2007年度エコインターンシッププログラム活動報告

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セイコーエプソン(株)

セイコーエプソン

H.J
所属
教育学部 環境教育専攻 3年生
氏名
木場 智弘さん(中央)
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所属
システム情報工学研究科 構造エネルギー工学専攻 修士1年生
氏名
町田 龍亮さん(右)
体験談を読む
派遣先
セイコーエプソン株式会社
日程
平成19年12月10日(月)〜12月21日(金)までの10日間
実施場所
セイコーエプソン株式会社 本社/諏訪南/広丘/神林事業所
エプソンイメージングデバイス株式会社 本社
実施時間
午前8時30分〜午後5時15分(うち休憩時間:45分)
カリキュラム概要
  • オリエンテーション、会社概要説明、化学物質の基礎教育など
  • サイト系化学物質管理の実務体験
  • 製品系化学物質の分析装置による測定体験など
  • セイコーエプソンリサイクルセンターの業務体験
  • グローバル環境会議への参加
  • 研修まとめ、報告会
12/10 (本社)
インターンシップ概要についてのオリエンテーション
エプソングループにおける環境活動の紹介
12/11 (工場)
プリンタやプロジェクターの修理/リサイクルセンターの見学
製品含有/放散物質に関する分析測定の現場見学
12/12 (本社)
エプソングループにおけるCSR活動の紹介
本社内環境施設見学、欧州法人とのミーティング参加
12/13 (本社)
グローバル環境会議参加:社外講師による講演会
グローバル環境会議参加:各環境活動テーマに関する意見交換
12/14 (本社)
グローバル環境会議参加:環境戦略などに関する議論
グローバル環境会議参加:パネルディスカッション
12/17 (工場)
環境活動、グリーンファクトリー活動の現場見学
製品含有化学物質管理の実態見学
12/18 (工場)
工場の廃棄物管理/省エネ技術の見学
製品含有化学物質管理実習、XRF測定機の実習
12/19 (工場)
EMS活動学習、他事業所とのテレビ会議
工場内の化学物質管理、クリーンルーム見学
12/20 (本社)
発表会資料作成、気候変動に関する社内勉強会
12/21 (本社)
Kids ISOプログラム学習、発表会資料作成、発表会

木場 智弘さんのエコインターンシップ体験談

インターンシップに参加してよかったと思いますか?

はい。

日常生活では、わからないことが直接体験できました。また、最近、注目が最も高い「環境」について焦点を与えられており、興味関心が高まりました。

インターンシップを通じて感じたこと、気付いたことは何ですか?

企業の性質、つまり常に成果について考えて行動をしなくてはいけないことに、想像以上であり、驚きました。また、化学物質管理については、商品を売ることにもかかる、重要な問題であることを感じました。
企業の方が市民よりも、環境の変化に敏感であることを痛感しました。

インターンシップに参加する前と後で、企業の環境対策に対する印象は変わりましたか?

はい。
とても先進的に取り組んでいるという印象に変わりました。なぜなら、限られた費用の中で、最も効果的な対策を考えて、取り組んでいたからです。

インターンシップ中、よかったこと、うれしかったことは何ですか?

外国の方と、話をする機会が得られたことです。
自分の英語の力の低さを実感でき、これからの意欲がわきました。

インターンシップを終えての反省点はありますか?

はい。
体験前から業界や他社の動向を調べておくべきでした。なぜなら、派遣先への質問が、一社だけの内容になってしまい、相対的な質問も必要だと思ったからです。

自分の課題として見出したこと

これまで、環境に対するアプローチに短期的な利益を組み込むことはなかったのですが、体験を通して、人に伝えるためには、共通認識を持ちやすい短期的な視点を持つことが重要になると感じました。
また、企業としての活動も、積極的に環境配慮型に移ろうとしているのですが、市民から求められていることとギャップがあることを知り、どのようにこれからするべきか考えなくてはならないと思いました。

今後この経験をどのように活かしていきたいですか?

