国民公園及び千鳥ケ淵戦没者墓苑

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バックナンバー2016

82件の記事があります。

2016年06月10日梅雨の晴れ間に

皇居外苑バックナンバー2016 / 北の丸公園ブログ / 夏の花

雨に濡れたアジサイがしっとりと街に彩りを添えるこの季節、緑が色濃く茂る北の丸公園では、初夏に咲く木々の花や小さなこの実が見ごろをむかえています。

ヤマボウシの写真

ヤマボウシ(山法師)

タイサンボクの花の写真

<タイサンボク(泰山木)>

キンシバイの写真

<キンシバイ(金糸梅)>

シナノキの花の写真

<シナノキ>

ナツツバキの花の写真

<ナツツバキ(夏椿)>

サンゴシトウの花の写真

<サンゴシトウ(珊瑚刺桐)>

ヤエキョウチクトウの花

<キョウチクトウ(夾竹桃)>

ヤマハギの写真

<ヤマハギ(山萩)>

ヤマモモの実の写真

<ヤマモモ(山桃)の実>

梅雨の晴れ間に森の小道を歩いてみると、園内のところどころでは夏の花木も咲きはじめ、間もなく訪れる夏本番に向けた"衣替え"が行われているようです。

北の丸公園の最寄り駅

運行状況や利用案内は、最寄りの各駅(九段下駅都営地下鉄新宿線東京メトロ東西線・半蔵門線)、竹橋駅東京メトロ東西線)、神保町駅都営地下鉄三田線都営地下鉄新宿線)、東京メトロ半蔵門線)順不同)へお問い合わせください。

北の丸公園近隣の文化施設等のご案内

近隣の文化施設等の開館・開園状況等については、各文化施設等(国立公文書館科学技術館、日本武道館、千代田図書館千鳥ヶ淵緑道千鳥ケ淵戦没者墓苑しょうけい館(戦傷病者史料館)昭和館東京国立近代美術館及び工芸館皇居東御苑三の丸尚蔵館千鳥ヶ淵ボート場順不同))へお問い合わせください。

国立公文書館では、5月21日(土)から7月2日(土)まで、平成28年第一回企画展「栄典のあゆみ-勲章-褒章」(入場料無料・ただし日曜は展示室は休み)が開催されています。詳しくは国立公文書館にお問い合わせください。

☆工芸館は、現在休館中(7月15日まで休館)です。詳しくは工芸館にお問い合わせください。

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2016年06月08日北の丸公園のアジサイ(紫陽花) 

皇居外苑バックナンバー2016 / 北の丸公園ブログ / 夏の花

北の丸公園では、色とりどりのアジサイ(紫陽花)の花が見ごろです。

下の池の白いアジサイの写真

紫色のアジサイの花(上ノ池の島)の写真

<アジサイ(紫陽花)>

園内を散策していると、ところどころでアジサイの花が咲き、深々と木々が茂る森の小道に柔らかな彩りを添えています。

武道館裏ガクアジサイ

ガクアジサイの中央の本当の花の部分の写真

<ガクアジサイ(額紫陽花)>

江戸時代にシーボルトによって海外に紹介されたアジサイは、数多くの園芸品種が生み出され、今では世界各国で愛される花のひとつとして広く親しまれています。

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2016年06月06日芒種(ぼうしゅ)のタネ

皇居外苑バックナンバー2016 / 北の丸公園ブログ / 季節の便り / 気象観測 / 環境保全の取り組み / 皇居外苑ブログ / 皇居外苑・北の丸公園の梅

昨日(6月5日)は、二十四節気の一つ「芒種(ぼうしゅ)」でした。

元々の芒種の頃(旧暦の芒種は現在の5月1日頃)は、お米の籾(もみ)などの穀物の種まきや早苗(さなえ)の植え付けに適した時期とされていました。暦や気候が変化した現代でも「壬生の花田植」や「住吉の御田植え神事」、「磯部の御神田」などの田植えにまつわる祭事が、地域の伝統文化として全国各地で受け継がれています。また、最近では農村と都市の交流イベントとして、田植え前の田んぼを使ったさまざまな「どろんこ体験」も各地で盛んに行われています。

