国民公園及び千鳥ケ淵戦没者墓苑

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夏の花

158件の記事があります。

2013年08月12日北の丸公園の自然

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連日寝苦しい夜を過ごしている方も多いのではないでしょうか。適度にクーラーを利用するなどして、外出時だけではなく、室内での熱中症対策も行いましょう。
園内の芝生広場にある池では、カイツブリやコイ、カメやアメンボなど様々な生き物たちが、水の中で今年の猛暑をしのいでいます。
8月12日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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キツネノマゴ
キツネノマゴ科キツネノマゴ属で、小さな可愛らしい花をつけます。この花の名前の由来は「花が子狐に似ている」「花序(花がついている部分)が狐の尾に似ている」などが有名ですが、定説はないようです。

キツネノカミソリ
ヒガンバナ科ヒガンバナ属です。「キツネノマゴ」に続いて、なんとも印象的な名前ですね。由来は「花の色が狐色で、葉の形がカミソリに似ている」など、諸説あります。また、全草に毒があり、特に根には多く含まれるので、注意が必要な植物です。弥生慰霊堂から牛ヶ渕をのぞくと見られます。

イヌホウズキ
小さな白い花をつけるナス科ナス属の植物です。現在緑色の実は、花が終わるとつやのない黒色へと変化します。

アオスジアゲハ
綺麗な青のラインが目を引く、アゲハチョウ科のチョウです。園内の至るところで見ることができ、ヤブガラシの花には特によく集まります。

ツクツクボウシ
ツクツクボウシは8~9月頃が出現時期です。8月も中旬に入り、園内の至る所で「ボーシ、ツクツクボーシ」の夏らしい元気な合唱が聞こえてきます。

チョウトンボ
名前の通り、まるでチョウのようにヒラヒラと浮遊します。光の加減によって羽の色が変化する様が美しい、魅力あるトンボです。休みなく飛んでいることが多いですが、休憩する時を待って、止まったところを是非観察してみてください。

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2013年08月05日北の丸公園の自然

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本日も朝から気温が高く、蒸し暑いお天気となりました。園内では虫取りや散策を楽しむご家族が多く見られます。散策の際は適度な休憩をとり、水分補給をこまめにして、熱中症にならないよう気をつけましょう。
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メハジキ
シソ科メハジキ属です。約1cmの花が、茎の上部の葉のわきにつきます。日干しで乾燥させ、産前産後に服用していたことから益母草(やくもそう)とも呼ばれます。


タマアジサイ
ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木で、日本の固有種です。花は一斉に咲くのではなく、蕾が大きくなったものから順番に開花していくので、花期が長く楽しめます。


ヨウシュヤマゴボウ
北アメリカ原産のヤマゴボウ科ヤマゴボウ属です。小さく可愛らしい花をたくさんつけています。全体に渡って毒をもっている事でも有名なので、注意が必要な植物です。



クリ
ブナ科クリ属の落葉高木です。別名は「シバグリ」で、緑色の雌花が5~6月に咲きます。落ちているクリがいくつもありますが、触る際は鋭い刺に十分注意してください。


ショウリョウバッタ
バッタ目バッタ科で、別名はコメツキバッタです。両後ろ足を持つと米をつくようにおじぎを繰り返すことが、別名の由来となっているようです。花木園で多く見られるので、捕まえて試してみるのも楽しいですね。

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2013年07月29日北の丸公園の自然

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朝から空は厚い雲に覆われ、雨模様となりました。園内ではアブラゼミ、ミンミンゼミに続いて、ツクツクボウシも鳴き始めています。また、西日本に多く、最近関東に分布を広げているクマゼミも見られるようになり、園内を賑わせています。
7月29日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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フヨウ
アオイ科フヨウ属の落葉低木です。フヨウは夏を代表する草花のひとつで、とても大きな花を咲かせます。直径は最大で15cmほどにもなります。

ムクゲ(一重)
こちらはフヨウのすぐ側に植栽されています。今まで紹介したムクゲの中で、1番清涼感がありますね。

ムクゲ(八重)
以前紹介した、吉田茂像近くに植栽されているムクゲ(八重)が見頃を迎えています。是非ご覧下さい。

サルスベリ
花木園中程にあるサルスベリの木に花が咲きはじめました。ミソハギ科サルスベリ属で、花期が長いことでも有名です。名前の由来は幹が大変なめらかで、「猿も滑って落ちる」というところから来ています。

