日中韓生物多様性政策対話について

平成24年5月に開催された第14回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM14)において、北東アジアの生物多様性保全促進のため、TEMM15までに日中韓政府で政策対話を行うことが合意されたことを受け、日中韓の生物多様性政策に関する情報交換を事務レベルで行うこと等を目的に開催しています。
- 1. 開催地: 日本 横浜(オンライン併用)(環境省主催、共催:横浜市みどり環境局)
- 2. 開催日程: 令和6年7月22日(月)~23日(火)(うち7月23日(火)は日中韓外来種専門家会合)
- 3. 結果概要
三カ国の参加者は、主に下記の事項について、各国の見解や政策実施状況等に関する情報交換を行いました。また、2022年12月に採択された、昆明・モントリオール生物多様性枠組の実施に向けて、引き続き三カ国が協力していくことを確認しました。
- 生物多様性国家戦略の策定・改定等の進捗
- 資源動員
- 気候変動と生物多様性
- モニタリング枠組みを含むレビューメカニズム 等
加えて、2日目に開催された日中韓外来種専門家会合では、ヒアリを始めとする侵略的外来種について、三カ国の専門家及び行政担当者が、科学的な見地から対策に関する議論や情報交換を行いました。
結果の詳細については、下記報道発表を参照下さい。
https://www.env.go.jp/press/press_03497.html
- 1. 開催地: 中国 海南島
- 2. 開催日程: 令和5年7月11日(火)
- 3. 結果概要
三カ国の参加者は、主に下記の事項について、各国の見解や政策実施状況等に関する情報交換を行いました。また、2022年12月に採択された、昆明・モントリオール生物多様性枠組の実施に向けて、引き続き三カ国が協力していくことを確認しました。なお、次回の主催国は日本になります。
- 昆明・モントリオール生物多様性枠組の実施
- 昆明・モントリオール生物多様性枠組の指標、レビューメカニズム
- 遺伝資源に係る塩基配列情報(DSI)
- 侵略的外来種の分野における協力の可能性
- IPBES10に向けた三カ国の協力等
- 1. 開催地: オンライン(韓国主催)
- 2. 開催日程: 令和3年7月14日(水)
- 3. 結果概要
三カ国の参加者は主に下記の事項について、各国の見解や政策実施状況等に関する情報交換を行いました。また、生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)第2部(※令和4年12月にカナダ・モントリオールで開催。)の成功に向けて引き続き協力していくことを確認しました。なお、次回の主催国は中国になります。
- ポスト2020生物多様性枠組のゴール、ターゲットおよび指標
- ポスト2020生物多様性枠組の実施、レビューメカニズム
- 侵略的外来種への対応
- COP15に向けた三カ国の協力等
- 1. 開催地: オンライン(日本主催)
- 2. 開催日程: 令和2年9月9日(水)
- 3. 結果概要
三カ国の参加者は主に下記の事項について、各国の見解や政策実施状況等に関する情報交換を行いました。また、2021年に中国・昆明で開催される生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)の成功に向けて引き続き協力していくことを確認しました。なお、次回の主催国は韓国になります。
- ポスト2020生物多様性枠組のゴール、ターゲットおよび指標
- ポスト2020生物多様性枠組の実施、モニタリングメカニズムおよび評価
- 侵略的外来種への対応
- COP15に向けた三カ国の協力等
- 1. 開催地: 中国 昆明市
- 2. 開催日程: 平成31年4月18日(木)~4月19日(金)
- 3. 結果概要
三カ国の参加者は主に下記の事項について、各国の見解や政策実施状況等に関する情報交換を行いました。また、2020年に中国・昆明で開催される生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)の成功に向けて、引き続き協力していくことを確認しました。次回会合は日本で開催される予定です。
- ポスト2020生物多様性枠組
- 名古屋議定書の実施状況と今後の推進
- COP15の準備状況
- ヒアリを含む侵略的外来種への対応状況
- 1. 開催地: 韓国 ソウル市
- 2. 開催日程: 平成30年5月30日(水)~6月1日(金) (うち5月30日(水)は日中韓外来種専門家会合)
- 3. 結果概要
