受賞者紹介

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門

「奥飛騨・高山自然エネルギーの里構想」
始動!

シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社

受賞者紹介

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門

「奥飛騨・高山自然エネルギーの里構想」
始動!

シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社

奥飛騨・高山地域の地の利を活かし、地熱バイナリー、小水力、木質バイオマスなどの発電を行う地域主導型の新会社を設立。豊富な経験とノウハウをもつ企業がサポートしつつ、地域が主役の自然エネルギー開発によって、地域循環共生圏の確立と発展を目指しています。(写真は奥飛騨第1バイナリー発電所)

*グッドライフアワードは、環境省が提唱する地域循環共生圏の理念を具現化する取組を表彰し認知を広げるためのプロジェクトです。詳しくはこちらをご覧ください。

どんな活動?

地域主導型の自然エネルギー開発で地域経済圏の発展を目指す

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社奥飛騨温泉郷の平湯温泉から周辺の山容を望む。

日本屈指の高峰を間近に望む奥飛騨や高山市周辺の地域は、豊かな森や清冽な水の流れ、さらには温泉といった自然の恵みが豊富です。『奥飛騨・高山自然エネルギーの里構想』では、全国各地で再生可能エネルギー開発や電力需給管理などの事業を展開しているシン・エナジー株式会社(本社:兵庫県神戸市)がアドバイザー的な立場でプロデュースする役割を果たしつつ、奥飛騨・高山エリアの地元企業の出資や人材を集結。地熱資源を活用する『奥飛騨自然エネルギー合同会社』、小水力発電を進める『奥飛騨水力発電株式会社』、森林資源を活用してバイオマス発電や熱利用を進めていく『飛騨高山グリーンヒート合同会社』という3つの自然エネルギー関連企業を設立しています。

人口約8万8000人の高山市で、市の統計によると地域のエネルギー支出額は年間で100億円以上とされています。地域主導の自然エネルギー会社によって地産地消の電力を供給し、地域外へ支払っていたエネルギーコストを低減させて、地域循環型経済圏の創出を目指すことが、このプロジェクトの第一の目的です。

2020年12月までの段階で、奥飛騨自然エネルギーによる『奥飛騨第1バイナリー発電所(出力49.9kW)』と『奥飛騨第2バイナリー発電所(出力250kW)』、奥飛騨水力発電株式会社による『安房谷水力発電所(出力657kW)』、飛騨高山グリーンヒートの『飛騨高山しぶきの湯バイオマス発電所(出力165kW)』などの発電所がすでに完成して稼働。さらに、2カ所の小水力発電所や、出力1MW級の木質バイオマス発電所を計画しています。

恵まれた自然エネルギーの活用は、発電だけではありません。取組では地熱(温泉)の有効利用方法として錦鯉の稚魚養殖を始め、新たな産業の創出にチャレンジしています。また、木質バイオマス発電の排熱は発電所に隣接する温浴施設(自治体が設立した第3セクター会社が運営)で活用するなど、多様なエネルギー利用を進めています。

こうした取組の恩恵を多くの地域住民が知り、体感することで、「豊かな自然エネルギー」=「地域資源はそこで暮らす人たちが共有する財産である」という認識を広げること。そして、人と自然が共生しながら地域資源を有効活用して地方創生に繋げるためのスキームを確立し、全国のさまざまな地域に広げていくのが、この取組が掲げているもうひとつの目的です。

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社奥飛騨地域の上宝村など10市町村が合併した岐阜県高山市は、日本で最も面積の広い自治体です。奥飛騨の温泉のほか古い街並みなどがあり、人気の観光地でもあります。

活動のきっかけは?

