バックナンバー2015
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2015年06月15日シジュウカラも大忙し
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北の丸公園では、いろいろな野鳥が子育てシーズンを迎えています。
モミジ林や花木園などの樹林地で「ツツピーツツピー」という鳴き声が聴こえて来ます。
静かに観察していると、シジュウカラが巣立ち直後の幼鳥に樹上で餌を与えている姿に出会いました。
シジュウカラは、年間を通じて大量の昆虫を食べることから森林性の有益鳥類とさせ、一説では、体重16gの鳥が1年に食べる虫の量は約85000匹にも及ぶとされています。
育ち盛りのヒナたちのおなかを満たすため、この時期の親鳥たちはエサ集めに大忙しです。
シジュウカラの雄雌は、おなかにある黒いネクタイのような模様の太さで見分けがつきます。
お散歩の途中で、シジュウカラの雄雌の見分け方をさりげなく子供たちに教えられたら、ちょっと自慢できるかもしれませんね。
(この写真は太く立派な模様なので雄)
2015年06月12日「千鳥ヶ淵さんぽみち」のご案内
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皇居のお濠の一つで、桜の名所としてもよく知られる千鳥ヶ淵の周りには、千鳥ヶ淵緑道(千代田区立公園)や代官町通り沿いの堤塘(皇居外苑濠地区の一部)、北の丸公園などの公園緑地や、みどり豊かな街路樹に彩られた道路が整えられており、沿道にはさまざま文化施設も点在します。
皇居外苑管理事務所では、千鳥ヶ淵環境再生プランの一環として、これらの歩道を巡って千鳥ヶ淵をぐるっと周回するモデルコース「千鳥ヶ淵さんぽみち」を設け、多くの皆様に千鳥ヶ淵の歴史的な景観や貴重な自然を知っていただき、楽しみながら将来に受け継いでいけるよう取り組みを行っています。
のんびり散策して、一周するのには約1時間半ほど。
今回は、「千鳥ヶ淵さんぽみち」沿道に点在する、江戸時代から明治、大正、昭和、現代まで続く歴史と皇居一体の自然を感じていただけるポイントをいくつかご紹介します。
北白川宮能久親王銅像(1903年)
※背景の建物は、東京国立近代美術館工芸館(国指定重要文化財「旧近衛師団司令部庁舎」)
代官町通り沿い堤塘に残る「高射機関砲台跡」
千鳥ヶ淵緑道(千代田区立公園)と千鳥ヶ淵ボート場
九段坂公園(千代田区立公園)の「高燈籠(たかとうろう)」
北の丸公園内の休憩所(「フォレスト北の丸」)前の「千鳥が淵さんぽみち」案内標識
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※背景の建物は日本武道館(1964年に開催された東京オリンピックを象徴する建物の一つ)
シジュウカラ(ツツピー、ツツピーという鳴き声♪)
北の丸公園内では、水のせせらぎや軽やかな小鳥のさえずりもお楽しみいただけます。
☆千鳥ヶ淵さんぽみちに沿ったバリアフリールートをご紹介しています。
2015年06月10日シナノキが咲いています
皇居外苑バックナンバー2015 / 北の丸公園ブログ / 夏の花
北の丸公園では、管理事務所東隣の園地(通称見本園)で、シナノキの花が咲いています。
1センチほどの小さな淡黄色の花が集まって咲いています。
名前は枝がよくしなう(曲がる)ので「しなう木」からきていると言われます。
花房に、葉っぱとよく似た苞が一枚あるのが特徴です。
2015年06月09日カイツブリの子育て@北の丸公園
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中ノ池では、カイツブリの子育ての様子をよく見かけるようになりました。
静かな池に、餌をほしがる赤ちゃんの鳴き声が響きます。
何度も潜水して魚をとり、口移しで与えるお母さん。
お母さんと一緒にいた2羽のうち、1羽がいつも先に近寄り餌をもらいます。
カイツブリは足指にひれ状の弁があり巧みに潜水するため、水面に出てくるのはかなり離れた場所になることも。泳ぐのが遅い小さい子は追いかけてもなかなか近づけません。お母さんはつい近寄る子にばかりあげてしまいます。
ひとりぼっちの小さい赤ちゃん。鳴き声もか弱くて羽根もふわふわです。
しっかり大きくなりますように!
