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季節の便り

206件の記事があります。

2019年08月16日夏の実

皇居外苑いきもの / バックナンバー2019 / 北の丸公園ブログ / 季節の便り

北の丸公園の自然状況をお知らせします。

夏の暑さの中、樹木たちは葉を広げ、公園内は鮮やかな緑色に溢れています。

その中で、様々に実をつける植物たちをご紹介します。

芝生地(2019.8.15芝生地にて撮影)

夏の日差しの中、植物が青々と葉を広げています。

エゴノキ(2019.8.15気象観測露場付近にて撮影)

エゴノキ科に分類され、北海道南部から沖縄までの山野に幅広く生えます。

花は5月頃から6月頃に見ることができ、実は8月頃から10月頃まで見ることができます。

エゴノキの名前の由来は、果実の成分により、食べると「えぐい」味がすることから付けられたとされています。

※えぐみの成分はサポニンと呼ばれる成分ですが、口に入れることはしないでください

落ちたエゴノキの種とヤマガラ(2019.8.15芝生地付近の林にて撮影)

エゴノキの種(写真1)は、ヤマガラ(写真2)という鳥が好んで食べます。

種は硬い殻に覆われていますが、ヤマガラはこの硬い殻を割ることができ、中の胚(はい)と呼ばれる脂肪分に富んだ部分を食べます。

また、ヤマガラは種を地面などに埋めるなどして貯蔵する習性があるため、エゴノキの種を拡散する役割を担っています。

サンゴジュ(2019.8.15芝生地周辺の林にて撮影)

レンプクソウ科(旧スイカズラ科)に分類され、関東地方から沖縄にかけての沿岸に生えますが、水分が多く、防火性があるとされているので、庭木や生け垣として植えられてもいます。

花は6月頃に見ることができ、実は8月頃から10月頃まで見ることができます。

名前の由来は、垂れ下がった真っ赤な実をサンゴの色に見立てたことからとされています。

サンゴジュの花(2019.6.11芝生地付近の林にて撮影)

ハゼノキの実とゴンズイの実(2019.8.15芝生地付近の林にて撮影)

ウルシ科のハゼノキとミツバウツギ科のゴンズイも実をつけています。

ご紹介したように、公園内では夏に実をつける様々な植物たちを見ることが出来ます。

また、この時期ならではのイベントを実施する施設もありますので、イベントの参加と共に北の丸公園での自然観察はいかがでしょうか。

※暑い日が続いていますので。熱中症対策・十分な虫刺され対策をなさってお越し下さいませ

環境省ではCOOLな次世代の暮らし方でCO2を削減する取り組みを紹介するサイトを開設しています。

(URL https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/index.html

北の丸公園近隣の文化施設等のご案内 

開館・開園状況・イベントの開催状況については各施設へお問い合わせください。

(順不同)

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2019年08月09日立秋(りっしゅう)

皇居外苑バックナンバー2019 / 北の丸公園ブログ / 夏の花 / 季節の便り

北の丸公園の自然状況をお知らせします。

8月8日は二十四節気でいう立秋でした。暦の上では秋となりますが、暑さはまだまだ続きます。

また、立秋の日から8月いっぱいまでは残暑見舞いを出す期間ともされています。

2019年の大暑・立秋・処暑】

大暑

立秋

処暑

7/23

8/8

8/23

暑中見舞の期間は8/7まで

残暑見舞いの期間は8/31まで

クサギ(2019.8.9田安門付近にて撮影)

シソ科に分類され、北海道から沖縄かけての山野に生えます。花は7月から8月頃に見ることができます。

漢字では臭木(くさぎ)と書きますが、葉などから独特の臭(にお)いを発することから付けられたとされています。

クサギの葉

このクサギは独特の臭いを感じませんでしたが、樹木の個性や嗅(か)ぐ人の感覚によって感じ方も変わるのかもしれません。

サンゴシトウ(2019.8.7代官町通り沿いにて撮影)

マメ科に分類され、アメリカデイゴという植物が親の園芸品種で、花は6月頃から8月頃に見ることができます。

別名ヒシバデイゴとも呼ばれますが、これは葉が菱(ひし)の形に似ていることから付けられたとされています。

サルスベリ(2019.8.7芝生地周辺の林にて撮影)

