国民公園及び千鳥ケ淵戦没者墓苑

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178件の記事があります。

2018年08月28日ハラビロカマキリ

皇居外苑いきもの / バックナンバー2018 / 北の丸公園ブログ / 季節の便り

自然情報の収集のため、北の丸公園内を歩いていた際、クスノキから風にあおられて落ちてきたハラビロカマキリに出会うことができました。

(2018.8.20 撮影)

落ちてきてびっくりしたのかこちらを向いて威嚇のポーズをしています。

ハラビロカマキリは5月から11月まで見ることができ、日本では本州から九州に生息しています。

草や木の上で待ち構えて、近付いてきた昆虫などを捕まえて食べる肉食昆虫です。

ハラビロカマキリの名前のとおり、よく見られるオオカマキリと比べて腹が大きいこと、胸部分が短いことが特徴ですが、その他にも特徴があります。

※体型の比較イメージ図

背中から見て羽の部分に白い点(写真左)、前足の突起(写真右)、なども特徴となっています。

また、産卵管(卵を産むための器官)があるためこのハラビロカマキリはメスと考えられます。

※黄色い点線の円の範囲に産卵管が見えます。

今回はハラビロカマキリでしたが、他にもオオカマキリやコカマキリなどの他の種類のカマキリが日本には生息しています。

北の丸公園ではセミの数も少なくなり、コオロギの鳴き声が多くなってきていて、季節が変わってきていることを実感します。

カマキリ類やバッタ類は日本武道館と科学技術館の間の草地で出会えるかもしれません。

環境省では暑い夏をCOOLに地球と人に優しくすごすためのホームページを開設しています。

(URL https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/index.html

北の丸公園近隣の文化施設等のご案内

開館・開園状況・イベントの開催状況については各施設へお問い合わせください。

東京国立近代美術館では企画展・所蔵作品展のほか、「MOMATサマーフェス」7月20日から9月17日が開催されます。

東京国立近代美術工芸館では9月14日から12月9日まで、日本・スウェーデン国外交関係樹立150周年企画展「インゲヤード・ローマン展」が開催予定です。

科学技術館では毎日たくさんのプログラムやイベントが行われています、詳細は科学技術館のサイトをご覧下さい。

国立公文書館では平成30年度 第2回企画展 「平家物語―妖しくも美しき―」が7月21日から9月1日の日程で開催されます。

昭和館では常設の展示のほか、「昭和館で学ぶ『この世界の片隅に』」7月21日から9月9日の日程で開催されます。

しょうけい館では常設の展示・映像資料のほか、『「みくにの華」から「日傷月刊」まで-傷痍軍人会の紆余曲折-』が7月19日から9月9日まで開催されます。

(順不同)

北の丸公園の最寄り駅のご案内

 運行状況や利用案内は、次の各駅へお問い合わせください。

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2018年08月23日処暑と秋の気配

皇居外苑いきもの / バックナンバー2018 / 北の丸公園ブログ / 季節の便り

北の丸公園には秋を感じさせる生き物たちがどんどん現れ始めました。

(ススキ 事務所前四阿から 2018.8.20撮影)

本日8月23並びに8月23日から9月6日までの期間が、二十四節気の処暑とされています。

処暑は立秋から数えて約15日後とされ、暑さが峠を越えて朝夕が涼しくなる頃を指しています。

処暑などの二十四節気が当日と期間に分けて表現しているのには理由があります。

ひとつは、太陽黄経(太陽が空を通る経路の360度を当分したもの)で150度の'瞬間'を処暑とする天文学的な理由(2018年は8月23日午前4時8分のとき)。

もうひとつは、立秋から数えて15日経ったその当日から白露の前日までの'期間'を処暑とする時期的な理由

上記2つの理由から処暑の表現を分けています。

処暑とはいえまだ暑い日が続くようですが、北の丸公園ではススキの花が咲き始めるなど秋がもう近いと感じられる出来事がたくさん見られるようになりました。

(左:ヤマボウシの実、右:コムラサキの実 2018.8.22撮影)

