皇居外苑ニュース
No.10(北の丸公園グリーンアドベンチャー/子供用コース)


北の丸公園グリーンアドベンチャー、子供用コースの設問10番を紹介します。
10番の木の全景です。葉などにスーッとする香り成分を持つ常緑樹です。北の丸公園内には、約500本以上も植えられおり、皇居と一体になった重厚な森の景観を形づくっています。(5月13日撮影)
ヒント
○神社やお寺によく植えられているよ。
○幹が太く枝葉が茂ってすごい大木になるよ。
○葉にはつやがあって、揉むとよい香りがあるよ。
兵庫県、佐賀県、熊本県では、この種類の木が"県の木"として指定されています。
この種類の木は長寿なものが多く、日本各地で天然記念物に指定されるほどの巨樹大木が存在します。
数多くの巨樹名木の中でも、鹿児島県姶良市(あいらし)の蒲生神社(かもうじんじゃ)にあるこの種類の木は、日本国内で最も太い樹木として知られ、国の特別天然記念物に指定されて保全が図られるとともに、地元では古くから"おおくすどん"と呼ばれて大変親しまれているそうです。
暗褐色の樹皮は、太くなるにつれ、ごわごわとして短冊状に縦に裂けます。
葉の様子(写真は1月7日撮影)
葉は長さ5センチの卵形で先がとがり、一カ所から出ている3本の葉脈(三行脈)がはっきりしているのが特徴です。この木の葉や樹皮、材木に含まれる爽やかな香りには、虫を除ける効果のある成分を豊富に含むため、古くから「樟脳(しょうのう)」の材料として活用されてきました。
落ち葉の様子
春に新しい葉が出ると、入れ違うように古い葉が落葉します。
花の様子(写真は5月6日撮影)
5月から6月頃、葉の付け根に黄白色で直径約5ミリの花を多数つけます。
佐賀県ではこの小さな花が"県の花"として指定され、親しまれている樹木です。
北の丸公園の中心地(近衛歩兵第二連隊碑近く)には、公園内に植えられているこの種類の木としては最も太い幹周り約3.38mの大木が植えられています。
さてこの木は何でしょう?答えはぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
☆コースのご案内や解答用紙のダウンロードは、北の丸公園グリーンアドベンチャーのご案内をご覧下さい。