大気汚染に関する協力
大気環境の改善に向けて
○大気汚染に関する日中韓三カ国政策対話
北東アジア地域におけるPM2.5等の越境的な大気汚染に対し、政策等の共有による各国の大気汚染対策の推進や、科学的知見の共有による汚染メカニズムの解明等を目的に協力を推進するものです。2013年の第15回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM15)において、大気汚染に関する日中韓三カ国政策対話の設置に3か国が合意し、2014年より毎年1回、政策対話が開催されています。「第10回大気汚染に関する日中韓三カ国政策対話」は、2023年9月にハイブリッド形式にて開催されました。
会合では、最近の三カ国の大気汚染に関する政策とその効果等について情報共有を行うとともに、次年度の計画について議論しました。また、政策対話の下に設置しているワーキンググループの会合も開催し、技術的な意見交換を行った上、政策対話においてその概要報告をしました。日本から、「環境協力に係る日中韓三カ国共同行動計画 2021年-2025年」に基づき、本会合の成果を他の地域及び国際枠組みを通じた情報の共有(3+X)の具体化のため、東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)の会議やワークショップ等の機会を活用してTPDAPの成果を共有することを提案し、今後具体的な方法等を決めることで合意しました。
第10回大気汚染に関する日中韓三カ国政策対話
https://www.env.go.jp/press/press_02155.html
第10回大気汚染に関する日中韓三カ国政策対話
(2023年9月 オンライン)
第1回
2014.3(中国・北京)
・国・地方レベルの取組、モニタリング・予報警報、自動車排出ガス対策等について意見交換。
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第1回大気汚染に関する日中韓三カ国政策対話の結果について(お知らせ)
第2回
2015.3(韓国・ソウル)
・揮発性有機化合物(VOC)対策、オフロード自動車からの排ガス対策等について意見交換。
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第2回大気汚染に関する日中韓三カ国政策対話の結果について(お知らせ)
第3回
2016.2(日本・東京)
・PM2.5に関する現状及び取組状況について意見交換。
・2つのWGの活動計画(2015-2019)を策定。
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第3回大気汚染に関する日中韓三カ国政策対話の結果について(お知らせ)
第4回
2017.2(中国・杭州)
・VOC対策のための経済的手法、石油化学産業におけるVOC対策について意見交換(WG1)。
・PM2.5・オゾンの測定方法や精度管理、シミュレーションモデルの整備状況等について意見交換(WG2)。
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第5回
2018.2(韓国・ソウル)
・印刷・塗装分野におけるVOC汚染管理の経験、VOC排出インベントリの研究と適用(WG1)。
・PM2.5・オゾンのデータ公開・管理、自動車以外の移動発生源(オフロード車等)の排出インベントリ策定手法(WG2)。
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第6回
2019.2(日本・東京)
・自動車の排出ガス基準・燃料品質基準等の自動車対策の実状、自動車の排出インベントリ策定手法(WG1)。
・PM2.5成分のモニタリング結果、予測モデルの再現性、3か国のリアルタイムモニタリングデータの共有に向けた課題(WG2)。
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(参考)大気汚染に関するこれまでの協力
光化学オキシダントに関する研究協力: http://www.env.go.jp/earth/coop/temm/project/ox.html
第7回
2020.7(中国、オンライン)
・三カ国の大気汚染対策に関する情報共有・意見交換。
・大気汚染対策に係る第2期日中韓アクションプラン案の協議。
※WG1及びWG2は実施せず。
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第8回
2021.9(韓国、オンライン)
・PM2.5及び光化学オキシダントに関する最近の大気汚染状況と管理システム
・三カ国の大気汚染対策に関する情報共有・意見交換
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第9回
2022.9(日本、オンライン)
・三カ国の大気汚染対策に関する情報共有・意見交換
・オゾンに係る生成メカニズム、排出インベントリ、測定等について科学的、技術的な意見交換(ワーキンググループ会合)
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第10回
2023.9(中国、オンライン)
・三カ国の大気汚染対策に関する情報共有・意見交換
・オゾンとその前駆物質である揮発性有機化合物(VOC)と窒素酸化物(NOx)との相関関係や、オゾン対策について意見交換
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