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<ウメの実>

北の丸公園の梅の木に僅かに実っている梅の実が、黄色く熟しはじめてきました。

6月は"梅仕事"の季節です。八百屋さんやスーパーの店頭にもさまざまな産地から自慢の梅が並びます。青梅は梅酒や梅シロップに、追熟させて黄色く熟した実は塩漬けにして梅干しに加工し、運良く完熟の実が手に入れば、完熟梅のジャムやジュースをつくりましょう。

昨日は関東甲信地方の梅雨入りも発表されました。年に一度、この時期しか出来ない"梅仕事"が一段落した頃、空模様はしだいに梅雨めき、やがて入梅の季節に移り変わります。

梅雨入り(関東甲信地方) 6月5日頃(昨年よりも2日遅く、平年より3日早い記録)

昨年(2015(平成27)年)は、6月3日頃

平年は、6月8日頃

☆北の丸公園では動植物の採取は禁止しております。ウメの実など興味本位で採ったりせずに、後から来られる方々も自然に実るようすをみられるようにそっと観察してください。

牛ヶ淵の写真

<牛ヶ淵>

この時期になると、各地から自然豊かな水辺で蛍が舞い始めたというニュースも聞かれるようになります。

皇居の周囲を取り囲むお濠に、ホタルが生き残っていることをご存じでしょうか。皇居外苑では、お濠をとりまく自然環境や歴史的景観を保全する取り組みの一環として、お濠に生息するヘイケボタルの保護事業を行っています。お濠の水辺環境は、ヘイケボタルに代表される都会に残された貴重ないきものたちを育む大切なゆりかごの一つです。みんなでそっと見守ってくださいますようお願いします。

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2016年06月02日北の丸のヤマボウシ(山法師)

皇居外苑バックナンバー2016 / 北の丸公園ブログ / 夏の花

北の丸公園では、白いヤマボウシ(山法師)の花が見ごろです。

風車のような形の山法師の花と花びらのように見える総苞片の様子の写真

北の丸公園には、里山の雑木林ような森をイメージして作庭された中央部の落葉樹林地を中心に、初夏の里山の森を彩る代表的な樹種として、ヤマボウシ(山法師)も数多く植えられています。

ヤマボウシの花がたわわに咲く様子の写真

ヤマボウシ風景の写真

樹林の中に咲く星のような形の白い花は、雨の日には静かな森の小径を包む綿帽子のように、晴れた日には木漏れ日を浴びてきらきらと輝く星のようです。

☆北の丸公園では、園内における受動喫煙防止の徹底を図るため、今年度の禁煙週間【平成28年5月31日(火)から6月6日(月)】において、北の丸休憩所屋外の灰皿設置を一時取りやめ、全面禁煙の実施に向けた試行を行っています。ご来園の皆様方におかれましては、受動喫煙の防止にご理解ご協力をお願いします。

北の丸公園の最寄り駅

運行状況や利用案内は、最寄りの各駅(九段下駅都営地下鉄新宿線東京メトロ東西線・半蔵門線)、竹橋駅東京メトロ東西線)、神保町駅都営地下鉄三田線都営地下鉄新宿線)、東京メトロ半蔵門線)順不同)へお問い合わせください。

北の丸公園近隣の文化施設等のご案内

近隣の文化施設等の開館・開園状況等については、各文化施設等(国立公文書館科学技術館、日本武道館、千代田図書館千鳥ヶ淵緑道千鳥ケ淵戦没者墓苑しょうけい館(戦傷病者史料館)昭和館東京国立近代美術館及び工芸館皇居東御苑三の丸尚蔵館千鳥ヶ淵ボート場順不同))へお問い合わせください。

国立公文書館では、5月21日(土)から7月2日(土)まで、平成28年第一回企画展「栄典のあゆみ-勲章-褒章」(入場料無料・ただし日曜は展示室は休み)が開催されています。詳しくは国立公文書館にお問い合わせください。

