受賞取組紹介

INITIATIVES

第11回グッドライフアワード 環境大臣賞

第11回グッドライフアワード 環境大臣賞 ユース部門

多様なアプローチから環境問題の解決に貢献する

早稲田大学 学生環境NPO 環境ロドリゲス

第11回グッドライフアワード 環境大臣賞登壇者:矢野創大(早稲田大学 環境ロドリゲス 副代表)

※この記事は、2023年12月2日に開催された第11回グッドライフアワード表彰式における環境大臣賞受賞プレゼンテーションおよび交流会インタビューに基づいて作成されています。

学生が主体となって環境問題の解決に取り組む

早稲田大学 環境ロドリゲスです。私は、副代表を務めております矢野創大と申します。

私たちは早稲田大学の公認サークルで、環境ボランティアサークルです。早稲田大学公認ではありますが、他の大学の方々もたくさん在籍していて一緒に活動しています。

環境ロドリゲスでは、「学生が主体となって、多様なアプローチから環境問題の解決に貢献する」という活動理念を掲げています。設立が1997年で、26年の歴史を持つサークルです。現在、メンバー数は88人。大学1、2年生の代だけでこの人数ですので、かなり大規模なサークルとなっています。

第11回グッドライフアワード 環境大臣賞

ロドリゲスという名前は、絶滅してしまったドードーという生物が最後まで生息していた「ロドリゲス島」に由来しています。初代の幹事長がそれに感化されて、「ロドリゲス島のような自然を大切に受け継いでいこう!」という思いから命名されました。

第11回グッドライフアワード 環境大臣賞

具体的に何をしているのかと言いますと、7つのテーマを掲げて、「企画」と呼ばれるグループに分かれて活動をしています。それぞれ紹介させていただきます。

7つのテーマを掲げてグループで活動する

まずは、教育です。主に、イベントに出展を通して、子供たちに環境のことを教えています。2023年の8月にも、福井県のメガネが有名な鯖江市に行きまして、小学生を対象に環境教育イベントを行いました。

商品開発も行っています。廃材を活用して環境問題にアプローチしていて、例えば、使用済みの横断幕であったり、シャケのウロコであったり、そのような廃材を綺麗なアクセサリーに変えるような活動をしています。

第11回グッドライフアワード 環境大臣賞

地域活性というテーマでは、佐渡島に行って地域の活性化に取り組んでいます。観光に関わったり、棚田を整備したり、環境を保全しながら地域活性につながる活動をしています。

さらに、里山もテーマの1つで、森であったり、緑地であったり、里山の環境保全や森林でのボランティア活動を行っています。また、放置竹林の整備にも関わっています。

第11回グッドライフアワード 環境大臣賞

加えて、海もテーマに掲げていて、定期的にビーチクリーンを行っていたり、河川敷でゴミ拾いを行ったりしています。SNSで海の環境問題の発信をしていますので、「うみさんぽ」をInstagramで検索していただければ嬉しいです。

地名としての「早稲田」地域での活動というテーマも掲げていて、ゴミ拾いであったり、大きなイベントでゴミの分別を指導していたり、本当にあらゆる活動をしています。

第11回グッドライフアワード 環境大臣賞

最後に、これは最近立ち上がったテーマなのですが、環境に関連したキャリアを持つ方にインタビューをするという活動も行っています。こちらもInstagramやnoteで発信をしていますので、是非、覚えていただけたら嬉しいです。

第11回グッドライフアワード 環境大臣賞

そして、主な活動はグループごとに分れていますが、大学生のサークルらしい活動も数多くしています。例えば、新歓合宿で川口湖に行ったり、9月の上旬には山形に行ったりしました。また、早稲田大学付近で開催されている地域のイベントにも参加しています。普段はグループごとに活動していますが、そのメンバーを全員混ぜて遊ぼうという企画も定期的に行っていて、非常に仲が良くて雰囲気のいいサークルになっています。

第11回グッドライフアワード 環境大臣賞

最近は、いろいろな団体さんとも連携をさせていただいています。サッカーチームであったり、他の環境団体さん、小学校であったり、あとは企業さんであったり、いろいろな方々のご協力のもとで活動をさせていただいています。

第11回グッドライフアワード 環境大臣賞

まとめさせていただきますと、7つの企画に分かれていて、ありとあらゆるアプローチから環境問題の解決に貢献をしています。いろいろなテーマがあるので、学生のやりたいことを形にできて、学生の主体性が非常に尊重されています。

内部での交流も、外部との連携も、どちらも強化することで、組織としても大きく成長しています。環境ロドリゲスは、気軽に環境活動を始められるプラットフォームとして確立されていて、環境に興味のない人でも巻き込めるというのが、私たちの大きな強みだと思います。

どんどん活動を発信して外部連携を進めていきたい

今後は、自ら発信して行く立場になりたいですし、もっと周りを巻き込めるような活動をしていきたいです。コロナが明けて、制限が無くなって、活動の幅が増えたので、もっと多様な活動ができたらと思います。例えば、教育活動の機会を増やして、小学校に出前授業をしたり、いろんな場所に赴いて子どもたちに環境のことを教えてあげたいです。

それから、学生の立場だとなかなかできないことを社会人のみなさんに協力してもらって、いろいろなことを実現したいという想いがあります。このアワードのような場に出向く機会も多くなってきましたので、企業や団体のみなさんと対等な立場で連携していきたいと思っています。

私たちは、里山、海、商品開発、地域活性化、キャリアなど、いろいろな活動をしていて、さらに年に1度は、OBや顧問のみなさんに活動発表の機会があります。今後は、OBのみなさんにだけではなく、外部にもどんどん発信していきたいので、連携していただける企業・団体のみなさん、ご協力のほど、よろしくお願いします!

第11回グッドライフアワード 環境大臣賞環境大臣政務官 朝日健太郎氏(左)から表彰された早稲田大学 環境ロドリゲスの矢野創大氏(中央)と滝沢凜香氏(右)

【受賞取組の現場訪問】

グッドライフアワードでは、2024年2月8日(木)、早稲田大学学生環境NPO環境ロドリゲスの活動現場を訪問しました。

早稲田大学の学生会館を訪れると、鯖江で行う予定の出前授業に向け、木工の工作等の準備をされていました。また、森実行委員も訪問され、学生と環境施策について議論を行いました。

16時に訪問しましたが13時からすでに活動されていたとのこと。さらに別のプロジェクトが始まる時間には15名程度の人が集まっていました。活動では、環境ロドリゲス所属の二人が授業で作成したプレゼンの極意についての資料発表も行われ、環境のみならず幅広いテーマで交流を行っているようでした。

環境ロドリゲスは1997年に設立されましたが、今でも多くの人が集まり活動が盛り上がっているところが特筆すべき点だと思います。環境に強い関心がある人も、少しだけ興味がある人も、こうして集まれる門戸の広いプラットフォームがあり、それぞれのやり方で環境問題にアプローチしているところが、まさにグッドライフにつながっていると感じました。今年の新しい取組として、OB等も含めて集まる総会向けの活動報告書を、読みやすい雑誌調のデザインに変えたとのこと。とても読みやすく「わくわく感」のある報告書でした。これからも新しい取組にチャレンジし、どんどんその輪が広がっていくとよいなと感じました。

環境省 地域政策課

第11回 グッドライフアワード

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早稲田大学学生環境NPO環境ロドリゲス

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