みどころ紹介
以下のような場所が、尾瀬国立公園の見どころです。なお、混雑を避け、ゆっくりと尾瀬の自然を楽しむために、平日の利用をお奨めします。
尾瀬ヶ原

「日本最大の山岳湿地」(約650ヘクタール)で、“尾瀬”をイメージしやすい場所です。湿原の中に木道が敷かれており、この木道上を歩きます。
見どころとしては、5月中旬頃のミズバショウ、7月中旬頃のニッコウキスゲ、10月頃の紅葉です。季節と共に、色々な花が順次咲きますので、季節を変えて訪れると様々な景色が楽しめます。開花の状況に関しては財団法人 尾瀬保護財団ブログ をご覧下さい。
尾瀬沼

沼山峠から徒歩1時間ほどでアクセスでき、手軽に尾瀬を楽しめるスポットです。尾瀬国立公園の特別保護地区に指定されています。 見どころは、尾瀬沼と燧ヶ岳の織りなす雄大な景色のほか、大江湿原ではワタスゲやニッコウキスゲ、タテヤマリンドウなど、湿原の植物も楽しめます。尾瀬ヶ原に比べて1週間ほど遅れて花のピークを迎えますので、開花の状況に関しては財団法人 尾瀬保護財団ブログ をご覧下さい。
至仏山

尾瀬ヶ原の西側に位置する至仏山(標高2,228m)は、尾瀬国立公園の特別保護地区に指定されており、その山体の上部が蛇紋岩(じゃもんがん)、下部が花こう岩で形成されています。
見どころとしては、小至仏山山頂(標高2,162m)のオヤマ沢田代や、至仏山山頂からの尾瀬ヶ原の眺望のほか、蛇紋岩に由来する独特の植物相があります。
蛇紋岩はマグネシウム分や鉄分を多く含む「超塩基性岩」であるため、至仏山には蛇紋岩地帯独特の植生がみられます。
“尾瀬”の名を冠する「オゼソウ」のように、他の植物が侵入しにくい蛇紋岩地帯にのみ残ってきた「蛇紋岩残存植物」や、“至仏”の名を有する「シブツアサツキ」のように、蛇紋岩地域に特化して変形した「蛇紋岩変形植物」がみられます。
なお、高山植物保護のため、毎年5月11日頃から6月30日までの間、至仏山に行く全ての登山道が入山禁止となります。積雪の状況によっては、5月11日より閉鎖が早くなることもありますので、詳細は財団法人 尾瀬保護財団ホームページ をご覧下さい。
燧ヶ岳

東北以北の最高峰、標高2,356mを誇る燧ヶ岳は、約35万年前に火山の噴火によってできた安山岩型の成層火山です。尾瀬国立公園の特別保護地区及び第1種・第2種特別地域に指定されています。
気象庁の定義によると、「活火山」とは、「約1万年以内に噴火した証拠があるもの」とされており、約500年前に水蒸気爆発が起こった形跡のある燧ヶ岳は、活火山に該当します。
燧ヶ岳は、最高峰の柴安嵓(しばやすぐら)をはじめ、俎嵓(まないたぐら)、ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳の、5つの大きなピークを持っています。見どころとしては、俎嵓山頂(標高2,346m)から、尾瀬沼を見下ろす眺望です。尾瀬の雄大な景色を楽しむことができます。
俎嵓からは、一度ピークを降りてまた登る形で、隣の最高峰・柴安嵓山頂にアクセスできます。こちらの眺望も非常によく、天気の良い日には尾瀬沼と尾瀬ヶ原の眺望が両方楽しめます。
また、檜枝岐村などから眺める燧ヶ岳の山容も非常に美しく、おすすめです。
残雪期には、山体に残雪がX字型の形を浮かび上がらせます。これが、「火打ちばさみ」に似ていることが、名前の由来となりました。この「火打ちばさみ」は、山麓の檜枝岐村や帝釈山山頂から眺めることができます。
会津駒ヶ岳

[中門岳の池塘]
標高2,133mの会津駒ヶ岳は、その頂上と中門岳との間に高層湿原を有する南会津の名峰です。尾瀬国立公園の特別保護地区及び第1種・第2種・第3種特別地域に指定されています。
登山口は、檜枝岐村集落から登る滝沢ルート・キリンテルートの2ルートと、御池から稜線をたどって頂上に至るルートの、計3つのルートがあります。
檜枝岐村集落からアクセスする2ルートは、標高を上げるにつれてミズナラ林、ブナ林、オオシラビソ林、ダケカンバ林へと順次林相が変化し、稜線直下の高層湿原へと導かれる森林観察が魅力的なルートです。
御池からのルートは、奥只見や帝釈山脈を望みながら、たおやかな稜線を辿るルートで、訪れる人が少なく、静かな山旅を楽しめます。
そして、各ルートのハイライトは、会津駒ヶ岳の頂上を越えて中門岳へ至る稜線に存在する高層湿原です。尾瀬国立公園の特別保護地区に指定されており、会津駒ヶ岳の山腹を構成するダケカンバ・オオシラビソ林と合わせて、多雪地ならではの山岳景観が楽しめます。
田代山・帝釈山

[田代山(提供:南会津町)]
尾瀬の北東に位置する山々で、オサバグサの群落と田代山山頂の湿原が有名です。尾瀬国立公園の特別保護地区及び第1種・第2種特別地域に指定されています。
帝釈山については、登山口である馬坂峠まで車でアクセスできます。一方、田代山は帝釈山山頂経由で行く場合方法のほか、猿倉登山口まで車でアクセスし、そこから上る方法があります。いずれも、田代山にアクセスするには、やや険しい登山道を進むことになります。
見どころとしては、馬坂峠から田代山までの登山道の林床にみられるオサバグサの群落と、帝釈山山頂(標高2,060m)からの眺望、田代山の湿原です。
オサバグサは毎年6月下旬頃〜7月中旬頃までが見頃で、林床一面に咲く白い花が見事です。
このオサバグサ群落を眺めながら登り進めると、帝釈山山頂に出ます。ここからは、会津駒ヶ岳、燧ヶ岳、至仏山や日光白根山、男体山など、福島県・群馬県・栃木県の山々を眺めることができます。
帝釈山を一度下って再度上る形で、さらに1時間半ほど東へ進むと、田代山の山頂に出ます。
ここは美しい湿原が広がる場所で、尾瀬国立公園の特別保護地区に指定されています。尾瀬の熊沢田代とほぼ同じ標高(1,971m)で、イワカガミ、タテヤマリンドウやヒメシャクナゲなど、熊沢田代と同様の植生がみられます。また、赤トンボとして知られるアキアカネが大群で避暑に訪れている様や、モリアオガエルの「コココッ」という声も楽しむことができます。