将来の仕事に活かしたいです。今回の体験を通じて、企業の環境担当として仕事をすることに、あこがれと自信を持ちました。その上で、今の自分に何が不足しているのかもわかり、就職活動へとつなげたいと思います。また、これからは、もっと企業の環境への考え方を能動的に知ろうと変わりました。やはり、これまでの受動的な姿勢であると、伝わる内容が多くないと認識しました。今回の経験は、これから人生の指針作りにかけがえのないものと感じています。

その他

今回の体験は、大変重要な考え方を得られました。2週間という短い期間でしたが、多くの人に出会い、多くの人の環境に対する考え方を知れました。企業の中でも、環境を担当している人と製造を担当している人では微妙なズレを感じ取れたり、「仕事として環境に向き合う人」と「環境と真剣に向き合い、仕事をする人」とでは、同じ会社内でも意識の違いを見ることができました。これらは、企業の中に入らなければ見えないことであり、企業に入る人にとっては、必然だと思いました。
また、企業の努力が、市民に伝わっていない現実を見ることもできました。やはり、伝えたいことが伝えられないもどかしさを一緒に働くことで実感しました。
最後に、今回派遣先のセイコーエプソン(株)は、何事にも親切に対応していただきました。簡単な質問から、企業経営に関わることにもほとんどオープンに教えていただきました。とても感謝しています。次年度以降も、このような透明性の高い企業にインターンシップが続くことを期待しています。貴重な時間を与えていただき、本当にありがとうございました。

企業側から

今回は当社としても初めての試みでしたが、社員や商品を購入していただいたお客様以外の、次世代を担う若者の持つ新しい価値観や提言に接することで、受け入れ企業としても様々な良い“気づき”を得ることができました。 今回の経験が、木場さんの環境活動に対する関心をより一層高めるきっかけとなったのであれば、大変嬉しく思います。

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町田 龍亮さんのエコインターンシップ体験談

 インターンシップに参加してよかったと思いますか? 

はい。
企業に就職する前に学生という立場で企業の中を体験すると社会人の生活を疑似的に味わえてよかったです。
企業の環境対策についてこれまで実態がつかめていなかったが、実際に体験して学ぶことができました。

インターンシップを通じて感じたこと、気付いたことは何ですか?

我々の知らないところでメーカーは商品の環境負荷を低くするため相当な努力をしておられることを知りました。それに比べ一般ユーザーは商品選択の際まだまだ環境性能の優先順位は低く、メーカーとユーザーの環境意識レベルの差を感じました。
また、予想以上に製造業界の環境対策が進んでおり、未来に少し希望を持つことができました。

インターンシップに参加する前と後で、企業の環境対策に対する印象は変わりましたか?

はい。
就業体験をする前は企業の環境対策というと植林やリサイクルなどの印象しかなかったが、化学物質管理という企業活動と直結する分野を見ることで企業の環境対策のシビアな面を知ることができました。

インターンシップ中、よかったこと、うれしかったことは何ですか?

休憩時間なども社員の方と雑談することで今後の人生、就職活動に生かせそうな話をたくさん聞くことができた点が良かったです。

インターンシップを終えての反省点はありますか?

同じ業界の別の企業の下調べをしておけば、派遣先企業を比較できてよかったと思います。

自分の課題として見出したこと

世界の法規制や製品に付けられるラベルなど自主的に環境に対する情報を仕入れるようにしようと思いました。
企業はグローバル化が進んでおり、言語能力(特に英語)の必要性を感じました。

今後この経験をどのように活かしていきたいですか?

就職活動で企業を選ぶ際にCSR(特に環境対策)をしっかりやっている企業かどうかを基準の一つにしたいと思います。企業の環境対策、特に化学物質管理がどのようなことをしているのかということを実際に経験できたので希望の職種の一つとして就職活動を進めたいです。
また社内の徹底した省エネ対策を目の当たりにしたので自分の普段の生活でも見習いたいと思いました。

企業側から

2週間という限られた期間ではありましたが、意識の高い学生に環境活動の実態を内側から見てもらい、意見交換等をする中で、企業の環境活動の意義や、活動内容を社会に伝えることの難しさなどが再確認でき、今後の当社の環境活動への取り組みに新たな視点を加えることができました。 今回の経験を活かして、町田さんが今後社会生活のなかで、より深く環境問題を考え、より積極的に環境活動を実践していただくことを期待しています。

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