アゲハモドキ
一見蝶に見えますが、ガの仲間として分類されています。「ジャコウアゲハ」という毒を持ったメスの蝶に擬態している事から名がつきました。羽を開いて止まったり、腹部が同じ太さの寸同型であったりとガの特徴はありますが、活動は昼間で花の蜜を吸うなど、蝶と似た特徴も持っています。

スズメバチの巣
園内で発見されたスズメバチの巣は、見つけ次第すぐに処理しています。もし巣を見つけた際は、決して近寄らずに管理事務所までご連絡ください。ご協力宜しくお願いいたします。

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2013年07月18日北の丸公園の自然

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午前中は曇っていた空も午後になると晴れ間が広がり、最高気温31度の真夏日となりました。
7月18日(木)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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クサギ
クマツヅラ科クサギ属の落葉小高木です。山野や川岸などの日当たりの良い場所に生えます。名前の由来は、枝を折ったり葉をこすったりすると、臭い匂いがするところから来ています。

ノリウツギ
ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木です。5弁の小さな両性花(1つの花に雌しべと雄しべを持つ花)を多数つけ、その周囲に装飾花をつけます。装飾花は基本的には白色ですが、淡紅色になる場合もあるようです。

ヤブラン
ユリ科ヤブラン属の多年草です。高さは30~50cmになり、多数の小さな花をつけます。やぶに生え、ランの葉に似ていることから、この名がつきました。

ムクゲ(日の丸)

美しい白地の花びらの付け根が赤く染まったムクゲです。夏にぴったりの、清涼感溢れる花ですね。

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2013年07月16日北の丸公園自然情報

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連日猛暑が続いていましたが、本日は比較的過ごしやすい一日となりました。
7月16日(火)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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オニユリ
ユリ科ユリ属で、比較的人里近くに生える多年草です。花には黒い斑点が目立ちます。

花の色や形から「赤鬼」が連想されることから、「鬼百合」の名がつきました。オニユリとコオニユリがありますが、オニユリの方は茎にムカゴ(葉のつけ根にある黒い玉)がつき、コオニユリにはつかないので、区別することができます。


ミンミンゼミ
夏のセミではおなじみ、カメムシ目セミ科のミンミンゼミです。およそ一週間の命を精一杯使おうと、腹を上下に振って一生懸命鳴いていました。


ベニシジミ
シジミチョウ科ベニシジミ属です。シジミチョウ科は、最も小型なチョウのグループです。ベニシジミは小さなオレンジ色の可愛らしいチョウで、幼虫は「ギシギシ」などの草を食べます。

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2013年07月12日北の丸公園自然情報

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本日も東京は最高気温35度の猛暑日となりました。園内では早朝からニイニイゼミが合唱をはじめ、夏ならではの雰囲気となっています。
7月12日(金)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ユズリハ
ユズリハ科ユズリハ属で、別名「親子草」といいます。新葉が成長して古い葉が落ちる様を「葉が譲る」ように見えるので「謙る葉」、それが「譲葉(ゆずりは)」となりました。また、親から成長した子に後を譲るのに例えて、古くからお正月の縁起飾りにも使われます。

秋頃には、ブルーベリーに似た黒褐色の実をつけます。また、春から初夏にかけて「がく片」「花弁」のない小さな花を咲かせます。


ニイニイゼミ
カメムシ目セミ科です。以前「ニイニイゼミの抜け殻」を紹介しましたが、今回は成虫を見つけることができました。羽化したばかりだったのか、よちよちとおぼつかない足取りです。羽の色は見事な保護色となっています。

シオカラトンボ(メス)
トンボ科シオカラトンボ属です。成熟したオスは塩辛そうな?水色ですが、メスは「ムギワラ色」をしていることから「ムギワラトンボ」と呼ばれています。