奥飛騨・高山地域の可能性に着目して取組が始動

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社2020年12月、安房谷水力発電所の竣工式。

取組のプロデューサーともいえるシン・エナジー株式会社は、もともと『洸陽電機』という社名でオフィスや工場の省電力システムなどを中心に事業を展開していました。東日本大震災以降、再生可能エネルギーの可能性に着目し、電力の売買や需給管理といったエネルギートレード関連事業、さらには太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギー発電によるエネルギークリエーションに関する事業へと領域を拡大。全国各地で、地熱バイナリー発電所や小水力発電所、バイオマス発電所などの建築や運営をサポートするプロジェクトを展開してきました。

そうした活動を通じて導き出されたのが、本当に有意義な自然エネルギー活用を拡大していくためには「地域主導型の自然エネルギー開発による地域経済圏の発展を目指す」ことが重要であるという理念です。この理念を実現させるのにふさわしい、豊かな自然エネルギーのポテンシャルを秘めた地域がないか。自然エネルギー開発と活用のスペシャリストが集まる社内でディスカッションを重ねる中で注目したのが、今回の取組の舞台である奥飛騨・高山地域でした。

取組全体のプロデューサーでもあるシン・エナジーの乾正博社長が目指したのは、自然エネルギーの種類ごとに地域主導の新会社を設立し、シン・エナジーが蓄積したノウハウを活かして合理的な機器選択やシステムづくりをサポート、適正な利益を生み出しながら地域経済圏の発展に貢献できる持続可能なプロジェクトを構築することでした。2015年(平成27年)には、奥飛騨・高山地域へのアプローチを開始。地熱、小水力、バイオマスと、自然エネルギーの種別ごとに地域で関係する人たちに呼びかけてまずは協議会を設立、勉強会や地元説明会などの機会を設けます。

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社地域での勉強会。

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社シン・エナジーの乾正博社長。

乾社長やシン・エナジーの専門家が何度も地域へ足を運び話し合いを重ねる中で、地域や人との繋がりと信頼関係が醸成されて、地元企業の出資比率が高い「地域主導型」で3つの自然エネルギー会社設立が実現。現在(2021年3月)までに2カ所の地熱バイナリー発電所、1カ所の小水力発電所と木質バイオマス発電所が完成。総出力にして1MWを超える電力や熱利用など、地産地消の自然エネルギー自給を実現し、雇用を創出しています。地域循環経済圏のお手本ともなるような『奥飛騨・高山自然エネルギーの里構想』が始動しているのです。

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社

成功のポイントは?

地元の方が主役となって自然エネルギー活用を推進

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社出力250kWを誇る奥飛騨第2バイナリー発電所。

自然エネルギー発電というと、多くの方が思い浮かべる最も一般的な方法は太陽光発電でしょう。大規模なメガソーラー発電所が全国各地に開発されています。でも、周囲を急峻な山に囲まれた奥飛騨・高山地域で、この取組が展開しているのは、地熱や小水力、バイオマスといった自然エネルギーの活用です。遠大な構想が順調なスタートを切ることができたのは、まず、この地域は豊富な温泉の源泉や、豊かな水源と十分な標高差を得やすい地形といった、山里ならではの「地の利」に恵まれていることが挙げられます。

ともすれば「山奥で何もないところだから」といったネガティブな言葉で括られがちな山里だからこそ、地熱や水、山林といった自然エネルギー資源を活用することができるのです。エネルギー開発と自然の保護は相反することになりがちでもありますが、豊かな自然があってこそのエネルギーですから、「人と自然の共生」という目標を進めていくことにも繋がります。

実際に発電事業を運営する会社は、地元企業の出資比率を高くして代表者や社員には地元の方々が参加。地域主体の意思決定を重視して、いわば「外部」の企業であるシン・エナジーは、新会社への出資は行い責任の一端を担いつつ、あくまでもアドバイザーとして適切な発電所の建設や売電事業などの構築に関わっていることも、この取組の注目すべきポイントです。

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社この取組で実践されているビジネスモデルのイメージ。

たとえば、地域の外部に拠点をもつ企業が大規模なメガソーラー発電所を開発しても、そこで得られる利益の多くが地域に還元されるのは難しいことになってしまいます。でも、地域主導型の会社と地元の方々が主役になっているこの取組では、開発した自然エネルギー発電所から生まれる利益がスムーズに地域内で環流し、地域循環型経済圏の実現に貢献します。