ヤマボウシの実、コムラサキの実の色付きが鮮やかになってきています。

左:ヤブキリ(メス キリギリスの仲間 2018.8.20撮影) 

右:リュウノヒゲの根元から生えていたキノコ(2018.8.16撮影)

キリギリスなど秋を代表する虫たちを見ることも多くなり、雨後にはキノコ類をよく見るようになりました。

まだまだ最高気温30℃を超える日が続きセミたちも鳴いていますが、確実に秋の準備が進められているようです。

ヤマボウシは芝生広場と露場との間の樹林地にあり、コムラサキは管理事務所前から科学技術館までの道沿いに生育しています。

ヤブキリなどのバッタ類は日本武道館と科学技術館の間の草地や樹林地などで出会えるかもしれません。

キノコは雨の後に様々なところから顔を覗かせます。

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7月20日から9月17日が開催されます。

東京国立近代美術工芸館では「こどもとおとなのアツアツこうげいかん」(6月19日 から8月26日)が開催中です。

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2018年08月20日家を守るヤモリ

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室内に入ってきてしまったニホンヤモリを逃がすため、観察する機会がありました。

通称ヤモリと呼ばれますが正式にはニホンヤモリで、家守や守宮(どちらとも読みはヤモリ)と漢字で表されます。

2018.8.8 撮影)

生息場所は本州・四国・九州・周辺島嶼(しゅうへんとうしょ)で、森よりも人の生活環境の近くに棲み、夜行性でクモやワラジムシなどの虫を食べて暮らしています。

夜に街灯や民家の光に集まっている虫を狙って現れるので、窓にくっついていたりしているところを発見することができます。

(裏側から)

漢字名から表されるように、昔から人家の近くに棲んで人や家への害虫を捕食することや、無毒でその臆病な性格から人に危害を加えないため、有益で幸運を運ぶ縁起のいい動物として扱われています。

よく窓や壁にへばりついているところが写真に収められるニホンヤモリですが、彼らがくっついていられるのは足の裏にその秘密があります。

(ニホンヤモリの足と指のアップ)

ニホンヤモリの足の裏にはナノメートル(100万分の1ミリメートル)単位の剛毛から構成される趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれる器官が存在していて、この極微細な剛毛が壁や窓に噛み合わさることによって凹凸に張り付くことができます。

この器官があるおかげでニホンヤモリは、壁や天井などの普通では落ちてしまうような場所にもくっついていられるのです。

(意外とかわいい顔をしています。)

クモやハエなどを食べて暮らすニホンヤモリは、体があまり頑丈ではありません。

捕まえようとすると尻尾を自切(トカゲの尻尾切り)することもあるので、見付けても捕まえようとせず観察にとどめてあげてください。

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2018年08月07日真夏の立秋

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本日8月7日又は8月7日から8月22日の16日間を二十四節気のひとつ、立秋と呼びます。

大暑から15日数えて立秋となり、秋の気配が感じられ始めるとされる節気です。

自然情報の収集中にキリギリスの一種(ヤブキリと思われる)がサクラの幹を登っていました。

キリギリスは俳句の季語として使われ、初秋を表します。

植物性だけでなく雑食性の種類もおり、他の昆虫を襲って食べたりすることもあるようです。

2018.7.18 撮影)

【2018年の大暑・立秋・処暑】

大暑

立秋

処暑

7/23から8/6

8/7から8/22

8/23

暑中見舞の期間

残暑見舞い期間8/7から8/31

しかし、立秋になっても日本では暑い盛りで実際の気候よりズレていると感じます。

そのズレの原因は、古代中国では太陰暦(たいいんれき)という月の動きを元にした暦が使用されていたことによるものです。。

この太陰暦は実際の季節と暦の上での季節がズレるという問題があり、それを補正する目的で二十四節気が作られました。

しかし、現在の日本では太陽暦(たいようれき)という太陽の動きを元にした暦を使用しているため、二十四節気を当てはめても、太陰暦用に作られた二十四節気はズレが発生することになります。

更に、日本では二十四節気を作った中国との地理的な違いから季節も誤差があり、このように暦と気候のズレが二重に重なり合って、実際の季節と二十四節気のズレを感じさせるものとなってしまいました。