三カ国の参加者は主に下記の事項について、各国の政策実施状況等について情報交換を行いました。また、政策対話に先立って開催された日中韓外来種専門家会合においては、「侵略的外来昆虫対策に関する現行の管理システム」及び「侵略的外来昆虫に関する最近の課題」について情報交換を行いました。次回会合は中国で開催される予定です。
- 侵略的外来種対策に関する三カ国の協力
- 生物多様性条約ポスト2020年枠組:各国における政策決定に関する準備状況
- 生態系サービスの自然環境保全政策への組み込み
- 1. 開催地: 日本 静岡市(環境省主催、共催:静岡市)
- 2. 開催日程: 平成29年8月31日(木)~9月1日(金)
- 3. 結果概要
三カ国の参加者は主に下記の事項について、各国の政策実施状況等について情報交換を行ったほか、ヒアリに関する三カ国の専門家チームの設置について合意しました。また、清水港におけるヒアリ定着防止対策の視察や、麻機遊水地等の視察(静岡市主催)も行いました。次回会合は韓国で開催される予定です。
- 生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)
- 侵略的外来種対策
- 生物多様性条約締国会議(CBD COP)に向けた検討
結果の詳細については、下記報道発表を参照下さい。
- 1. 開催地: 中国 南京市
- 2. 開催日程: 平成28年4月13日(水)
- 3. 結果概要
三カ国の参加者は主に下記の事項について、各国の政策実施状況等について情報交換を行いました。次回会合は日本で開催される予定です。
- 生物多様性の主流化(ビジネス界の参画、国連生物多様性の10年、生物多様性と生態系サービスの経済学(TEEB))
- 生物多様性国家戦略の実施(生態系の劣化の脅威の削減:侵略的外来種、気候変動、生息地の保護:国立公園、自然保護区)
- その他の取り組み(IPBES、AP-BON、ESABII、生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR))
なお同日、日中韓三カ国ABS(遺伝資源へのアクセスと利益配分)セミナーが併せて開催され、遺伝資源のABSに関する政策、ガイドライン等の状況及び将来の協力に関して発表及び意見交換を行いました。
- 1. 開催地: 韓国ピョンチャン市
- 2. 開催日程: 平成26年10月12日(土)
- 3. 結果概要
三カ国の参加者は各国の政策実施状況や研究等に関する情報交換を行ったほか、今後の協力項目として以下について合意しました。次回会合は中国で開催される予定です。
- 愛知目標の実施や評価方法に関する情報共有を強化
- 日中韓三カ国における、遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)に関する名古屋議定書の早期発効に向けた協力と情報共有の重要性を認識。特に普及啓発に関する情報共有を強化
- 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)の作業計画2014-2018の実施に関する情報共有と、特に生物多様性と生態系サービスに関する地域・準地域アセスメントに関する協力
- ビジネスと生物多様性パートナーシップを含めた民間参画、気候変動への適応、侵略的外来種対策、生態系サービスの経済価値評価等に関する情報共有を強化
- アジア太平洋地域生物多様性観測ネットワーク(AP-BON)や生物多様性センターネットワーク等の研究機関間のネットワークを強化
- 1. 開催地: 韓国インチョン市
- 2. 開催日程: 平成25年3月13日(水) 14日(木)
- 3. 結果概要
三カ国の参加者は各国の政策実施状況等に関する情報交換を行ったほか、今後の協力項目として以下について合意しました。また、三カ国の参加者は、今後の協力項目に関する議論を含めた第1回生物多様性政策対話の成果について留意し、その価値や今後の情報共有とパートナーシップ構築に向けた本会議の重要性を認識しました。
- 愛知目標の実施に関する情報共有を強化
- 日中韓三カ国における、遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)に関する名古屋議定書の早期発効に向けた協力と情報共有の重要性を認識し、将来的に更に議論
- 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)に関する情報共有と協力の重要性を認識
- 根絶技術、政策等の侵略的外来種に関する情報共有
- アジア太平洋地域生物多様性観測ネットワーク(AP-BON)や生物多様性センターネットワーク等の研究機関間のネットワークを強化
- 民間セクターの関与に関する情報共有