また、地熱バイナリーや小水力といった発電は、温泉の源泉や水といった地域の利権とも深く関わるため、外部の企業が開発しようとしてもうまくいかないケースが少なくありません。この取組では「地域が主役」の理念と構造を徹底しているからこそ、地域の利権に関わる当事者である地元住民がリーダーシップを取ることができ、新たな自然エネルギー開発が実現しているといえるでしょう。

ただし、地元の人だけで自然エネルギー開発を手がけようとしても、知見や情報の入手に手間取って、適切な発電所開発を実現するのが難しい場合がほとんどです。地域の目標に、知見やノウハウをもったシン・エナジーが責任をもって関わることで、プロジェクトは前進することができているのです。

レポート!

地元の方ならではのアイデアで「自然エネルギーの里」へ

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社完成したばかりの『安房谷水力発電所』の発電棟にて。

2020年11月、奥飛騨・高山地域の現地を訪ね、実際の発電所などを取材してきました。訪ねたのは4カ所の自然エネルギー発電所と、地熱(温泉)を利用した錦鯉の養殖場です。

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社バイオマス発電システムの説明をする谷渕社長。

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社温浴施設裏手の白い建屋がバイオマス発電所です。

高山市内にある『飛騨高山しぶきの湯バイオマス発電所(出力165kW)』は、2017年4月に竣工した発電所です。高山市近郊では林業も主要な産業です。この発電所では、地元の山林から切り出された未利用材を地元の工場でペレット燃料に加工して、そのペレットを燃やして発電を行っています。運営しているのは、谷渕庸次さんが代表を務める『飛騨高山グリーンヒート合同会社』です。

谷渕さんによると、おおまかな目安として「半径5~10km程度の森からの未利用材を活用すれば、1000kW程度の出力があるバイオマス発電所を維持できる」とのこと。ペレットへの加工などを完全に地元工場だけで行う仕組み作りなどにまだ解決すべき課題はあるそうですが、森林に恵まれた日本全体の国土を思えば、こうした木質バイオマス発電に大きな可能性があることが実感できます。

発電所は運転中でしたが、発電器が設置された建屋に入っても思いのほか轟音はないのが印象的でした。発電所は『宇津江四十八滝温泉しぶきの湯』という温浴施設に隣接しています。この施設が使用している源泉の温度が約32度で、ペレットを燃やした熱は沸かし湯のための熱源として活用、年間でおよそ12万リットル(80円/Lとして約960万円相当)もの灯油使用量削減に貢献しています。また、木質バイオマス発電では焼却灰の処理が課題のひとつとなっていますが、良質な木材を原料としているこの発電所の灰は、二次利用先を得て出荷されているそうです。

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社奥飛騨第1バイナリー発電所。

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社奥飛騨第2バイナリー発電所。

2017 年11 月に竣工した『奥飛騨第1 バイナリー発電所(出力49.9kW)』と、取材の直前、2020 年10 月に竣工したばかりの『奥飛騨第2 バイナリー発電所(出力250kW)』は奥飛騨温泉郷にあり、運営は第1バイナリー発電所をシン・エナジー株式会社が、第2バイナリー発電所を奥飛騨自然エネルギー合同会社がそれぞれ行っています。

地熱バイナリー発電とは、温泉の源泉の熱を利用して、低沸点の媒体の蒸気でタービンを回す発電方法です。多くの温泉地では配分される源泉の湯温が低下する懸念などから導入を躊躇する傾向がありますが、奥飛騨自然エネルギーは地元の温泉事業者が出資して設立された会社であり、源泉を管理する地元の『奥飛騨宝温泉協同組合』が売電による適正な利益を得られる仕組みになっています。

また、発電に活用した熱の多くを熱交換器で回収し、給湯温度を適正に保つノウハウなどを採り入れて地元温泉旅館などの不安を払拭。第1に続き、さらに大規模な第2発電所の設置が実現しました。250kWと地熱バイナリー発電所としては大きな出力をもつ源泉から噴き出す蒸気と地の底から響いてくる音に、地熱エネルギーの力を実感しました。

