測る01サプライチェーン排出量算定について01
サプライチェーン排出量全般

温室効果ガスは、化石燃料の燃焼、工業プロセスにおける化学反応、あるいは温室効果ガスの使用・漏洩などに伴い、大気中に排出されます。サプライチェーン排出量は、自社内における直接的な排出だけでなく、自社事業に伴う間接的な排出も対象とし、事業活動に関係するあらゆる排出を合計した排出量を指します。
つまり、原材料調達・製造・物流・販売・廃棄など、一連の流れ全体から発生する温室効果ガス排出量のことです。

サプライチェーン排出量 = Scope1排出量 + Scope2排出量 + Scope3排出量

GHGプロトコル(英語)(Greenhouse Gas Protocol、外部リンク) のScope3基準では、Scope3を15のカテゴリに分類します。

サプライチェーン排出量のスコープ図

Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)

Scope2 : 他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出

Scope3 : Scope1、Scope2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)

(1)サプライチェーン排出量 概要資料 <2023年3月1日リリース>

サプライチェーン排出量の概要や算定のポイントを8スライドにまとめたものです。

(3)サプライチェーン排出量の算定の流れについて

サプライチェーン排出量算定は大まかに分けると4つのステップから成る

STEP0:サプライチェーン排出量算定方法の理解

サプライチェーン排出量の算定ポイントや各カテゴリの考え方、削減対策、企業の取組状況などを確認し、サプライチェーン排出量算定方法を理解

STEP1:算定目標の設定

自社のサプライチェーン排出量の規模を把握し、サプライチェーンにおいて削減すべき対象を特定すること等の算定に係る目的を設定

STEP2:算定対象範囲の確認

サプライチェーン排出量の算定の際には、グループ単位を自社ととらえて算定する必要がある

STEP3:Scope3活動の各カテゴリへの分類

サプライチェーンにおける各活動を、漏れなくカテゴリ1~15に分類

STEP4:各カテゴリの算定

  1. 算定の目的を考慮し、算定方法を決定します
  2. データの収集項目を整理し、データを収集します
  3. 収集したデータをもとに、活動量と排出原単位から排出量を算定します