公園グリーンアドベンチャー、子供用コースの設問5番を紹介します。
5番の木の全景です。冬から春にかけて紅い花を咲かせる常緑樹を代表する樹種の一つで、北の丸公園では12月頃から4月頃まで冬の森に暖かな色合いの差し色を添えてくれます。(写真は 1月7日撮影)
ヒント
○冬から春に赤い花が咲くよ。
○実から取れる油は髪の毛をきれいにするよ。
○鳥が密を吸いにくるよ。
花の様子(写真は1月7日撮影)
この花は、蜜を求めて集まってきた鳥に花粉を運んでもらう鳥媒花(ちょうばいか)で、長く伸びたおしべにはたくさんの花粉を蓄えています。
5番の木の標準和名は「ヤブ〇〇〇」で、文字通り藪状に茂ることが名前の由来になっている〇〇〇科を代表する原種のひとつです。日本では本州から九州、沖縄地方の沿岸から山地にかけて広く分布します。
ピンク色で八重咲きの品種(写真は12月14日撮影)
この種類の木は、花を観賞するために古くから園芸品種が作出されており、さまざまな花色、花形の品種が知られています。
実の様子(写真は6月17日撮影)
直径4、5㎝の球形の実は厚い果皮に覆われており、中には2、3個の種が入っています。
種の様子(写真は1月7日撮影)
この木の種からは良質な油が採れることでも知られており、古くから食用油や整髪料、燃料油として活用されてきた他、現代ではシャンプーや化粧品などの原料としても幅広く利用されています。
葉の様子(写真は1月7日撮影)
葉はふちに鋸歯(きょし)と呼ばれるギザギザがあり、肉厚で表面がつやつやしています。弱い光でも光合成できるように葉緑素をたくさん持っために厚い葉になり、表面はロウの様に水をはじき、つやつやしたクチクラ層に覆われています。クチクラ層のおかげで葉は乾燥から身を守る事ができます。
そんな葉の様子から、厚葉木(厚い葉の木)、艶葉木(艶(つや)のある葉の木)と呼ばれ、今の名になったと言われています。
樹皮の様子(写真は12月18日撮影)
樹皮は灰白色でやや滑らかです。
満開の花(写真は3月1日撮影)
枝いっぱいに咲く濃く赤い色の花と緑色の葉の色の対比がとても鮮やかです。
さてこの木は何でしょう?
北の丸公園では、落葉樹林地の周辺や園路脇などの常緑樹林帯に植えられています。樹高が10m以上になるものもあり、年末から年始のまだ花の少ない時期に花が開き始めると、ヒヨドリやメジロが次々と集まり賑やかです。答えはぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
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2016年02月22日No.6(北の丸公園グリーンアドベンチャー/子供用コース)
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北の丸公園グリーンアドベンチャー、子供用コースの設問6番を紹介します。
6番の木の全景です。
万葉のころから早春の代表花として親しまれてき落葉中高木です。北の丸公園では1月からぽつりぽつりと寒咲きの花が開花し、3月始めまで枝いっぱいに花を咲かせます。(2月15日撮影)
ヒント
○春早く、よい香りの白や紅の花が
○実から梅干しやお酒を作るよ。
○葉は薄く卵形で、小さなギザギザがあるよ。
6番の木は、白い花が咲く品種です。一重咲きの品種は花びらが5枚です。(2月15日撮影)
濃い紅色の花を咲かせる品種や・・・、
紅白咲き分けの花を咲かせる品種もあります。
この種類の木は、花を観賞する目的で改良された種類だけでも、白から紅色までさまざまな花色や八重咲きのもの、寒咲きから遅咲きまで揃っており、枝が枝垂れる種類等も含めて、非常に多くの品種が作り出されています。
熟した実の様子(写真は6月9日撮影)
花を愛でる庭木として植えられる他、実を取るための果樹として日本各地で広くに栽培されています。この果実は、日本独特のすっぱい塩漬けとして知られる「〇〇ぼし」や、果実酒としてひろく親しまれている「〇〇酒」等の原材料として日本の食文化を支える重要な農産品として重要で、手作りの〇〇干しや○○酒、ジャム、シロップ漬け、〇〇ジュースの材料として季節になると八百屋さんやスーパーマーケットに出回る旬の味として一般家庭でも広く親しまれています。
葉の様子
葉はやわらかく少し波打ちます。
樹皮の様子
古くなるとごつごつした樹皮が特徴になります。
花の蜜を吸いに来るメジロ
早春の虫の少ない時期に咲く花のため甘い香りで小鳥を誘い、蜜を提供するかわりに花粉を運んでもらいます。ウグイスやメジロなどがよく密をなめにくるため、春を表す慣用句として「〇〇にウグイス」という言葉もよく知られています。
北の丸公園にあるこの樹種は、この木の名所として知られる各地の庭園や寺社、果樹園等で見られるようなきちんと整えた姿ではなく、樹林に囲まれるような場所に植えられているため下枝も少なく、どちらかというと野趣あふれる姿のものが多いです。この樹種のように庭や畑等、人家の周りに植えられるような花木や果樹等も、都心に造られた里山的環境を形成するには必要な樹種のひとつといえます。お花を鑑賞するには少し難があるかもしれませんが、甘い蜜を求めて枝から枝へ野鳥が飛びまわる都会の森ならではの風景として、是非お楽しみください。
さて、この木の名前は何でしょう?
