季節の便り
206件の記事があります。
2019年05月31日アジサイとシモツケ
皇居外苑バックナンバー2019 / 北の丸公園ブログ / 夏の花 / 季節の便り
北の丸公園の自然状況をお知らせします。
園内ではアジサイ、シモツケが花を咲かせ始めています。
アジサイ(2019.5.28芝生地周辺にて撮影)
花の色は土の酸性度により変化していきますが、色がまだついていません。
シモツケ(2019.5.28 芝生地付近にて撮影)
バラ科に分類される植物です。
日本国内では、北海道から九州の山地にかけて分布し、5月から7月頃に開花します。
漢字では下野と書かれますが、これは下野国(しもつけのくに:現在の栃木県)で見つけられたことからこの名前となったとされています。
キンシバイ(2019.5.28 ザ・フォレスト北の丸前にて撮影)
オトギリソウ科に分類される植物です。
中国原産の植物で、日本ヘは江戸時代に渡来しました。
古くから観賞用として好まれましたが、現在は生育が旺盛で花や葉が大きいヒドコートという園芸品種が一般的に栽培されています。
ヤセウツボ(2019.5.28 田安門付近にて撮影)
ハマウツボ科に分類される地中海沿岸原産の外来種です、4月から5月頃に花を咲かせます。
牧草とともに日本へ移入し、現在は本州と四国に分布していますが、田畑や路傍のキク科・マメ科・セリ科などの根に寄生する植物でもあります。
花の形が矢を入れる容器の靫('ゆぎ'または'うつぼ'と読みます)に似ており、細い(やせている)ためヤセウツボという名前になったとされています。
今回ご紹介した花の他にも昆虫や野鳥など様々な生き物を見ることができます。
自然豊かな北の丸公園にて、散策やピクニックはいかがでしょうか。
(ご来園の際には、十分な熱中症対策と虫刺され対策をしてお越し下さい)
環境省ではCOOLな次世代の暮らし方でCO2を削減する取り組みを紹介するサイトを開設しています。
(URL https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/index.html)
開館・開園状況・イベントの開催状況については各施設へお問い合わせください。
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運行状況や利用案内は、次の各駅へお問い合わせください。
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神保町駅(東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄三田線・新宿線)
(順不同)
2019年05月17日コアジサイとトンボ
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北の丸公園の自然状況をお知らせします。
園内は緑があふれ昆虫も多くなりました。とりわけ沢山の花々と緑のコントラストが素晴らしい状況です。
コアジサイ(2019.5.13 モミジ林付近にて撮影)
アジサイ科またはユキノシタ科に分類される植物です。
日本国内では関東地方から九州の山地に分布し、6月頃に開花します。
一般的にアジサイといわれる種類にみられる装飾花(そうしょくか)は無く、決して華美なものではありませんが、控えめながらも美しい花といえます。
アジサイ類の装飾花(黄色い線内2018.6.22撮影)
装飾花(そうしょくか)とは、花の付け根にある"がく"といわれる部位が花のように変化したものを指します。
カルミア(2019.5.13 ザ・フォレスト北の丸前にて撮影)
ツツジ科に分類される植物です。
原産は北アメリカですが、キューバにかけて幅広く分布します。つぼみの形が砂糖菓子の金平糖(こんぺいとう)に似るのが特徴です。
収納されているおしべ(写真左側)と飛び出たおしべ(写真右側)を近接。
通常、おしべの先端は花びらのくぼみに収納されていますが、花に飛来した昆虫などから刺激を受けることによって飛び出ます。
ヤンマ:オス(2019.5.10 芝生地付近にて撮影) ギンヤンマの図(羽や足など省略)
ヤンマ科に分類される昆虫です。
日本全国の平地の水辺に生息し、4月から10月頃まで見られます。名前の由来は腹部下側に銀白色の部分があることからとされています。
オスとメスの判別は腹部の色で判別するのですが、図のようにオスは水色、メスは緑色をしています。
カルミアの付近には、先週紹介したシャクナゲも咲いておりますので、花巡りの散策と共に、芝生地でのピクニックなどもいかがでしょうか。
※蚊などが出る時期になりましたので、十分な虫刺され対策をしてお越し下さいませ。
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(順不同)
2019年05月10日立夏
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北の丸公園の自然状況をお知らせします。
5月5日は二十四節気の立夏(りっか)でした。山や野に新緑が目立ち始め、夏の気配を感じられる始まりとされています。
芝生地付近の林の様子(2019.5.8 撮影)
木々が青々としています。
ハクウンボク(2019.5.7 芝生地、日本武道館側四阿付近にて撮影)
エゴノキ科に分類される植物です。
日本国内では北海道から九州にかけて分布し、5月から6月頃に開花します。