科学技術館(展示・イベントホール)では、6月3日(金)4日(土)に法務省他が主催する「全国刑務所作業製品展示即売会 (第58回全国矯正展)」が開催されます。詳しくは、リンク先のウエッブページに記載されている連絡先(法務省矯正局成人矯正課作業係、(公財)矯正協会刑務作業協力事業部)へお問い合わせください。

東京国立近代美術館(本館)では、6月5日(日)無料観覧日に所蔵作品展の「MOMATコレクション(所蔵品ギャラリー)」と企画展の「近代風景-人と景色、そのまにまに-(ギャラリー4)」が無料でご観覧いただけます。詳しくは東京国立近代美術館にお問い合わせください。

☆工芸館は、現在休館中(7月15日まで休館)です。詳しくは工芸館にお問い合わせください。

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2016年05月20日小満(しょうまん)の実り

皇居外苑バックナンバー2016 / 北の丸公園ブログ / 夏の花 / 季節の便り / 皇居外苑・北の丸公園の梅

本日(5月20日)は、二十四節気のひとつ「小満(しょうまん)」です。小満は、春に芽吹いた草木が生い茂り初夏の実りをむかえるなど、自然の力が天地に満ちはじめる頃とされています。

コバンソウの写真

<コバンソウの穂>

実りの季節をむかえた麦などが穂を垂れるのもちょうどこの頃で、無事に実った作物のようすにほっとひと安心したという逸話からこの時期のことを小満と呼ぶようになったとも云われているそうです。

北の丸公園では、樹林地の足元でコバンソウ(小判草)の穂が、初夏の風にさらさらと小さな音を立てて揺れていました。コバンソウは、別名タワラムギ(俵麦)とも呼ばれ、明治時代に渡来したヨーロッパ原産の1年草です。コバンソウやタワラムギという呼び名は、どちらも熟すと黄褐色になる穂の形を江戸時代のお金の"小判(こばん)"や、収穫したお米などを保管するために稲わらなどでくるんだ"俵(たわら)"に見立てて名付けられた縁起のよい名前です。

ウメの実の写真

<ウメの実>

梅の実を収穫しはじめるのもこの頃とされ、関東近県のウメの産地で梅酒用に使われる青梅の収穫がはじまったという季節の話題がテレビでも放映されていました。北の丸公園の梅の木にも青々とした梅の実がついていますが、万葉の時代から早春には梅の花を愛で、初夏に実を梅干しや果実酒に漬け、仁を薬用に利用してきた日本では、たわわに実る梅の実に移りゆく季節を感じてきたことでしょう。

"梅の木"は茨城県の木に、"梅の花"は大阪府と和歌山県と福岡県の花に、"豊後梅(ぶんごうめ)"は大分県の木と花に選ばれています。

taisannbokuno

<タイサンボク(泰山木)の花>

夏めいてきた北の丸公園では、旧江戸城清水門や科学技術館にほど近くに建つ吉田茂像の傍らで、タイサンボク(泰山木)の白く大きな花が咲きだし、濃厚なクリームのような甘さと柑橘やショウガのようなさわやかさをあわせもつような、独特のよい香りを漂わせていました。

☆北の丸公園では動植物の採取は禁止しております。コバンソウの穂やウメの実は、興味本位で採ったりせずに、後から来られる方々も自然に実るようすをみられるように、そっと観察してください。

北の丸公園の最寄り駅について

 北の丸公園最寄り駅の利用案内は、各駅(九段下駅(都営地下鉄新宿線東京メトロ東西線・半蔵門線)、竹橋駅(東京メトロ東西線)、神保町駅(都営地下鉄三田線都営地下鉄新宿線)、東京メトロ半蔵門線)順不同)へお問い合わせください。