ミソハギ科に分類され、中国原産の植物で、日本では庭や公園などに幅広く植えられています。

花は7月頃から10月頃まで見ることができ、開花している期間の長さから百日紅(ひゃくじつこう)とも呼ばれます。

サルスベリという名前は、猿が登ろうとしても滑って登れないほど樹皮がなめらかなことから付けられたとされています。

※実際のところ猿は登れてしまうようです

ご紹介したように、暑さにも負けずに花を咲かせる植物たちを公園内で見ることが出来ます。また、この時期ならではのイベントを実施する施設もありますので、イベントの参加と共に北の丸公園での自然観察はいかがでしょうか。

※暑い日が続いています。熱中症対策・十分な虫刺され対策をしてお越し下さいませ

環境省ではCOOLな次世代の暮らし方でCO2を削減する取り組みを紹介するサイトを開設しています。

(URL https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/index.html

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開館・開園状況・イベントの開催状況については各施設へお問い合わせください。

(順不同)

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2019年08月02日梅雨明けと蝉時雨

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北の丸公園の自然状況をお知らせします。

729日に関東地方の梅雨明けが気象庁から発表されました。平年よりも8日遅く、昨年と比べて30日遅い梅雨明けとなりましたが、園内はセミのシーズンまっただ中で、まさにセミの声の雨であふれる「蝉時雨の」時期が到来しました。

それでは、現在、公園内で多く見られるセミについてご紹介いたします。

ニイニイゼミとその抜け殻(2019.7.30管理事務所付近の橋から撮影)

セミ科に分類され、日本全体に分布し、6月頃から9月頃まで"チーー"という鳴き声を聞くことができます。

緑色、茶色、黒色など複雑な模様を持った身体と羽が特徴です。

全身に土を付けたままの状態で地表に出て、大人の腰くらいの高さまでのぼってから羽化を迎えます。

抜け殻はアブラゼミなどより小さいですが、比較的見つけやすいかと思います。

アブラゼミとその抜け殻(2019.7.30芝生地付近の林にて撮影)

セミ科に分類され、日本全体に分布し、7月頃から9月頃まで"ジーー"という鳴き声を聞くことができます。

赤みがかった茶色と黒色の模様の身体と、油にぬれたような羽が特徴です。

抜け殻は樹木から石碑や建物等の人工物まで、様々な場所で見つけることができます。

ミンミンゼミとその抜け殻(2019.7.30芝生地周辺の林にて撮影)

セミ科に分類され、北海道南部から九州にかけて分布し、7月頃から8月頃まで"ミーン、ミンミンミーン"という鳴き声を聞くことができます。

緑色と黒色の模様の身体と、透明な羽が特徴です。

抜け殻はアブラゼミのものとよく似ていますが、主に樹木の葉の裏などで見つかることが多いように感じられます。

樹木に付くセミの抜け殻(2019.7.31芝生地付近の林にて撮影)

アブラゼミとミンミンゼミの抜け殻は非常によく似ているため区別が難しいのですが、誰でも見分けられるポイントを以下にご紹介します。

触角(しょっかく)

頭に付いている触角の毛深さと、根元から数えて3つ目の節部分に違いがあります。

以上が、アブラゼミとミンミンゼミの抜け殻の見分け方ですが、ルーペなど拡大が出来る道具を使うと見やすくなります。

セミの抜け殻は、樹木の高い位置にあったり、風にあおられて根元に落ちているものもありますから、樹木の高いところに手が届かなくても根元の周りを探すと見つかるかもしれません。

また、この時期ならではのイベントを実施する施設もありますので、イベントの参加と共に、北の丸公園で自然観察はいかがでしょうか。

※本格的な夏となりました。熱中症対策・十分な虫刺され対策をしてお越し下さいませ

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2019年07月26日大暑(たいしょ)

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北の丸公園の自然状況をお知らせします。

7月23日は二十四節気の大暑でした。一年の中で最も熱い時期となり、アブラゼミなどの鳴き声が本格的になる頃とされています。

7月27日は土用丑の日(どよううしのひ)にあたり、一般的には"う"の付く食べ物を食べて夏バテを防ごうという日とされていますが、地域によっては、丑湯(うしゆ)と称して温泉や薬湯に入る風習もあるようです。