4羽生まれたうちの他の2羽の大きい赤ちゃんは揃って別の場所にいました。
お父さんの姿を見つけるとすぐに後を追いかける2羽。食べるより遊びたい様子。お父さんは意外とクールです。
まだ若い様子のお母さん。魚をとるのにくたびれたのか急接近してきて何かもらえるかと期待している様子でした。何もせず見守っていると、また潜って魚をとり始めました。
※北の丸公園では自然の生態を大切にしています。生き物が近寄ってきても餌をあげないで下さいね。
2015年06月05日6月の花便り
皇居外苑バックナンバー2015 / 北の丸公園ブログ / 夏の花
6月を迎えた北の丸公園では、花たちも夏の装いに衣替えをはじめました。
サツキの色彩は、ツツジより力強く鮮やかな印象です。
池に映るサツキ
アジサイ
ガクアジサイ
ムラサキシキブ
クチナシ
キョウチクトウ
サンゴジュ
ネズミモチ
オオバイボタ
ビヨウヤナギ
ホタルブクロ
ネムノキ
2015年06月04日花菖蒲の咲く頃に
皇居外苑バックナンバー2015 / 北の丸公園ブログ / 夏の花
北の丸公園の「下ノ池(工芸館側の池)」にかかる橋のたもとで、白い紫陽花が開き始めました。
池の奥に設けられた四角い浮島では、花菖蒲が涼しげに咲いています。
この浮き島は、水辺の環境を都会に残る貴重ないきものたちの生息場所や、環境学習の場として活用するためのビオトープ施設として試験的に設けたもののため、花を愛でるには少し遠い位置に浮かんでいますが、下ノ池付近ではイトトンボなど水辺のいきものも観察できます。
浮島に植えられた花菖蒲の根元をよく見ると、カイツブリの赤ちゃんたちを発見しました!
北の丸公園では毎年カイツブリが繁殖しており、今年は4羽のヒナが育っています。
少し目を離したすきに見えなくなったのでびっくりしましたが、もうちゃんと潜ることも出来るようになっていました。
浮島がお気に入りのカルガモも、カイツブリの赤ちゃんたちが気になっているご様子・・・。
キュルルルル・・・「さー冒険の始まりだよ」、親鳥の鳴き声を合図に家族みんなで中ノ池を目指して泳ぎ出しました。
芝生広場に面し、隠れ場所の少ない中ノ池の広い水面は、カイツブリの赤ちゃんたちにとって危険がいっぱい。
どうか、みんな元気に成長してくれますように。
2015年05月27日【お知らせ】ホタルを守る「牛ヶ淵地域ルール」について
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現在、牛ヶ淵ではホタルの時期となっております。
平成26年7月に照明に関する地域ルールを作成し、今年度も地域の皆様にご協力お願いしているところです。
改めてお知らせします。
添付資料:ホタル保護のための牛ヶ淵地域ルール.pdf [PDF 59KB]
平成26年7月15日掲載:ホタル保護のための牛ヶ淵地域ルールのお知らせ
2015年05月26日緑陰の白い花
皇居外苑バックナンバー2015 / 北の丸公園ブログ / 春の花
東京都心の気温は、10時過ぎには25℃を上回る夏日となり、5月としては過去最多の夏日日数と並ぶ記録だそうです。
北の丸公園では、深々と茂った木々がやさしい木陰をつくり、木々の足下ではあちらこちらでドクダミの白い花が咲いています。
ドクダミの花
北の丸公園の中程にある樹林地には、八重咲きのドクダミも少し植栽されています。
八重咲きのドクダミ
深まるみどりの中で、シモツケの花がやさしい差し色を添えています。
シモツケ
2015年05月25日初夏のごちそう
皇居外苑バックナンバー2015 / 北の丸公園ブログ / 春の花
みどりが増したこの季節、桜の木をふと見上げてみると、かわいらしい小さな桜の実(サクランボ)が風にゆれています。
北の丸公園では、武道館から科学技術館の間にある花木園あたりにいろいろな品種の桜の木が植えられているので、いろいろな桜の花に実ったいろいろな桜の実を見比べることができます。
アカミオオシマザクラ
オオシマザクラ
カワヅザクラ
カンヒザクラ
スルガダイニオイ
ハタザクラ
色とりどりに実る小さな木の実は、都会に暮らす野鳥たちにとって初夏のごちそうです。
小鳥たちのごちそうを摘んだりせずに、大切に見守ってくださいね。
(北の丸公園では動植物の採取は禁止しております。花や葉、実などをとらないようお願いいたします)
皇居外苑や北の丸公園など、都会の公園でもよく見かける野鳥のひとつにハクセキレイがいます。
名前はわからなくても、芝生の上などでピピピッと鳴き声をあげながら、尾羽を上下にふりふり、早足で歩いている愛らしい小鳥を見かけたことは、きっとあるはず。
他の野鳥と同様、ほとんどの季節を単独で過ごすハクセキレイも、繁殖期を迎えたこの時期、一定の距離を保ちながら雌雄2羽で一緒に行動している様子を観察できます。
喉元のエプロンと背中がクッキリと黒く、しっかりした足取り。
上の2枚は、雄のハクセキレイです。
こちらの2枚は雌のハクセキレイ。雄よりも全体的に薄いグレーの羽毛で、優しい印象。
歩く姿もどことなく物腰の柔らかさを感じませんか?
ハクセキレイの雌雄の見分け方はとても難しいと言われますが・・・、まるで初恋みたいに、つかずはなれずお散歩する、ちょっともどかしい2羽のようすをのんびり眺めていれば、自然と彼と彼女を見分けられるようになるかもしれませんね。