まだまだ暑い日が続きますが、秋の気配を感じられる出来事がありました。

(左 コムラサキ 右 クヌギ 2018.8.3撮影)

実が大きくなり、色が付き始めて、秋を目指す気配が漂い始めているように感じます。

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2018年08月02日ニホンカナヘビ(日本金蛇 日本蛇舅母)

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北の丸公園でよく見られるトカゲは、ニホンカナヘビとニホントカゲです。

(ニホンカナヘビ 2018.7.25撮影)

今回、偶然にバケツの中に入り込んだニホンカナヘビと出会いましたので記事にしたいと思います。

ニホンカナヘビは名前にヘビと付きますがトカゲの仲間です。

体の横に入っている白いラインとツヤのないくすんだ色の体で、体の7割にもなる長い尻尾が特徴です。

また、なぜトカゲなのに"カナヘビ"と呼ばれるのかは諸説ありますが、腹側が金色に見えるので金蛇(かなへび)という説や、親しみを込めて愛蛇(かなへび)という説などがあります。

細くて長い体から尻尾と、ちょろちょろと出す舌が二股に分かれているところが"蛇"のような印象を与えているのかもしれません。

(ニホンカナヘビ 2018.7.25裏側から撮影)

※バケツの中に入り込んだカナヘビを観察のために虫かごに移しましたが、撮影後に元の草むらに放しました。

ニホンカナヘビは日本だけに住んでいて、他の国では見られません。

日本では平野から山間部の草地などに広く分布しています。

北の丸公園は植物が多く、石垣や植込みも多いため、ニホンカナヘビが棲むには適した環境であると考えられます。

太陽が昇っている昼間に活動しますが、今の時期は早朝や夕方の涼しい時間帯によく見られます。

食べるものはクモ・バッタ類・ワラジムシなどですが自分の口くらいの大きさのものを好むようです。

ニホンカナヘビは、襲われた際にいわゆる"トカゲの尻尾切り"を行うことで有名です。

この点はニホントカゲと同様です。

今回観察したニホンカナヘビも尻尾切りをしたことがあったようで、再生中の尻尾が付いていました。

(ニホンカナヘビの尾 2018.7.25撮影)

※黄色い点線から右側が再生した尻尾

左右では尻尾の鱗が違うのが分かると思います。

点線より左側は鱗の尖った部分が目立ちますが、点線より右側の尻尾は鱗のとげが目立ちません。

尻尾切りをした後の尻尾は栄養がなくなるまで動き続けるため、本体から敵の目をそらす働きがあります。

しかし、一度切ってしまった後、尻尾は再生しますが、その尻尾は前よりも小さかったり、形がきれいではなくなってしまう上に尻尾の骨の構造が変わってしまうので、その後尻尾切りはできなくなってしまいます。

一度きりの身代わりといったところでしょうか。

ニホンカナヘビの繁殖は5月から8月にかけて行われ、湿度の高い草の根元などに楕円形の小さな卵を産み付けます。

親は産んだ卵を守ろうとはせず、卵は放置されますが周りから水分を吸収して大きくなっていき、1.5倍ぐらいの大きさになると殻を破って子供が孵化します。

(ニホンカナヘビの卵のイメージ絵図 実際は縦0.6cm 横1.0cm前後の大きさ)

卵は柔らかく親が守らないので、コオロギなどの他の生き物に狙われやすい状態にあります。

私たちが路上でよく見るニホンカナヘビは、こういった生まれる前からの生存競争を経て生き残ってきたニホンカナヘビ達なのです。

北の丸公園内でニホンカナヘビを見ることができるのは主に樹林地(芝生と露場の間)などです。

ニホンカナヘビは、動きがとても素早いですが、すぐ近くで止まってこちらの様子を伺うことが多いので、双眼鏡などの近付かなくても観察のできる道具がいいかもしれません。

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2018年07月27日七月のナナフシモドキ(七節、竹節虫)