北の丸公園周辺の文化施設の利用案内

 近隣の文化施設等の開館・開園状況等については、各文化施設等(国立公文書館科学技術館、日本武道館、千代田図書館千鳥ヶ淵緑道千鳥ケ淵戦没者墓苑しょうけい館(戦傷病者史料館)昭和館東京国立近代美術館及び工芸館皇居東御苑三の丸尚蔵館千鳥ヶ淵ボート場順不同))へお問い合わせください。

国立公文書館では、明日5月21日(土)から7月2日(土)まで、平成28年第一回企画展「栄典のあゆみ-勲章-褒章」(入場料無料・ただし日曜は展示室は休み)が開催されています。詳しくは国立公文書館にお問い合わせください。

工芸館は、7月15日まで休館しています。詳しくは工芸館にお問い合わせください。

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2016年05月18日生物多様性ってなんだろう

皇居外苑いきもの / バックナンバー2016 / 北の丸公園カエル通信 / 環境保全の取り組み / 皇居外苑ブログ

毎年5月22日は、国連が定めた「国際生物多様性の日」です。

皇居外苑管理事務所では、皇居のお濠の生物多様性を保全するため各種の取り組みを行っており、普及啓発の一環として、楠公レストハウスの展示コーナーに皇居のお濠に元々生息する在来魚と、人の手によって放逐され、在来のいきものに影響を与えている外来魚等を常設展示しています。

"生物多様性(せいぶつたようせい)"って、最近よく耳にするけど、何だかよく分からない、難しいそうなキーワードですよね。国際生物多様性の日の5月22日を中心に、"セイブツタヨウセイ"を感じ・学び・行動するためのさまざまなイベントが全国各地で開催されます。

UNDB-jロゴ

国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)及び関係団体では、自然度の高い場所での参加型保全活動から、公園や動植物園、駅前の商業ビルなど身近な場所での展示や体験型イベントなど、いろいろな施設でその土地ならではのさまざまなイベントを企画しています。

井の頭自然文化園の特設展「カエル学にゅうもん」など、見て楽しく、体験して楽しい企画がいっぱいあります。

ぜひ、お住まいの地域で開催される関連イベントを生物多様性.comのウエッブサイトでチェックして、各地のイベントにご参加ください。

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生物多様性条約事務局では、国連が定める国際生物多様性の日(5月22日)に、世界各地の子どもたちが学校や地域などで植樹等を行う「グリーンウェイブ」への参加を呼びかけています。

一般参加が可能なものもありますので、ぜひグリーンウェイブ2016のウエッブサイトをチェックして、お近くで行われるグリーンウェーブの行事にもご参加ください。 

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2016年05月13日花香る初夏の森へ

皇居外苑バックナンバー2016 / 北の丸公園ブログ / 夏の花

北の丸公園を歩いていると、どこからともなく甘い香りが漂ってきます。

ホオノキの花の写真

<ホオノキ(朴木)>

北の丸公園の東側、日本武道館と科学技術館の間の花木園エリア等では、ホオノキ(朴木)が大きな花を咲かせています。北の丸公園のホオノキ(朴木)の花は、山の中に自生する木と同じように高い枝に咲いているため花は見えにくいのですが、遠くからでも気が付くくらい強い香りがしますので、香りを目印に探してみてください。

トベラの花の写真

<トベラ(扉、海桐花)>

カラタネオガタマの花の写真

<カラタネオガタマ(唐種招霊)>

花木園エリアでは、トベラやカラタネオガタマなど、特徴的な香りの花も見頃です。

エゴノキの花の満開の様子

<エゴノキ(斉墩木)>

タチバナの花の写真

<タチバナ(橘)>

北の丸公園の中央部にある樹林地エリアでは、エゴノキやタチバナの花が見ごろです。

センダンの花の写真

<センダン(栴檀)>

管理事務所棟東側の管理区域内(公開されている「見本園」側からご覧いただけます)や、清水門前の内濠通りにはセンダンが植えられており、毎年5月はじめ頃になると、独特の青紫色の花と芳香が楽しめます。日本の伝統色のひとつ「楝色(おうちいろ)」は、センダンの花を表す色とされています。