花が連なって咲く様子が白い雲に似ていることから、白雲木(はくうんぼく)という名前になったとされています。
シャクナゲの一種(2019.5.8 ザ・フォレスト北の丸前にて撮影)
ツツジ科に分類される植物です。
庭や公園などに植えられますが、その豪華な花から人気があり、セイヨウシャクナゲ(栽培品種の総称)として1000を超える品種が作り出されました。
ニシキギ(2019.5.8 芝生地付近の林にて撮影)
ニシキギ科に分類される植物です。
日本国内では北海道から九州にかけての里山や低山に分布し、5月から6月頃に花を咲かせます。
紅葉での美しい色合いが、錦に例えられるニシキギですが、花は慎ましい緑色です。
シャクナゲやニシキギなどの他にも、北の丸公園には様々な花が咲いています。
これらの花を探す散策などはいかがでしょうか。
※花にはハチなども訪れていますので、観察の際には刺されないようご注意ください。
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(順不同)
2019年04月25日穀雨
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北の丸公園の自然状況をお知らせします。
4月20日は二十四節気でいうところの穀雨(こくう)でした。雨が降る機会が多くなり、田畑に種まきを行う好機とされています。
池と芝生地(左側:2019.3.21撮影 右側:2019.4.22 管理事務所付近の橋から撮影)
この約一ヶ月で、ケヤキの芽吹きをはじめ植物の緑が明るく、多くなりました。
シャガ(2019.4.22 管理事務所付近にて撮影)
アヤメ科に分類されます。
産地域は中国からミャンマーにかけてで、日本では、人里近くの湿り気のある土地などに見られます。
ササやドクダミのように横に根を広げ、そこから芽を伸ばすので、群生する特徴があります。
ツツジの花 (2019.4.22 モミジ林周辺にて撮影)
ツツジ科に分類されます。
古くから日本で親しまれている植物で、公園、生け垣、盆栽などで幅広く植えられています。
ツツジ・サツキ類の園芸品種は非常に数が多いので、分類がとても難しい植物でもあります。
左側:シロツメクサ 右側:花の蜜を吸うベニシジミ(2019.4.22 北の丸休憩所付近にて撮影)
マメ科に分類されます。
一般的にクローバーと呼ばれている植物がこちらで、江戸時代、オランダからやってくる貿易品の緩衝材として、この植物の枯れ草が詰められていました。
そのことから詰め草(つめくさ)と呼ばれるようになり、また、時を同じくして、日本へ渡来してきたとされています。
ツツジやシロツメクサの他、様々な草花があります。北の丸公園でこれらの花を見る散策などはいかがでしょうか。
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(順不同)
2019年04月19日サクラとハナミズキ
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北の丸公園の自然状況をお知らせします。
遅咲きのサクラも葉が目立つようになり、吉田茂像の正面ではハナミズキが開花し始めています。
6月7日は二十四節気でいうところの芒種(ぼうしゅ)です。芒(のぎ:穂がある植物)の種をまく時期とされており、この頃から梅雨に入るともされています。
それでは、北の丸公園の自然状況をお知らせします。
タイサンボク(2019.6.3吉田茂像周辺にて撮影)
モクレン科に分類されます。
北アメリカ原産の植物で日本には明治時代に渡来し、6月から7月頃に花を咲かせます。
花が大きく豪華なことから人気があり、庭や公園に植えられています。
ドクダミ(2019.6.3芝生地付近の林にて撮影)
ドクダミ科に分類されます。
日本国内では北海道から九州に分布し、6月から7月頃に花を咲かせます。
湿り気のある場所や日陰の場所を好み、コリアンダー(パクチー)のような、独特のにおいがあります。
撮影当日数は少なめでしたが八重咲きのヤエドクダミも一緒に花を咲かせていました。
ヤマボウシ(2019.6.3管理事務所付近にて撮影)
ミズキ科に分類されます。
日本国内では北海道から九州に分布し、5月から7月頃に花を咲かせます。
ハナミズキなどと同じように、白い花びらのように見える場所が総苞片(そうほうへん:花びらの付け根にある葉)です。
本来の花は中心の黄色い部分です、8月から9月頃にかけて実を付けます。
梅雨特有の花が次々と咲き始めています。これらの花の観察とあわせ公園内の散策などいかがでしょうか。
※気温も上がり様々な生き物が活動していますが、十分な熱中症対策・虫刺され対策をしてお越し下さいませ
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北の丸公園近隣の文化施設等のご案内
開館・開園状況・イベントの開催状況については各施設へお問い合わせください。
東京国立近代美術館及び工芸館(重要文化財「旧近衛師団司令部庁舎」)
千鳥ケ淵戦没者墓苑
千鳥ヶ淵緑道
千鳥ヶ淵ボート場
皇居東御苑及び三の丸尚蔵館
科学技術館
国立公文書館
しょうけい館(戦傷病者史料館)
日本武道館
千代田区立図書館
日比谷公園
(順不同)
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