晴れ間の芝生地(2019.7.24管理事務所付近の橋から撮影)

入道雲が空に浮かび、一斉にセミが鳴き声を響かせる・・・、北の丸公園の夏らしい風景となりました。

セミの抜け殻(2019.7.25芝生地付近の林にて撮影)

例年、抜け殻が沢山付く樹木でも、まだアブラゼミやミンミンゼミの抜け殻は少なめです。

黒いスプーンのような小さなキノコ(2019.7.23芝生地周辺の林にて撮影)

個性的なキノコ(2019.7.23芝生地周辺の林にて撮影)

キノコは一年中発生していますが、梅雨頃から種類が増え始めます。(キノコのシーズンはまだまだ続きます)

※キノコは分類が難しい生きものです。

無毒のキノコに似た有毒なキノコも数多くあり、中には触れるだけで危険なものもありますので、

見つけられた際は観察のみにとどめるようお願いいたします。

また、一日程度でいわゆるキノコ部分(子実体)が胞子の散布を終えて、しおれてしまう種類もありますので、これらのキノコが必ず見られるということではありません。

ここ数日で、セミの抜け殻や鳴き声が多くなり、アブラゼミやミンミンゼミの声も聞こえ始めるようになりました。

また、この時期ならではのイベントを実施する施設もありますので、イベントの参加と共に、北の丸公園でピクニックや散策はいかがでしょうか。

※気温も上がり、様々な生き物が活動する時期となりましたが、熱中症や虫刺されには十分な対策をしてお越し下さいませ

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2019年07月19日夏の雰囲気

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北の丸公園の自然状況をお知らせします。

曇りや雨の日が続いたので、例年のようなセミの存在をほとんど感じとれませんでしたが、ついに、園内で今年初めてとなるセミの抜け殻を見つけることができました。(これから訪れる本格的な夏の空気をひしひしと感じました)

ニイニイゼミの抜け殻(2019.7.17芝生地付近の林にて撮影)

泥の付いた小さなセミの抜け殻はニイニイゼミです。

園内では抜け殻の発見数も少なく、"チーー"という成虫の鳴き声も時折聞こえる程度です。

クリ(2019.7.17芝生地付近の林にて撮影)

ブナ科に分類され、北海道から九州の里山から山地に分布しています。

野生のクリの実は写真のように小ぶりですが、果実の収穫のために実の大きさなどを改良した品種が農地で栽培されます。

ヤブミョウガ(2019.7.17芝生地周辺にて撮影)

ツユクサ科に分類され、関東から九州の薄暗い林に生え6月頃から10月頃まで花を咲かせます。

名前にミョウガと付いていますが、葉が似ているために付けられた名前のため、食品として利用されるショウガ科のミョウガとは違う系統の植物です。

オスとメスが連結したベニイトトンボ(2019.7.18芝生地周辺にて撮影)

イトトンボ科に分類され、本州から九州に分布し6月から10月頃に見ることが出来ます。

画像上側の赤い色がオスで、画像下側のオレンジ色がメスです。

トンボや蝶などの昆虫類も多くなりましたので、北の丸公園で昆虫観察をしながら、ピクニックなどはいかがでしょうか。

※気温も上がり、様々な生き物が活動する時期となりましたが、熱中症や虫刺されには十分な対策をしてお越し下さいませ

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2019年07月12日キノコ

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北の丸公園の自然状況をお知らせします。

園内では色彩豊かな花の他にも、様々なキノコ達が現れています。

※キノコは分類が難しい生きものです。

無毒のキノコに似た有毒なキノコも数多くあり、中には触れるだけで危険なものもありますので、見つけられた際は観察のみにとどめるようお願いいたします。

様々なキノコ1(2019.7.8園内各所にて撮影)

帽子よりも大きいキノコ(2019.7.11芝生地付近の林にて撮影)

地上に出ている部分(一般的にキノコと称されています)には様々な色・形があり、キノコの顔そのものといえますが、ここは胞子を飛ばすための部分で子実体(しじつたい)と呼ばれています。