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2013年07月10日北の丸公園の自然

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昨日に続き、本日も厳しい暑さとなりました。園内の芝生広場にある池では、コイやカイツブリが気持ちよさそうに泳いでいます。夏の暑さをほんの一時忘れさせてくれる光景です。
7月10日(水)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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マユミ
ニシキギ科ニシキギ属で、この材で弓矢をつくったことから「真弓(マユミ)」の名があるようです。実(み)は秋頃に淡紅色に熟して4つに裂け、中から赤い種子が出てきます。


カタバミ
カタバミ科カタバミ属の多年草で、小さく整った可愛らしい花です。全体が赤紫色を帯びているものは「アカカタバミ」、中間色のものは「ウスアカカタバミ」といいます。

カタバミの仲間は学名で「オキザリス(oxaris)」といい、「酸っぱい」という意味です。カタバミには「しゅう酸」が含まれているため、噛むと酸味があります。


ヤブキリ
バッタ目キリギリス科の昆虫です。ヤブキリはキリギリスと似ていますが、昆虫の雌についている管状の産卵用の突起である「産卵管」が真っ直ぐに伸びていることが特徴です。キリギリスは下向きに反っています。

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2013年07月08日北の丸公園の自然

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一昨日6日に関東の梅雨明けが発表され、いよいよ夏本番です。本日も昨日同様、気温はぐんぐん上昇し、最高気温35度の猛暑日となりました。
7月8日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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フユサンゴ
ナス科ナス属の常緑低木で、明治時代に渡来しました。別名は「タマサンゴ」、「リュウノタマ」。花は直径約1.5cmで、下向きに咲きます。

実(み)は一見ミニトマトのようで美味しそうに見えますが、毒があります。食べると中毒を起こしますので、絶対に口にしないで下さい。

ヒメウラナミジャノメ
ジャノメチョウ科です。筆で描かれた様な模様が見事ですね。これは名前の由来でもある、ジャノメ、つまり「蛇の目」をあらわしていると考えられています。

オオシオカラトンボ
トンボ科シオカラトンボ属です。名前の通り、「シオカラトンボ」よりも大きく、身体の色も濃いトンボです。

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2013年07月05日北の丸公園の自然

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本日は時折風が強く吹き、雨がぱらつくなど、不安定な空模様です。湿度も高く、梅雨特有のお天気となりました。
7月5日(金)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ムクゲ(一重)
以前紹介したムクゲ(八重)の向かい側に植栽されているムクゲ(一重)が見頃を迎えています。

一重のムクゲは八重のムクゲ同様「一日花」で、花の命はとても短いです。

蕾はまだたくさんありますので、しばらくお楽しみいただけます。

ボケの実
バラ科ボケ属の落葉低木で、春頃に赤や白の花が咲きます。秋には長さ10cmほどで楕円形の黄色い実が熟し、その実はジャムやお酒などに利用することができます。

ニイニイゼミの抜け殻
地面にニイニイゼミの抜け殻が落ちていました。ニイニイゼミは、松尾芭蕉の名句「閑さや岩にしみいる蝉の声」の蝉としても有名です。夏に無く他の蝉よりも早い時期に鳴き始めます。また、体長も20~24mmと、他の蝉に比べて小さいです。

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2013年07月03日北の丸公園の自然

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本日も曇りがちですが、爽やかで過ごしやすい気候となりました。園内では時折セミの鳴き声が聞こえ始めています。大合唱となるには、まだ少しかかりそうです。
7月3日(水)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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モッコク
ツバキ科モッコク属の常緑高木です。高さは10m~15mになります。整った樹形、光沢のある葉などが特徴で、江戸時代から「松」についで人気がありました。モッコクの花は雄花(雌しべが退化)を咲かせる木と、両性花(普通の花)を咲かせる木があります。

モッコク(雄花)
写真の花は、雌しべが退化しています。また、雄花は実をつけることはありません。

モッコク(両性花)
こちらは雌しべと雄しべをもつ両性花です。雌しべが一本、花柱は短く2裂しており、子房の周りに淡白黄色の雄しべが1重に取り巻いています。

キカラスウリ
ウリ科カラスウリ属で、「カラスウリ」よりも大きめの実がつきます。秋頃から冬にかけて黄色く色付いていきます。現在はまだ緑色の状態です。

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