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危険な生きもの一覧


危険な生きもの

 海域公園地区を含む串本の浅い海には色々な生物がいます。その中には我々にとって危険な生きものもいます。しかし、基本的には一方的に我々を襲ってくる生物はほとんどいないと言っていいでしょう。私たちがむやみに手出ししたときに、被害に合う場合がほとんどです。ですから、相手の事をよく知って、どの生きものが、どのように危険かを知っておくことが大事なのです。

危険生物の分類

  1. 刺毒生物 (クラゲ類、アンボイナガイ、ガンガゼ類、エイ類、オコゼ類、ドクガ類ハチ類
  2. 咬毒動物 (ウミヘビ類、タコ類、ムカデ・クモ類
  3. 食中毒を起こさせる生物 (フグ毒魚、シガテラ毒魚)
  4. 皮膚炎を起こさせる生物 (リングビアヒキガエルハネカクシ類
  5. 病原を伝染させる動物 (ネズミ類サワガニダニ・シラミ類
  6. 物理的に危害を与える生物 (サメ類、ダツ類)

※下線をつけた生きものは海以外に生息するもの。

和歌山県沿岸で見られる代表的な危険生物

※上記3、4、5の種を除く

  • 刺胞動物(カツオノエボシなど一部のクラゲ類、シロガヤなどのヒドロ虫類、イラモ、スナイソギンチャクなどのイソギンチャク類)
  • 環形動物(ウミケムシ類)
  • 軟体動物(アンボイナガイ、タガヤサンミナシガイ、ヒョウモンダコ、ヘビガイ類、カキ類)
  • 棘皮動物(イイジマフクロウニ、ガンガゼ類、ラッパウニ、オニヒトデ)
  • 脊椎動物(ウミヘビ類、エイ類、ゴンズイ、ミノカサゴ類、オコゼ類、ウツボ類、ダツ類、サメ類)

被害の実態

 和歌山県では食中毒以外の海の生き物からの被害実態はほとんど把握されていません。そこで、実態がよく把握されている沖縄県での例を示します。

沖縄県での危険生物による被害例(1929~1992年の336例)
分類被害人数(割合)死亡例(原因生物)
合計336人合計22人
刺胞動物(クラゲ、イソギンチャク、サンゴ類)185人(55.1%)1人(ハブクラゲ)
脊椎動物(魚、ウミヘビ類)120人(35.7%)8人(ウミヘビ類)
1人(オコゼ類)
1人(サメ類)
軟体動物(巻貝、タコ類)23人 (6.8%)4人(アンボイナガイ)
環形動物(ウミケムシ類)2人 (0.6%)-
棘皮動物(ウニ、ヒトデ)2人 (0.6%)-
不明4人(1.2%)-

被害に遭わないために

 和歌山県では沖縄県のように重大な被害を与える危険生物は少なく、重大な被害の報告はほとんどみられません。しかし、串本町沿岸のような紀南地方では黒潮の影響を強く受けるため熱帯性の生きものであるエラブウミヘビ、アンボイナガイ、ヒョウモンダコ、オニダルマオコゼ、ダツ類など沖縄県で重大な被害を与える生きものも時々見ることができ、万一に備えて注意する必要があります。また、人命に重大な危害を与えない生きものであっても、ダイビング中に被害に合えば精神的な動揺から重大な事故につながる可能性も否定できません。

危険な生きものの解説

※太字は平成24年4月に新たに追加した生物

刺胞動物
環形動物
軟体動物・節足動物
棘皮動物
脊椎動物
軟骨魚類

参考になる図書・文献など

  • 海洋咬刺傷マニュアル 小浜正博 平成7年
  • 海洋生物の毒 塩見一雄、長島裕二 平成13年 株式会社成山堂書店
  • 危ない生き物大図鑑 小野展嗣 平成23年 株式会社PHP研究所
  • 海の危険生物ガイドブック 山本典暎 平成16年 株式会社阪急コミュニケーションズ
  • オニヒトデ毒のアナフィラキシーショック 吉田徹 平成20年 串本海中公園センターマリンパビリオンVol.37,No.3

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