INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第7回グッドライフアワード

ごみ拾いはスポーツだ!スポGOMI大会

一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブ

活動拠点:日本を始めとする世界の都市

WEB:http://www.spogomi.or.jp/

Facebook:https://www.facebook.com/spogomi

取組の紹介

「スポGOMI(スポゴミ)」は、既存のゴミ拾いにスポーツ的な要素を組み込むことにより、楽しさや競技性、協調性などにより、ゴミ拾い活動へ参加し易い仕組みを作りました。自分たちの街の環境美化を、人任せにせず、自らの汗と情熱で解決する試みです。5人でチームを組み、制限時間内にその街のゴミの分別を守りながらゴミを拾い、それぞれのゴミに付けられたポイントで競い合います。重量ではなく、ポイント制にすることで小さいお子さんからご高齢者まで、誰にでも優勝できるチャンスを設けました。競技中はゴミがポイントなので、参加者は一生賢明楽しそうにゴミを拾います。ただ競技しながら「ゴミがポイントなので拾うと嬉しいけど、本当はゴミが無い方が良いんだよね。」と、胸に引っかかりを感じ始めます。それが、普通のゴミ拾い活動に無い環境美化への強い意識付けになっていると考えています。そうすると自然と街を好きになり、絶対ゴミを捨てません。2008年から活動をはじめ、今年で11年目となります。現在まで、約8万人の方に参加していただき、大会数も850大会を越えました。6月のG20でも取組みを紹介され、今ではロシア、ミャンマー、韓国、ハワイ、パナマ、ベトナムなどでもスタートし、日本生まれの最も地球にやさしいスポーツとして世界に広がって来ています。

活動のきっかけは?

毎朝の日課である、早朝のランニング中にごみを拾い始めたのがきかっけです。当時住んでいた人気の観光地であるみなとみらい地区でさえ毎朝道端にゴミが捨てられています。好きな横浜の街を観光客に「意外と汚かったね。」と思わせたくないと思い、トレーニングとしてゴミを拾おうと考えたのがきっかけです。ランニングしながら「10m先に落ちている空缶は出来るだけスピードを落とさないように拾ってみよう」とか、「次のお弁当のゴミは、利き手じゃない方で拾ってみよう」「次は腰を落とし大腿筋を意識して…」などしている内に、ゴミを拾うことが少し楽しくなりました。「既存のゴミ拾いをスポーツ化するとゴミとの向き合い方が変わるのでは」と考えスポーツとしてのルール作りをし、現在に至っています。

問題解決のために取り組んだ方法

私たちのビジョンは「この、スポGOMIと言うスポーツが、世の中から無くなること。」です。いわゆる、世界中からゴミのポイ捨てを無くすことが目標です。ゴミのポイ捨てが無くなれば、私たちの活動は終了します。その為にはあらゆる年代の人を巻き込み、大会を継続して開催することが大切だと思っています。人は、拾うことで捨てない気持ちが生まれます。そして町を改めて見つめるきっかけをつくり、次第と町を好きになります。ビジョン達成の為に下記の4項目を具体策として活動しています。①日本をはじめ世界の様々な町でスポGOMIを開催する。②日本をはじめ、世界にスポGOMI連盟(支部)をつくる(現在、日本に7支部、スポGOMI韓国連盟、スポGOMIロシア連盟発足)。③スポGOMIで拾い集めたゴミの数値を分析、データ化し蓄積する。④スポGOMIを通し開催地、開催国同士の国際交流をテーマに「世界スポGOMIサミット」を開催する。以上です。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

環境美化の気持ちを育むには、自分たちの住む町の環境について知り、自分事として感じることが大切だと思っています。住む街の環境を守ろうという意識が生まれることで、自然と海洋ゴミ問題、地球全体の環境保全への意識に繋がると信じています。にゴミは「幸せの抜け殻」です。世界中の人が愛を持って向き合うことが出来たら、世の中からポイ捨てが無くなり、生活の中でも出来るだけゴミを出さない意識が生まれるでしょう。

プロフィール

「スポーツの力で、国や地域の社会課題を解決する。」をテーマに活動している団体。 「スポGOMI大会」をはじめ、過疎化を「スポーツ柿取り大会」、雪の多い地域でご高齢者の雪かき問題をテーマとしインバウンドと掛け合わせた「スポーツ雪かき大会」、減少化する銭湯を文化として残すことを目的しマラソン大会と掛け合わせた「ランスパ(ランニング×スパ」など、社会課題をスポーツ化し、地域で起こっている社会問題を人任せにせず、コミュニケーションを活性化させることで解決していくことを目標とし、活動している団体。

第7回グッドライフアワード 受賞者一覧