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北の丸公園でナナフシモドキを見付けました。

ナナフシモドキを含むナナフシの漢字名の七節はたくさんの節があるという意味で、7つの節があることではないことと、竹節虫の表記は中国語からきた名前のようです。

英語では Walking Stick(歩く棒)とも呼ばれているようです。

(ナナフシモドキ 2018.7.24撮影)

ナナフシモドキは、夏に成虫が林や草原で見られる昆虫で、主にカシ・コナラ・ケヤキ・エノキ・サクラなどの葉を食べています。

ナナフシモドキを含むナナフシの仲間は枝に擬態することを得意としていて発見が難しい昆虫ですが、今回はシダ植物の上を歩いていたため見付けることができました。

擬態していることが多く目立たないため、あまりいないように思われがちですが、都市部でも自然環境の豊かな場所にいるようです。

よくエダナナフシと間違えられますが、ナナフシモドキとエダナナフシは頭に付いている触角の長さに違いがあり、ナナフシモドキの触角は前足より短く、エダナナフシの触角は前足と同じくらいの長さです。

実はナナフシモドキは単為生殖(一個体だけで殖えること)ができる昆虫で、その影響なのか見掛けるナナフシモドキのほとんどがメスです。

オスは非常に少なくほとんど見られませんが、メスに比べて体が小さくて色が濃く、節々がはっきりとした体型をしていて、腹部に当たる尻尾(腹端部)の最後が膨らんでいるようです。

ナナフシモドキは他の昆虫同様卵で殖えます。卵は3mm前後で乾燥した小さな植物の種のような形をしていて、地面に落ちてしまえば判らなくなってしまうほどです。

(ナナフシモドキの卵の絵図 縦4mm、横3mm程の大きさです。)

また、卵を持ったナナフシモドキが鳥に食べられることにより、ナナフシモドキの卵がフンと一緒に排泄されてそこから孵化することもあるようです。

羽がないためあまり移動できないナナフシモドキが都市の自然の中にいるのは、こういった鳥による卵の運搬が行われているからなのかもしれません。

ナナフシモドキは、敵に襲われたときに逃げるために足が取れやすくなっています。

動きは速くないので見付けた際は触らずにゆっくり観察するようにしてあげてください。

暑さは一段落していますが、これからも暑さは続きます。

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2018年07月23日大暑

皇居外苑いきもの / バックナンバー2018 / 北の丸公園ブログ / 季節の便り / 気象観測

723日は二十四節気の大暑(たいしょ)です。

大暑(たいしょ、723日)は本格的な夏の到来を示す日で、立秋の前日(86日)までが大暑と呼ばれることもあります。

また、この小暑(しょうしょ、77日)から立秋の前日までが暑中見舞いのハガキなどを送る期間とされています。

【2018年の小暑・大暑・立秋】

小暑

大暑

立秋

7/7

7/23~8/6

8/7

暑中見舞いの期間

大暑は一年の中で最も暑い期間とされ、今年は梅雨明けも早く、本日は最高気温が37℃になると予想されており、正に大暑と言えそうです。これからも暑さは続きますが日本各地ではお祭りや花火大会が開催される季節でもあります。私たち日本人の「暑い夏を楽しもう!」、「涼しく過ごそう!」という思いは今も昔も変わらないようです。

北の丸公園の生き物たちも、暑さのなか力強く生きています。

(ニイニイゼミ 2018.7.17撮影)

