皇居外苑ニュース
No.7(北の丸公園グリーンアドベンチャー/子供用コース)
北の丸公園グリーンアドベンチャー、子供用コースの設問7番を紹介します。
7番の木の全景です。枝を広げながら大きくなり、日本の春の風景を代表する高木で、北の丸公園では3月末から4月はじめの頃、枝いっぱいに花を咲かせます。(写真は 10月9日撮影)
ヒント
- ○春にうすいピンクの花が咲くよ。
- ○春に大勢の人がお花見をしてにぎわうよ。
- ○一番多く見られる桜の仲間の代表だよ。
花の様子(写真は3月23日撮影)
葉が出る前に、淡いピンク色の花を3、4個づつ房にして咲かせます。5枚の花びらは一枚一枚分かれています。
7番の問題は、この木の植物名(標準和名)ではなく、この木の仲間で最もよく知られた品種の名前(園芸品種名)が答えです。この品種は、江戸時代に染井村の植木屋さんでつくられたと伝えられ、葉に先駆けて一斉に咲く美しさなどが好まれて日本中に植えられました。
お花見の様子(写真は3月31日撮影)
この木の花が咲き始めると、全国各地で「お花見」をする様子が見られます。
北の丸公園に隣接する皇居のお濠のひとつである千鳥ヶ淵の周辺には、この種類の木が約400本も植栽されており、千鳥ヶ淵緑道公園(千代田区立)に併設されたボート場からは、ボートに乗って水辺のお花見を楽しむこともできます。
樹皮の様子
若い樹皮は、縞模様になります。(撮影は10月9日)
横向きの皺しわ(皮目ひもく)が特徴で、樹皮で茶筒などの工芸品や漢方薬、染料にも使われます。
葉っぱの軸(葉柄)に密線と呼ばれるイボ状の2つの突起がついているのがこの木の仲間に共通の特徴です。
紅葉した葉の様子(写真は11月4日撮影)
春の花の時とは異なり、秋の紅葉は一度に色を変えるのではなく、気温の低下とともに少しずつ黄色から赤へと色を変えながらハラハラと葉を落していきます。
紅葉した葉っぱと並んだ冬芽の中では、春に花を咲かせるための準備がゆっくりと始まっています。
さて、この木の名前は何でしょう?
答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
☆コースのご案内や解答用紙のダウンロードは、北の丸公園グリーンアドベンチャーのご案内をご覧下さい。