北の丸公園の最寄り駅

運行状況や利用案内は、最寄りの各駅(九段下駅(都営地下鉄新宿線東京メトロ東西線・半蔵門線)、竹橋駅(東京メトロ東西線)、神保町駅(都営地下鉄三田線都営地下鉄新宿線)、東京メトロ半蔵門線)順不同)へお問い合わせください。

北の丸公園近隣の文化施設等のご案内

近隣の文化施設等の開館・開園状況等については、各文化施設等(国立公文書館科学技術館、日本武道館、千代田図書館千鳥ヶ淵緑道千鳥ケ淵戦没者墓苑しょうけい館(戦傷病者史料館)昭和館東京国立近代美術館及び工芸館皇居東御苑三の丸尚蔵館千鳥ヶ淵ボート場順不同))へお問い合わせください。

東京国立近代美術館(本館)では、国際博物館の日(5月18日)を記念した5月15日(日)無料観覧日に、近代美術館の所蔵作品展「MOMATコレクション」が無料でご観覧いただけます。詳しくは東京国立近代美術館にお問い合わせください。

☆工芸館は、現在休館中(7月15日まで休館)です。詳しくは工芸館にお問い合わせください。

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2016年05月10日千代田区・区内三消防署合同水防訓練が行われました

皇居外苑お知らせ / バックナンバー2016 / 北の丸公園ブログ

本日、北の丸公園(第3駐車場)において、千代田区内の消防署、消防団、東京消防庁災害時支援ボランティア、鉄道事業者、千代田区職員等による地域合同の水防訓練が行われました。

平成28年千代田区・区内三消防署合同水防訓練において整列する参加者

消防署員とともに訓練する災害時支援ボランティアのみなさん

消防署員とともに訓練する地元消防団のみなさん

救助演習を行うレスキュー隊員のみなさん

この水防訓練は、千代田区地域の防災計画に基づく訓練として、水害防止のため集中豪雨のシーズン前に毎年実施されており、台風や集中豪雨などによる水害を防止するため、河川の越水、地下施設への浸水やマンホールからの噴出などの水害を防止するための様々な工法の訓練が行われた他、レスキュー隊による浸水家屋救出演習が行われました。

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2016年05月09日愛鳥週間2016

皇居外苑いきもの / バックナンバー2016 / 北の丸公園ブログ / 環境保全の取り組み

北の丸公園の池では、今年もカイツブリが子育てをしています。

カイツブリ親が帰ってきた

東京都心の真ん中にある皇居の周辺でも、この時期になるとさまざまな野鳥が忙しそうにエサ集めをしているようすなどが観察で出来ます。小さな野鳥を見つけるのは大変ですが、牛ヶ渕などの皇居のお濠や北の丸公園の池などではカイツブリが営巣しており、バードウオッチングになれていない方でも、比較的容易にヒナを育てているようすなどを観察できます。

カイツブリ親子の写真

明日(5月10日)から愛鳥週間が始まります。愛鳥週間は、野鳥を保護し愛鳥思想を広く国民に普及するため、昭和22年4月10日に「バードデーの集い」として始まり、昭和25年に毎年5月10日から16日の1週間を「愛鳥週間」と定めて自然保護に関する普及啓発の取り組みが続けられています。環境省では都道府県や野鳥保護団体との共催で「全国野鳥保護のつどい」を開催しており、今年は神奈川県小田原市を会場に記念式典が催される他、全国各地でも自然環境の大切さを広めていくことを目的とた行事が催されています。各地の行事では、野鳥観察のルールやマナー、野生の生きものと人の接し方なども学べる貴重な機会に出会えるかもしれません。

皇居周辺などの大きな緑地以外でも、少し意識して歩いてみると意外なほどさまざまな種類の野鳥が身近なところに生息していることにお気づきになるかもしれません。愛鳥週間には、お住まいの近くで野鳥探索してみてはいかがでしょうか。