地熱、すなわち温泉の恵みの活用方法は発電だけではありません。奥飛騨自然エネルギー合同会社では、錦鯉の生産で世界的に有名な新潟県山古志村と連携して、錦鯉の稚魚を育てる養殖場を開設しました。生後まもない稚魚を育てるためには年間を通じて適度な水温を保つことが大切で、山古志村などではボイラーで化石燃料を使っているそうです。奥飛騨自然エネルギーでは、発電に利用した温泉水の一部を活用して養鯉池の水温を27度前後に維持しています。

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社温泉水を利用した養鯉池。

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社新平湯温泉で養鯉池を囲む公園と遊歩道を造成中でした。

温泉を加えた水で鯉がどのように育つのかは未知数でしたが、2018年から実証をスタート。生後2~3年で出荷される錦鯉の最初の1年間を育てるのですが、ボイラーで水温を保つ養殖池に比べて病気が発生する割合が低く、大きく育つことが確認できたそうです。今後は、養鯉を地域の新たな産業として本格的に稼働するとともに、さらに山古志村をはじめ錦鯉とゆかりの深い地域との連携を深め、海外からの観光客を誘致する観光ルートの開発を構想しています。

奥飛騨温泉郷では、深い谷あいの集落毎にいくつもの温泉地があるのですが、そのうちのひとつである新平湯温泉の一画に、新たに作る養鯉池を囲む広場と遊歩道の整備が始まっていました。地元の方のアイデアで自然エネルギー活用を進める中で、新たな名所が誕生しようとしているのです。

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社安房谷水力発電所の竣工式。

2020年12月に竣工した『安房谷水力発電所(出力657kW)』は、11月中旬の取材時、発電の建屋が完成し、外構工事を行っている最中でした。取水口があるのは北アルプスや乗鞍岳登山の玄関口としても知られる平湯温泉から、安房峠の一軒宿である中ノ湯温泉へ上る途中です。そこから平湯温泉街の外れにある発電所まで約700mの水圧管路を引き、最大657kWの発電能力を実現しています。およそ70mもの落差と毎秒1立方メートルを超える豊富な水量を得られるのも、奥飛騨ならではの地の利といえます。

年間売電量の計画値である約3300MWhは約1000世帯分の消費電力に相当します。まずは全量がFIT(固定価格買取制度)により中部電力に売電されますが、奥飛騨温泉郷全体の世帯数がおよそ1200ほどですから、この発電所が生み出す電力で大半が賄える計算になります。

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社取水口付近はまだ工事中でした。

第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 地域コミュニティ部門 シン・エナジー株式会社、奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社発電出力は657kW。

安房谷水力発電所は2019年から建設に着手、奥飛騨水力発電株式会社で最初の小水力発電所として完成しました。奥飛騨水力発電では、さらに2カ所の小水力発電所の計画を進めています。小水力発電所の建設には水利の調整や比較的規模の大きな土木工事が必要ですが、地域主導型の地元企業が手がけることで、着実に前進しています。

水圧管路を敷設した工事の後には、もともとそこに繁っていたススキの苗を育てて植栽、緑豊かな山林の景観の原状復帰を図る配慮も尽くされました。この取組で実践されているのは、地域外の企業による「植民地型開発」ではなく、地域主導で地域のために自然エネルギーを活用し、人と自然の共生を図る「地域貢献型開発」です。自然エネルギー発電で得られた収益の一部は、公園整備や文化活動支援のための地域振興基金として拠出されることも決まっています。

奥飛騨・高山地域は、この『自然エネルギーの里構想』によって、さらに魅力的で元気(持続可能)なエリアとなっていくことでしょう。日本の各地に、それぞれの自然エネルギー資源と活用の可能性があるはずです。『奥飛騨・高山自然エネルギーの里構想』は、地域循環共生圏を具現化するために、全国でお手本とするべき取組です。

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シン・エナジー株式会社

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