答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
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2016年02月08日No.18(北の丸公園グリーンアドベンチャー/大人用コース)
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北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問18番を紹介します。
18番の木の全景です。秋から冬に紅い実を付ける常緑樹で、北の丸公園では例年11月上旬ごろに紅い実が見頃になります。(写真は12月18日撮影)
ヒント
○常緑高木で、秋には赤く熟した実をたわわに実らせます。
○小枝と葉柄が黒紫色で葉が黒みがかっているので鉄(くろがね)××の名がつきました。
実の様子(写真は12月18日撮影)
紅い実がよく目立つこの木には、秋から冬にかけてさまざまな野鳥が実を食べに集まって来ます。
この樹種は、雌花が咲く木と雄花が咲く木が別の木(雌雄異株)なので、18番の木ように実がなるのは雌木だけで、実をならせるには花粉をつける雄木が近くに生えていることが必要です。
樹皮の様子(写真は12月18日撮影)
葉っぱ(表)の様子
葉っぱの表側は光沢がある深緑色をしており、葉柄が黒紫色です。
葉っぱ(裏)の様子
葉っぱの裏側は、表側に比べて白みがかった緑色で、中心の葉脈以外がはっきり見えないことも大きな特徴で、実がない時期にこの木を見分けるポイントの一つです。
春の新芽がでる頃になると、新しい葉と交代するように古い葉っぱが落葉します。
さて、この木の名前は何でしょう?北の丸公園には、この木のように野鳥が好む実のなる木が数多く植えられており、18番の木が植えられている辺りでも、さまざまな野鳥のさえずりが聞こえてきます。答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
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2016年01月25日No.21(北の丸公園グリーンアドベンチャー/大人用コース)
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北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問21番を紹介します。
21番の木の全景です。(写真は 12月3日撮影)
ヒント
○枝先に大きな葉が垂れ下がってつきます。
○新葉が出ると古い葉が世代交代するように落ちるのでこの名がつきました。
春の葉の様子(4月14日撮影)
前年の葉の中心からに新芽と花の蕾が顔を出してきます。葉柄が紅いのがこの木の特徴です
新葉が出てくると前年の葉が大きく垂れ下がる様子(4月14日撮影)
若芽が伸びてから古い葉が落ちるので、親が子の成長を待って後に譲ることにたとえ、正月の縁起植物の一つとされます。世代交代、子孫繁栄の縁起物としてしめ飾りや床飾りに用いられます。
花の様子。小さな花がまとまって咲く総状花序です。
実の様子(写真は12月3日撮影)
秋(10月)から冬にかけてたくさんの実が付きます。藍黒色の小さな実は、冬の間の貴重なごちそうとして、ツグミやヒヨドリなどの野鳥が好んで食べている姿を見かけます。
落ち葉の様子(撮影は12月14日撮影)
葉はゆっくり黄色く黄葉していき落葉します。裏返すと葉の裏が白いことがわかります。
樹皮の様子(写真は12月14日撮影)
樹皮は白っぽく滑らかです。
材は工作が容易なため、箱材、ろくろ細工に使用されます。
さて、この木の名前は何でしょう?
