2008年度エコインターンシッププログラム活動報告

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花王株式会社

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 受入先 花王株式会社 環境・安全推進本部 
すみだ事業所(東京工場)
 日程 平成20年8月19日(火)〜9月1日(月)までの10日間
 実施場所 東京工場(8/20)、川崎工場(8/21)、鹿島工場(8/26)
 実施時間 8時30分〜17時00分(うち休憩1時間)
 カリキュラム概要 花王の環境活動全般理解、環境ラベル・CSRレポート比較分析

スケジュール

8/19
(火)
AM オリエンテーション、受入れ教育(安全・環境)
PM 会社説明、担当部署の説明、環境への取組み概要説明
8/20
(水)
AM 環境管理重点項目活動状況説明(1)
PM 工場見学(東京工場)
8/21
(木)
AM 工場見学(川崎工場)
PM 産業廃棄物処理業者見学
8/22
(金)
AM 環境管理重点項目活動状況説明(2)
PM ライフサイクルアセスメント(LCA)概要説明、計算体験
8/25
(月)
AM ISO14001定例会議出席
PM 環境ラベル動向調査
8/26
(火)
AM 工場見学(鹿島工場)
PM 一般廃棄物処理業者見学
8/27
(水)
AM 環境ラベル動向調査
PM 環境ラベル動向調査、まとめ
8/28
(木)
AM CSRレポート比較調査
PM CSRレポート比較調査
8/29
(金)
AM CSRレポート比較調査
PM CSRレポート比較調査、まとめ
9/1
(月)
AM 成果発表準備
PM 成果発表

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インターンシップを通じて感じたこと、気付いたことは何ですか?

環境対策も企業の事業の一部であり、莫大な費用がかかることや、CSRレポートも企業の戦略としての手段であることなど、今まで思いつかなかった視点から企業内での環境対策の位置付けを知り、環境管理とのジレンマがとてももどかしく感じました。
事業所で行われたISO140001会議では、環境管理に対する意識が社員の方それぞれで異なり、環境管理の重要さを社員の方全体に広める難しさを感じ、意識の違いは露呈する物なのかと思いました。

楽しかったこと、良かったこと、嬉しかったことは何ですか?

これまでどのようなお仕事を経験してから今の環境安全に関わるお仕事をなされているのか、ほかの仕事に比べて今の仕事をどう感じているのか貴重なご意見を直接お伺いする機会が多々あり、気になっていた事をお伺いしながら、とても楽しくお話をさせて頂きました。
また、私たちの要望を受け入れてくださり、当初予定になかった研究所の見学や石鹸王と呼ばれる方など研究所の方のお話を聞くことができたこと。社外の方に対して行われた企業の取り組みをお話する場に参加させて頂くなど、柔軟に予定を組んで頂きたことがとても丁寧な対応が嬉しかったです。
最終日のプレゼンテーションの後では、それに対してご指摘を頂き、自分の考えが至らなかった点を知り、情報のインプットだけでなく、会議での調査結果や意見をアウトプットするという仕事に通ずる貴重な経験ができたことがよかったです。 また、どこの工場や事業所でも社員の方全員が社員食堂で一緒に食事をとる事が環境負荷の低減にも繋がり、更に企業をただ働く場ではなくより心地の良い場所にしている様に感じました。

特に印象に残ったことは何ですか?

異なる規模と地域にある工場を見学させて頂き、法令や地域ごとの条例による環境基準に沿ってそれぞれ独特の取り組みをなされていることが印象に残っています。例えば、住宅街にある工場では地域住民の理解を得るべくは廃棄物の匂いや工場の騒音に気を使うなど、目に見える形で環境安全対策の理解を図っている様に感じました。工場地帯にある工場ではより厳しい規制を守る為の機能を備えた環境管理設備、大規模な工場地帯に対する近隣住民の厳しい指摘に真正面からお答えする会議があることなどが印象的でした。
また、そこで実際に環境安全を担う仕事をされている方が、環境安全を徹底的に行う為には社内で嫌われ者になることだと仰っていたのが印象深かったです。徹底した対策を行う大切さを説いて頂き、環境対策を仕事にする事の苦労も知ることができたと思います。
環境と安全を同等に重視し、どちらに関わる事故が起こらないことが工場などが効率よく機能している事の指標になり、またそういった意味で環境安全対策のメリットがあることも初めて知り、とても印象に残っています。

企業側から
かなり高い目的意識をもって参加されたようで、礼儀正しく、学ぶ姿勢・意欲が非常に強く伝わってきました。講義では積極的に質問をし理解を深めようとしていた姿が印象的です。成果発表では、社員でもなかなか思いつかないような提案を多くしていただき、弊社としても非常に良い刺激となりました。今回のインターンシップを経て得られた経験を基に、これからも消費者の一人として環境活動に取り組んで行っていただきたいと思います。

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特に印象に残ったことは何ですか?

環境問題は様々な角度から見なければならないことです。例えば、再資源化を進めゼロエミッションを推進したとしても、それがエネルギー効率の点では省エネではない場合があるからです。
一側面から見た時に環境負荷を低減していても、別の側面から見たときもそうであるとは限らないことを知りました。
また、京都議定書により、90年度比でCO2マイナス6パーセント削減という約束事がされています。これは花王を含め多くの企業では生産段階においてはすでに達成されています。
つまり、日本全体で達成するには家庭やオフィスがCO2削減させなければならないということです。やはり、一般の方々の認知度を高め、環境と生活を両立する意識を持つことが必要だと感じました。

インターンシップを終えての反省点や自分の課題として見出したことは
ありますか?

CSRレポートは読んでいったつもりでしたが、勉強不足であったと感じました。また社会に出るにあたって積極性を持つことや、批判精神をもつことなどを自己の課題として感じました。
また環境といっても根本を理解するためには物理や化学が必要であるため、基礎の学問の重要性を学び、大学の勉強をしっかりやるということが将来環境を考えるにあたり必要であると再認識しました。

今後この経験をどのように活かしていきたいですか?

まずは12月の成果報告会でしっかり学んだことを伝えられるよう努力します。 また、私は教職課程やアルバイトで多くの人の前伝えられる場を持っているため、このような場で伝えていこうと考えています。 私はこのインターンシップに参加して、環境問題への考え方が180°変わり、特にGHG削減などは個人が努力しなければならない問題であると強く感じました。

企業側から
非常にまじめで、礼儀正しく、高い研修意欲がとても強く伝わり、教える側としても非常に充実した2週間を過ごすことができました。講義では幅広くかつ専門的な内容を説明しましたが理解力が高く、インターネットを用いた調査の際は短時間で我々が感じている課題を発見するなど、非常に高い能力を感じました。今回のインターンシップを通じて得られた考えを忘れずに、環境保全活動を自分自身の問題ととらえ、今後の生活をおくられることを期待します。

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