第9回グッドライフアワード 環境大臣賞

受賞者紹介

第9回グッドライフアワード 環境大臣賞 個人部門

Fairy forest~もったいないに架け橋を~

山崎佐知子

第9回グッドライフアワード 環境大臣賞

受賞者紹介

第9回グッドライフアワード 環境大臣賞 個人部門

Fairy forest~もったいないに架け橋を~

山崎佐知子

食品ロスを減らし、持続可能な社会を実現させたいという思いから一人の高校生が立ち上げたのが、産業廃棄物になる前の「おから」を買い取り、「雪花菜(おから)のグラノーラ」にして販売。収益はこども食堂へ寄付をするという取組です。

*グッドライフアワードは、環境省が提唱する地域循環共生圏の理念を具現化する取組を表彰し認知を広げるためのプロジェクトです。詳しくはこちらをご覧ください。

どんな活動?

廃棄されるおからに注目して「雪花菜のグラノーラ」を開発・販売

第9回グッドライフアワード 環境大臣賞

第9回グッドライフアワード 環境大臣賞

山崎さんの雪花菜(おから)のグラノーラ販売風景

東京都の高校3年生、山崎佐知子さん。
食品ロスを減らし、持続可能な社会を実現させたいという思いから「Fairy forest ~もったいないに架け橋を~」というプロジェクトを立ち上げました。
その主役は、産業廃棄物になる前に買い取った「おから」から作る「雪花菜のグラノーラ」です。
主な販売場所は、八王子市にある牧場・磯沼ミルクファームで月に一度開催される「牧場お散歩マルシェ」。これまでに、間借りカフェとのコラボや八ヶ岳での出張販売も行ってきました。また、山崎さんはフードロスイベントにも積極的に参加し、販売だけでなくプレゼンなども積極的に行っています。そして、雪花菜のグラノーラを販売した利益をこども食堂に寄付をしています。

活動のきっかけは?

カウガールの経験と子どもの頃からの食品ロス削減への想い!

第9回グッドライフアワード 環境大臣賞東京八王子 磯沼ミルクファームで活動する山崎佐知子さん

山崎佐知子さんは、以前、磯沼ミルクファームでカウガールをしていました。カウガールとは、月に一度牧場で牛のお世話をしたり、自分で名前を付けた子牛を一年間お世話したりするスクールのことです。山崎さんは、このカウガールスクールに2年程通い、現在は牧場ボランティアとしてお手伝いをしています。

一方、山崎さんは幼い頃からの食品ロスを減らしたいという思いが強くありました。もともとサスティナブルな取組みを行っていた磯沼ミルクファームでの経験を活かすことで、「食品ロスに関して私にも何か出来ることがあるのでは!」と思い立ち、その取組として「Fairy forest 〜もったいないに架け橋を〜」を立ち上げたのです。

なぜ、山崎さんがおからに注目したかというと、一つのお豆腐を作るのに約4倍ものおからが発生するからです。 栄養価が高い分、とても足が速い食材でもあるため冷蔵にコストがかかります。毎日大量に発生し、お豆腐屋さんの厄介者として多くが捨てられているのが現状です。

山崎さんは、この「もったいない」食材おからを使い、雪花菜のグラノーラを開発。 多くの人に安心して食べて頂きたいという思いから、砂糖、油、保存料は一切使用していません。素材にこだわり、在来種の大豆からできた「おから」と有機オートミール、国産米粉のみで作っています。シンプルな材料だからこそ、素材本来の美味しさが楽しめるのです。

成功のポイントは?

雪花菜のグラノーラ販売の収益はこども食堂へ寄付!

第9回グッドライフアワード 環境大臣賞

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第9回グッドライフアワード 環境大臣賞磯沼ミルクファーム

この日、山崎さんが月に一度、雪花菜のグラノーラを販売している磯沼ミルクファームの牧場お散歩マルシェを訪ねました。

第9回グッドライフアワード 環境大臣賞マルシェで雪花菜のグラノーラを販売する山崎佐知子さん

雪花菜のグラノーラ販売で元気よく接客をする山崎さん。自らがプランニングして実行する環境活動ということもあり、とても前向きな姿勢です。また、グラノーラの販売だけでなく、訪れたお客さんに向けて、自らが作ったフリップを使って食品ロス削減のプレゼンも行っています。

マルシェで雪花菜のグラノーラは量り売り、もしくは瓶で販売を行っています。量り売り(容積売り)は好きな容器を持って来てもらい、サーバーから量り売りです。瓶もリサイクルができる素材。プラスチックの袋や容器の方が手軽ですが、「昔のように無駄なゴミを出さない時代を思い出して欲しい!」という想いで瓶と量り売りでの販売にこだわっているそうです。
山崎さんのマルシェは2021年2月から始まり、これまでグラノーラは計150本以上を販売したそうです。

そして、山崎さんは、この収益を新宿区にあるこども食堂を中心に寄付をしています。これまでに、サンの家cafeこども食堂(多世代食堂)や、貧困の方のみが来ることのできるこども食堂へ寄付を行っています。また、寄付だけでなく、一部を材料費に充ておからのカップケーキを子どもたちにプレゼントもしているそうです。 山崎佐知子さんの「Fairy forest 〜もったいないに架け橋を〜」の取組をまとめると・・・
・食品ロスとなるおからを素材に「雪花菜のグラノーラ」を開発!
・ヴィーガン、アレルギーにも対応。 みんなが安心して食べられる!
・リサイクルのできる瓶とほしい分だけ購入できる量り売りで販売!
・収益をこども食堂へ寄付し、 社会を循環させる仕組みを提案!

まさに食品ロス削減などSDGsの目標をしっかりと踏まえたビジョンがありました。

今後の展望

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

第9回グッドライフアワード 環境大臣賞最後に高校3年生、山崎佐知子さんからのメッセージです。

「雪花菜のグラノーラをきっかけに、もっと多くの人に環境問題やその先にある持続可能な社会について考えるきっかけになればうれしいです。 これからは、グラノーラ以外にも、本当に持続可能な街づくりをしていきたいです。
地球一個分の資源を大切に使いながら、町全体に循環させて本当に豊かな暮らしが実現できる空間をつくっていきたいと思います。」これからの「Fairy forest~もったいないに架け橋を~」について、山崎さんは「年齢や性別、人種にこだわらず、環境問題について話し合える空間にしたい。」「人との繋がりを持つということは、自分を大切にすることができ、他人を思いやり、最終的には私たちが生かされているこの地球を大切に出来ると思う。」とも語ってくれました。

食品ロスを減らし、持続可能な社会を実現させることを心から願う高校3年生でした。

第9回 グッドライフアワード

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