写真を撮りに園内を巡回していた際、道路上にニイニイゼミを見付けました。

アブラゼミなどより小型のセミ(2cm前後)で、湿気のある環境を好んで生息するセミです。

日中はアブラゼミやミンミンゼミの鳴き声が目立ちますが、早朝や夕方にはこのニイニイゼミの鳴き声(チーーやジーーといった長音の鳴き声)が聞きやすいです。

体の特徴としては小さいこと、背中のオレンジ色の'W'模様、羽の付け根から半分くらいが透明でないことが大まかな特徴になります。

また、湿気を好む性質からなのか、脱皮した抜け殻も泥だらけで、成虫は小さい上に樹木の幹の低いところにいることが多いのでニイニイゼミだと判りやすいです。

北の丸公園内ではほとんどの場所で抜け殻などを見付けることができます。

学校が夏休みに入る時期となりましたが、北の丸公園内の科学技術館では今年27回目を迎えた『青少年のための科学の祭典 2018 全国大会』が開催されます。

全国各地から集まった講師の方や多様な分野の企業や団体による出展・実験・観察・工作があり、子供たちが楽しみながら科学や技術を体験することができます。

祭典のほかにも科学技術館では様々なイベントが開催されます。

詳細、お問い合わせにつきましては下記URLをご覧ください。

(青少年のための科学の祭典)http://www.kagakunosaiten.jp/index.php

(科学技術館公式サイト)http://www.jsf.or.jp/index.php

北の丸公園の近隣施設では施設の特徴を生かした様々なイベントが行われます。各施設へのリンクが下記にありますのでご覧ください。

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科学技術館では「青少年のための科学の祭典 2018全国大会」が7月28日,29日(日)の日程で開催されます。

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2017年01月12日北の丸公園のカンザクラ(寒桜)

皇居外苑いきもの / バックナンバー2017 / 北の丸公園ブログ / 皇居外苑・北の丸公園の桜

北の丸公園で、カンザクラが咲き始めています。

北の丸公園 寒桜

北の丸公園に植えられている数種類の桜の中でも、秋から咲き始める冬桜(フユザクラ)以外では、このカンザクラの木が一番最初に咲き始める種類です。

カンザクラは、寒緋桜(カンヒザクラ)と山桜(ヤマザクラ)や大島桜(オオシマザクラ)などの種間雑種と云われ、自然に発生した個体や人為的に交配してタネを蒔いて増やされた似たような特徴の個体も多く存在します。江戸末期から栽培品種とし特定されているカンザクラ(寒桜/Cerasus×kanzakura'Praecox')の他にも、特定の品種名が付けられていない寒咲き桜が数多く存在し、それらについても個体群の総称として、カンザクラ(Cerasus×kanzakura)という呼称が広く用いられるそうです。

厳密には分かりませんが、北の丸公園のカンザクラも、見分けがつかないほどよく似ていてるけど、どこかちょっと違う"カンザクラ・ファミリー"のひとつかもしれません。

北の丸公園 寒桜とウグイス

♪チィーチィー♪、♪チィーチィー♪

咲き始めたばかりでまだ少ないカンザクラの枝の間を花から花へ飛び回りながら、小さなメジロが一所懸命に蜜を吸っていました。池に氷が張りそうな位に底冷えする朝の北の丸公園で、誰よりカンザクラの開花を喜んでいるのは、メジロなど花の蜜が大好きな野鳥たちかもしれません。

■北の丸公園の最寄り駅 

運行状況や利用案内は、最寄りの各駅(九段下駅都営地下鉄新宿線東京メトロ東西線・半蔵門線)、竹橋駅東京メトロ東西線)、神保町駅都営地下鉄三田線都営地下鉄新宿線)、東京メトロ半蔵門線)順不同)へお問い合わせください。

北の丸公園近隣の文化施設等のご案内

近隣の文化施設等の開館・開園状況等については、各文化施設等(国立公文書館科学技術館、日本武道館、千代田図書館千鳥ヶ淵緑道千鳥ケ淵戦没者墓苑しょうけい館(戦傷病者史料館)昭和館東京国立近代美術館及び工芸館皇居東御苑及び三の丸尚蔵館、千鳥ヶ淵ボート場(順不同))へお問い合わせください。

国立公文書館では、明後日1月14日(土)から3月11日(土)まで、平成28年度の第4回企画展として「漂流ものがたり入場料無料・※日曜、祝日は休止が開催されます。詳しくは国立公文書館にお問い合わせください。

