皇居外苑ニュース
No.11(北の丸公園グリーンアドベンチャー/大人用コース)


北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問11番を紹介します。
11番の木の全景です。(写真は 8月 12日撮影)
ヒント
○夏に咲く花は花期が長く、「百日紅(ひゃくじつこう)」ともいいます。
○サルも滑りそうなくらい、すべすべした幹で知られます。
花の様子(写真は8月12日撮影)
百日紅という別名のとおり、夏に長い期間咲き続ける花は鮮やかな紅色の品種が一般的ですが、白色から淡紫色などさまざまな花色の園芸品種があり、道路や公園、庭園からお家の庭まで、夏の花木として広く親しまれています。
現在11番のラベルが付いている木は、淡い紫色の花を咲かせる園芸品種なので、標準的な紅色の花を思い浮かべた方には少し意地悪な設問かもしれません。すぐ隣には標準的な紅色の花を咲かせる木も植えられていますので、花色の違いなどを比べてみてください。
花はその年に伸びた枝先に穂状に集まって咲き、フリルのように波立つ花びらはこの木の大きな特徴のひとつで、この木の英名(Crape myrtle)にあてられている"Crape(クレープ/縮緬(ちりめん))も、縮れている花びらがこの木の特徴である事を示しています。
幹の様子
この木の和名は、樹皮が剥がれ落ちてツルツルとした特徴的な幹肌の様子から「木登り上手なおさるさんでも滑り落ちてしまいそうに見える」ことが由来になっています。実際に幹に触れてみると、ツルツルしたなめらかな感触をしており、本当におさるさんでも滑り落ちそうな幹肌をしています。
葉の様子
小さな卵形の葉っぱが小枝にお行儀良く並んで付いているのが特徴で、秋になると黄色く色付き、その後パラパラと落葉します。
実の様子(写真は12月18日撮影)
花が咲いたあとにつく小さな球形の実は、熟すと6つに割れ、中に入っている翼がついた種子は、強い風に乗って遠くに飛んでいきます。
さて、この木の名前は何でしょう?
北の丸公園では、科学技術館と日本武道館の間の広場(通称"花木園エリア")の中程にある草地の中に、数本植えられています。周りの木に囲まれて日当たりがあまり良く無いため炎天下に植えられているものに比べて花付が少なめですが、8月頃にはフリルの付いた小さな花を咲かせてくれます。答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
☆コースのご案内や解答用紙のダウンロードは、北の丸公園グリーンアドベンチャーのご案内をご覧下さい。