キノコの本体は、地中などの見えづらい部分にあり、菌糸体(きんしたい)と呼ばれる繊維(せんい)状の物質からできています。

沢山の子実体が見られる今の時期は、キノコ盛(ざかり)ともいえるのではないでしょうか。

様々なキノコ2(2019.7.8園内各所にて撮影)

まとまって生えるもの、玉状に生えるもの、樹木の切り株から生えるものなど、キノコの生え方はとても多様です。

こうしたキノコ達は、雨が降った後に良く出て来ているように感じます。ただ、種類によっては一日程度で溶けて無くなるものもあるようですので、まさに、一期一会的な存在といえましょう。

そうしたキノコ達との巡り会いも含めて、園内を散策されてみてはいかがでしょうか。

※気温も上がり、様々な生き物が活動する時期となりましたが、熱中症や虫刺されには十分な対策をしてお越し下さいませ

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2019年07月05日小暑(しょうしょ)と七夕(たなばた)

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北の丸公園の自然状況をお知らせします。

私たち日本人の風習である七夕77日は、二十四節気でいう小暑でもあります。

小暑の前後に梅雨明けを向かえ、夏らしい気候になっていく頃ともされており、また、小暑から立秋にかけて、暑中見舞いを出す期間とする説もあるようす。

ヒメヒオウギズイセン(2019.7.4北の丸休憩所付近にて撮影)

南アフリカ原産の植物で、モントブレチアやクロコスミアとも呼ばれています。

6月から8月にかけて花を咲かせる球根植物で、主に庭などに植えられますが、丈夫な植物のため野生化して道端に生えていることもあります。

竹林(2019.7.4管理事務所付近にて撮影)

七夕の由来は、中国から伝来した織姫星と彦星の伝説などが元ですが、そこから、笹竹に短冊をつるして星に願い事をする行事やお祭りに発展していきました。

ねぶた祭りや竿灯(かんとう)祭りも七夕祭りの一つで、古くは、穢(けがれ)を水に流す禊(みそぎ)の行事だったとされています。

環境省でも、2008年の七夕にG8サミットが開催されたことを受け、その後毎年、地球温暖化防止のためのクールアース・デー・ライトダウン行事の一環として、20時から22時までライトアップ施設や各家庭における消灯を呼びかけるキャンペーンを行っています。

ライトダウンキャンペーンについてのサイトはこちら

(URL https://ondankataisaku.env.go.jp/coolearthday/

現在、ライトダウンキャンペーンは全国的に行われており、東京では東京駅、東京タワー、東京スカイツリー、レインボーブリッジなど数々なライトアップ施設や企業からの賛同・参加を頂戴するまでとなりました。

私どもとしましては、ご家庭や小規模ライトアップ施設をお持ちの店舗・企業の皆様方からも賛同・参加を是非いただき、ライトダウンする2時間については、多くの皆様が七夕の夜空にきらめく織姫星や彦星を探している...、そんな行動を促す機会に繋がっていってほしいと願っております。

公園内の草むらではバッタなどを見かけるようになりました。

これらの生き物たちの観察をかねて北の丸公園を散策されてみてはどうでしょうか。

※気温も上がり、様々な生き物が活動する時期となりましたが、熱中症や虫刺されには十分な対策をしてお越し下さいませ

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2019年06月28日ムクロジ

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北の丸公園の自然状況をお知らせします。

園内では、人に対しては目立たなくても多くの昆虫が訪れる花や、雨の後に顔を覗かせるキノコの姿を見ることができます。

ムクロジ(2019.6.25管理事務所付近にて撮影)

ムクロジ科に分類され、関東地方から沖縄にかけて分布します。

暖かい山地を好みますが、神社や庭に植えられることもあります。

ムクロジの実(写真左側2019.6.21撮影)とムクロジの黄葉(写真右側2018.11.28撮影)

ムクロジは、その実が様々な方面で利用されてきたことと、黄葉(こうよう)が美しいことも特徴です。

花は5月から6月頃に開花します。目立つ花びらはありませんが、小さな花を沢山咲かせており、様々な昆虫が訪れています。

※花が低い位置にあり、ハチなどの刺す昆虫も訪れますので、観察の際はご注意ください

様々なキノコ(2019.6.25芝生地周辺の林にて撮影)