答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
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2015年12月15日No.22(北の丸公園グリーンアドベンチャー/大人用コース)
皇居外苑バックナンバー2015 / 北の丸公園グリーンアドベンチャー / 北の丸公園ブログ / 皇居外苑・北の丸公園の紅葉
北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問22番を紹介します。
22番の木の全景です。秋に紅葉する落葉高木を代表する樹種の一つで、北の丸公園では例年12月上旬ごろに紅葉が見頃になります。(写真は 12月 9日撮影)
ヒント
- ○日本海側の山地の谷間などに生えます。
- ○秋に翼をつけた実が吊り下がります。
- ○美しい紅葉が楽しめます。
実の様子(写真は12月1日撮影)
大きな翼を付けた実は、秋に熟すとクルクルと回りながら風に乗って飛ばされます。遠くに種を運ぶために進化したもので、この木の仲間に共通する特徴です。
(写真は12月7日撮影)
葉の切れ込みが大きく、細かなぎざぎざ(重鋸歯)が不揃いなことなどが、よく似た仲間の種類の木と見分けるポイントの一つです。
樹皮の様子(写真は11月25日撮影)
北の丸公園に植えられているこの種類の木は比較的若い木が多いため、写真のように白っぽいなめらかな木肌をした木が殆どですが、古木になると灰白色の幹肌に深い縦縞の溝が見られるようになります。
紅葉の様子(撮影は12月4日)
北の丸公園内には、
さて、この木の名前は何でしょう?北の丸公園には、この木や仲間の種類の木が約200本ほど植えられており、特に22番の木が植えられている一角は、北の丸公園を代表する秋の見所になっています。
秋の紅葉だけでなく、春の新緑や夏の緑陰など、四季を通じて美しい姿を楽しむことが出来ます。答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
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北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問19番を紹介します。
19番の木の全景です。写真は9月27日撮影)
ヒント
○秋に橙色(だいだいいろ)の小花が咲き、庭や公園に植えられます。
○中国原産で日本のものは雄花(おばな)だけで実がなりません。
○花の香りは香料として利用されます。
この樹種は、病害虫も少なく丈夫で、刈り込み剪定などで大きさを一定程度に管理しやすいことなどから、一般家庭のお庭や生垣から、公園、道路、マンションなどの大型建築物周辺の緑化樹木として幅広く植えられています。19番の木も人の手で丸く刈り込まれた人工樹形をしています。
葉の様子(写真は9月27日撮影)
常緑樹のこの木は一年中豊かな緑色の葉をこんもりと茂らせています。
葉は対生です。長さ6㎝から12㎝の長楕円形で先はとがり、細かい鋸歯が先端部にあります。
花の様子(写真は9月27日撮影)
北の丸公園では9月の終わりから10月にかけて、本格的な秋の訪れとともに、金色に例えられる鮮やかなオレンジ色で、ひとつ一つは5㎜ほどしかない小さな花がたくさん集まって咲きます。
この木の特徴は、何と言っても花の香りです。秋の訪れを告げるように辺り一面に漂うこの花の甘い香りで、身近な場所に植えられているこの木の存在に気づく方も多いのではないでしょうか。
この花は、古くからお茶やお酒の香り付けや色づけや香料としても用いられています。
江戸時代に日本に渡来したとされる説が一般的に知られているこの樹種は、日本には雄株しか渡来していないため、毎年たくさんの花を咲かせても実が成らないと云われています。
樹皮の様子(写真は9月27日撮影)
樹皮は淡灰褐色です。白っぽくゴツゴツしたこの樹皮の様子が動物のサイを思い起こさせることから、和名の漢字表記は「犀(さい・せい)」という漢字が当てられた「〇〇犀(〇〇セイ)」が用いられます。
北の丸公園には、この種類の木が約40本ほど各所に点在するように植えられています。
とりわけ、来園された皆さんを香りでお迎えするように田安門脇の植え込みにさりげなく混植されているこの木は、花の時期以外注目を浴びることはありませんが、本格的な秋の訪れを豊かな香りで感じさせてくれることから、秋の隠れた見どころ(嗅ぎどころ)の一つです。
さて、この木の名前は何でしょう?
答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
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