☆営巣中の野鳥はとても敏感です。カイツブリ等の観察を行う際は、そこがどんなに身近な場所だとしても、"自然の中で生きる野生のいきもの"と接していることを忘れずに、自然と人が接するためのルールやマナーを守って遠くからそっと見守ってください。

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2016年05月06日立夏(りっか)とともに

皇居外苑いきもの / バックナンバー2016 / 北の丸公園カエル通信 / 北の丸公園ブログ / 夏の花 / 季節の便り

昨日(5月5日)は、二十四節気のひとつ「立夏(りっか)」でした。暦の上ではこの日を境に夏がはじまるとされ、よく晴れた日には初夏を思わせるような強い日差しが降り注ぎます。

北の丸公園の樹林を訪れたキビタキの写真です

<キビタキ>

強い日差しを遮るように、美しい青葉を茂らせている北の丸公園の雑木林には、夏の訪れを告げるキビタキが今年もやって来ました。キビタキは北海道から九州まで日本各地の低山から山地にかけて渡来する夏鳥のひとつです。

幸せを運ぶ黄色い小鳥としても知られるキビタキは、福島県のシンボルキャラクター"キビタン"として、花の王国ふくしまキビンタンスタンプラリー2016(3月19日から6月30日)などで大活躍しています。

北の丸公園では、初夏の訪れとともに咲く里山や庭先の花々も開き始めています。

エゴノキの花が咲き始めた様子の写真

<エゴノキ>

ヤマボウシの花の写真

<ヤマボウシ(山法師)>

セイヨウシャクナゲの花の写真

<セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)>

カルミアの花の写真

<カルミア>

ガマズミの花の写真

<ガマズミの花>

ピラカンサズの花の写真

<ピラカンサの花>

池で生まれ育った幼生(オタマジャクシ)が、成体(仔ガエル)に変態を果たし、ついに水辺を離れて森を目指しはじめたアズマヒキガエルの写真です

<アズマヒキガエルの成体(上陸したての仔ガエル)>

北の丸公園の池で生まれ育ったアズマヒキガエルの幼生(オタマジャクシ)たちが、ついに成体(仔ガエル)への変態を果たし、森を目指して一斉に上陸をはじめました。上陸したてのアズマヒキガエルは、小指の先ほどの大きさしかありません。繁殖可能な成熟した大人のカエルになるには三年以上かかるとされており、厳しい生息環境の中でさまざまな試練を経て、産卵に戻ってこられるのはそのうちの僅か3%以下といわれています。

北の丸公園でアズマヒキガエルの卵やオタマジャクシ、成体(仔ガエル、親ガエル)を見つけても、むやみに捕まえてどこかに持ち出したり、どこかに放したりせず、生まれた場所で生きられるよう、みんなでそっと見守ってあげてください。「採らない」こと、「放さない」ことの重要性をみんなが知ることが、野生のいきものを守るはじめの一歩です。

立夏(りっか)とともに水辺を離れ、森の中でひっそりと命を受け継いできたいきものたちを守るために。

北の丸公園の最寄り駅について

 北の丸公園最寄り駅の利用案内は、各駅(九段下駅(都営地下鉄新宿線東京メトロ東西線・半蔵門線)、竹橋駅(東京メトロ東西線)、神保町駅(都営地下鉄三田線都営地下鉄新宿線)、東京メトロ半蔵門線)順不同)へお問い合わせください。

北の丸公園周辺の文化施設の利用案内

 近隣の文化施設等の開館・開園状況等については、各文化施設等(国立公文書館科学技術館、日本武道館、千代田図書館千鳥ヶ淵緑道千鳥ケ淵戦没者墓苑しょうけい館(戦傷病者史料館)昭和館東京国立近代美術館及び工芸館皇居東御苑三の丸尚蔵館千鳥ヶ淵ボート場順不同))へお問い合わせください。

国立公文書館では、4月2日(土)から5月8日(日)まで、平成28年春の特別展徳川家康―将軍家蔵書からみるその生涯―入場料無料会期中無休)が開催されています。詳しくは国立公文書館にお問い合わせください。

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