雨の後には、園内の様々な場所でキノコが出てきます。

※キノコは触るだけでも危険な種類もありますので、観察するまでにとどめてください

芝生地付近の林の中(2019.6.25撮影)

林の中は木漏れ日が降り注ぎ、野鳥の囀り(さえずり)が聞こえます。

花巡りとあわせ園内の日陰でピクニックなどはいかがでしょうか。

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2019年06月21日夏至(げし)

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621日は夏至です。二十四節気の10番目にあたり、北半球では一年のうちで日の出から日没までの時間が一番長い日となります。

芝生地と池(2019.6.19管理事務所付近の橋から撮影)

ずいぶん緑が濃くなりました。

ナツツバキ(2019.6.19北の丸休憩所付近にて撮影)

ツバキ科に分類され、6月から7月頃に開花します。

花は一日花(いちにちばな)とよばれ、開花からしぼむまでの花の寿命が約一日という特徴があります。

東北地方南部から九州にかけて分布し、夏にツバキに似た花を咲かせることからこの名前となりました。

その一方で、沙羅樹(しゃらのき)とも呼ばれておりますが、これは寒さに弱く、日本では育てられないフタバガキ科のサラソウジュ(沙羅双樹)の代わりとして植えられたことが由来とされています。

ネジバナ(2019.6.19北の丸休憩所付近にて撮影)

ラン科に分類され、4月から8月頃に開花します。

北海道から九州に分布し、都市部では芝生や緑地など身近な場所に開花することもあります。

ねじれは右巻きと左巻きとがありますが、全くねじれないタイプのネジバナもあります。

ネムノキ(2019.6.19日本武道館側の橋付近にて撮影)

マメ科に分類され、6月から8月頃に開花します。

本州から沖縄にかけて分布し、山野の明るい場所を好んで生えます。

花のように見える部分はおしべで、夜や雨の日に葉が閉じて眠ったように見えることからネムノキという名前になったという由来があります。

開いている葉(写真左側)と閉じた葉(写真右側)。

今回ご紹介した花の他にも昆虫など様々な生き物を見ることが出来ます。

散策と共に、公園内の木陰でピクニックなどいかがでしょうか。

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2019年06月14日アジサイ

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梅雨に入り、611日には気象庁からアジサイの開花宣言がなされました。

昨年よりも12日、平年より4日遅い開花とのことです。

アジサイ(2019.6.11芝生地周辺にて撮影)

アジサイ科またはユキノシタ科に分類され、6月から9月頃に開花します。

原種は房総半島から伊豆半島にかけて分布する日本産の植物で、育てやすくて、日陰でも育ちます。

また、見た目の華美さから海外でも人気があり、国内外で多数の園芸品種が作られるなど、種類の豊富さも特徴の植物です。

※アジサイの呼称はガクアジサイやセイヨウアジサイなど含めた総称として使用されています

装飾花:左側と本来の花:右側(2019.6.11芝生地周辺にて撮影)

花びらが集ったような部分は装飾花(そうしょくか)と呼ばれ、萼(がく)と呼ばれる部分が各々変化したものです。本来の花は装飾花の陰に隠れるようにひっそりと咲いています。

様々な色のアジサイ(2019.6.11芝生地周辺にて撮影)

花の色に違いが現れるのは、主に花の色の成分土中の酸性度が関係しており、基本的に青色(酸性)・赤色(アルカリ性)紫色(中間)の3色です。

開き始めの花は葉緑素の影響で緑色をしていますが、開花が進む過程でアントシアニンという色素が作られて赤色になります。

雨などで土が酸性になると、土中のアルミニウム成分が水に溶けやすくなり、その水をアジサイの根が吸収すると、花の中にできていたアントシアニンと反応して色が青色に変化します。

このため、アルミニウムが溶け出していないアルカリ性の土の中では反応が起こりにくいので、アントシアニン由来の赤色となります。紫色は青色になりきる半分程度の変化が起きたものです。

※...品種によって色合いなどが異なります。

園内で、アジサイの色探しはいかがでしょうか。

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