皇居外苑ニュース
No.16(北の丸公園グリーンアドベンチャー/大人用コース)


北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問16番を紹介します。
16番の全景です。小さめの木ですが良い枝振りです。
初秋の頃、いち早く紅葉することでもよく知られており、北の丸公園ではちょうど今頃がこの木の紅葉の見頃になります。(写真は10月8日撮影)
ヒント
- ○大正時代(1912年)に米国ワシントンに贈った桜の返礼に渡来しました。ミズキの仲間です。
- ○春、白色や赤色、桃色の花(総苞)が咲きます。総苞片の先が凹んでいます。
白色の花が咲く品種(写真は4月20日撮影)
桃色の花が咲く品種(写真は4月20日撮影)
花の後に実った果実は秋になると深紅色に熟し、ヒヨドリやツグミなどの野鳥が好む大切なごちそうになります。(写真は10月6日撮影)
葉の筋(葉脈)が弧を描く様に伸びるのもこの木の特徴です。
樹皮には細かく亀裂が入ります。
北の丸公園では、科学技術館北側の園地の一角にまとまってたくさん植えられており、春の花の頃も、初秋の紅葉もとても見応えがあります。アメリカから送られてきた小さな苗木の何本かは皇室園地時代の新宿御苑にも届けられて苗畑で育てられ、後の時代になってここ北の丸公園にも移植されたという逸話もあるようですが、どの木がその当時のものなのか残念ながらはっきりとした記録が残っていません。
東京都立園芸高等学校の一角には、アメリカから送られた原木のうちの一本と伝えられる木が大切に残されているそうです。校内なので普段は一般の方が見ることは出来ませんが、毎年秋(11月はじめの土日)に行われる園芸展(文化祭)では原木のある実習エリアも公開されることがありますので、ご覧いただける機会があるかもしれません。
枝先をよく見ると、紅葉した葉っぱや赤く熟した実に並んで白っぽい花芽がたくさんついていて、早くも来年の春、桜の後に咲くための準備を始めています。
さて、この木の名前は何でしょう?
答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。
☆コースのご案内や解答用紙のダウンロードは、北の丸公園グリーンアドベンチャーのご案内をご覧下さい。