千鳥ヶ淵ボート場は、12月1日から2月28日までお休みです。

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2016年12月20日「かいぼり」途中経過報告。

皇居外苑いきもの / バックナンバー2016 / 北の丸公園カエル通信 / 千鳥ヶ淵さんぽみち / 環境保全の取り組み / 皇居外苑ブログ

12月1日(木)から千鳥ヶ淵の水抜きをはじめたかいぼりの途中経過報告です。

kaiborikudan

<九段坂側からの眺望>

<代官町通り側からの眺望>

<ボート場からの眺望>

千鳥ヶ淵の濠底には傾斜があり、すべての水が排水することは難しいため、最も水深の深い首都高の下は水面が残っています。

<エサを求めるサギ>

水位が低くなったことで、サギ類がエサを狙っている姿がよく見られます。

<濠底の様子>

今後水位が低下した状態で、約1ヶ月半濠の底を空気にさらすことで、水質改善が期待されます。

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2016年07月21日大暑(たいしょ)を涼やかにシェアしよう

皇居外苑いきもの / バックナンバー2016 / 北の丸公園ブログ / 夏の花 / 季節の便り / 環境保全の取り組み

明日(7月22日)は、二十四節気の一つの「大暑(たいしょ)」です。今日の東京都心は、最高気温が22℃止まりで"梅雨寒(つゆざむ)"の一日になりましたが、西日本を中心に全国各地では連日のように「30℃以上の真夏日や35℃を超える猛暑日が記録された」、「今年は猛暑が予想される」といったニュースが報じられています。

bnatuno

殆どの地域では小中学校も夏休みに入り、各地で夏祭りや花火大会が催される楽しい季節が訪れようとしています。皇居外苑や北の丸公園が位置する東京都心部でも、夏休み中は子供たちが涼しげな浴衣(ゆかた)姿で賑やかにはしゃぐ姿をときおり見かけることがあります。

浴衣の柄には、ユリ(百合)やアサガオ(朝顔)、アジサイ(紫陽花)などの夏の花や、トンボ(蜻蛉)、チョウチョウ(蝶々)、金魚などのいきものをモチーフにした伝統的な和柄がありますが、さまざまなデザインの浴衣が売られている現代でも、やはり伝統的な和柄は定番の人気だそうですね。

オニユリの写真

<オニユリ(鬼百合)>

コヒルガオと葉の写真

<コヒルガオ(小昼顔)>

コシアキトンボの写真

<コシアキトンボ>

アオスジアゲハ

<アオスジアゲハ(青條揚翅蝶>※5月2日撮影

暑い暑い大暑の一日は、浴衣や、かりゆし、アロハなど、思い思いの涼やかな服装でおめかしして、街歩きや公園さんぽに出かけて、和柄モチーフになった植物やいきものを探したりして、クールシェアしてみるのもいいかもしれませんね。

皇居外苑(皇居前広場)の最寄り駅

運行状況や利用案内は、最寄りの各駅(二重橋前駅東京メトロ千代田線東京駅東京メトロ丸ノ内線JR)、日比谷駅都営地下鉄三田線東京メトロ日比谷線・千代田線)、大手町駅都営地下鉄三田線東京メトロ丸ノ内線・東西線・千代田線・半蔵門線)、有楽町駅東京メトロ有楽町線JR)、霞ヶ関駅東京メトロ丸ノ内線・日比谷線・千代田線)、桜田門駅東京メトロ有楽町線)(順不同))へお問い合わせください。

北の丸公園の最寄り駅

運行状況や利用案内は、最寄りの各駅(九段下駅都営地下鉄新宿線東京メトロ東西線・半蔵門線)、竹橋駅東京メトロ東西線)、神保町駅都営地下鉄三田線都営地下鉄新宿線)、東京メトロ半蔵門線)順不同)へお問い合わせください。

北の丸公園近隣の文化施設等のご案内

近隣の文化施設等の開館・開園状況等については、各文化施設等(国立公文書館科学技術館、日本武道館、千代田図書館千鳥ヶ淵緑道千鳥ケ淵戦没者墓苑しょうけい館(戦傷病者史料館)昭和館東京国立近代美術館及び工芸館皇居東御苑三の丸尚蔵館千鳥ヶ淵ボート場順不同))へお問い合わせください。

国立公文書館では、7月16日(土)から8月27日(土)まで、平成28年第二回企画展「ようこそ地獄、たのしい地獄」(入場料無料・ただし8月11日(祝/山の日)と8月14日(日)以外の日曜、祝日は展示室は休み)が開催されています。詳しくは国立公文書館にお問い合わせください。

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