皇居外苑ニュース
No.5(北の丸公園グリーンアドベンチャー/大人用コース)


北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問5番を紹介します。
5番の木の全景です。細い枝を広げて比較的大きくなる小高木です。(写真は10月9日撮影)
北の丸公園では、4月末から5月はじめの連休の頃、枝いっぱいに小さな白い花を咲かせ、10月頃になると熟した実が木の足下にたくさん落ちてきます。
ヒント
- ○春に白い花を枝いっぱいにぶら下げます。
- ○実が喉を刺激する(えぐい)ため、この名がつきました。
- ○実は石鹸の代用となります。
花の様子(写真は5月8日撮影)
枝いっぱいに特徴のある白い小さな花を下向きにたくさん咲かせ、よい香りがします。
初夏になる若い実(写真は6月17日撮影)
秋になり柔らかく熟してきた実(写真は10月9日撮影)
花が咲いた後、卵形のかわいらしい特徴的な実が鈴成に実ります。ヒントにある石鹸の代用というのは、昔、これくらいの実をつぶすと出てくるサポニンを泡立てて洗浄剤のように使用したことを指すようです。
殻が割れて出てきた実(種子)
この木の足下には、焙煎したコーヒー豆を連想させるような色合いをしたラグビーボールのような形をした小さな実(種子)がたくさん落ちています。この殻(果皮)に含まれる'えぐみ(サポニン成分)'を他の野鳥たちは敬遠して食べないのですが、ヤマガラは、実を枝にたたきつけたりして上手に殻をはずして食べることで知られています。貯食(ちょしょく)といって、秋の内に森のあちこちに隠しておき、木の実の少なくなる冬場の大切なごちそうにします。(写真は10月9日撮影)
ヤマガラ(写真は10月15日撮影)
別の日に、エゴノキの果皮を枝で叩いているヤマガラの様子を観察できました。
葉の様子
葉の特徴は、冬に落葉し、縁のギザギザ(鋸歯)が鈍く少ないことが挙げられます。
樹皮の様子
樹皮は滑らかで暗褐色をおびます。木材は将棋の駒に用いられることもあるそうです。
ネコアシフシ(虫コブ)
ネコの足に似ている不思議な形の虫コブが付くこともこの木の特徴の一つです。
さて、この木の名前は何でしょう?
北の丸公園では、公園中央の落葉樹が植えられた園地にたくさん植えられており、5月には枝からこぼれるように白い清純な花を咲かせた様子を見ることができます。答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
☆コースのご案内や解答用紙のダウンロードは、北の丸公園グリーンアドベンチャーのご案内をご覧下さい。