平成16年に阿蘇くじゅう国立公園において、「下荻の草風景地保護協定」が認可されました。 この協定は、熊本県阿蘇市、下荻の草牧野組合及び公園管理団体(財団法人阿蘇グリーストック)が、阿蘇くじゅう国立公園を代表する草原景観を保全するために締結されたものです。
風景地保護協定とは、自然公園法に基づき、環境大臣又は地方公共団体若しくは自然公園法により指定された公園管理団体が、国立公園内の自然の風景地について、土地所有者等が十分な管理を行うことが困難な場合に、自然の風景地の保護のための管理に関する協定(風景地保護協定)を締結し、当該土地の所有者等に変わり自然の風景地の管理を行う制度です。
土地所有者にとっては、土地の管理に要する労力、費用等の負担が軽減されるほか、税制上の優遇措置を受けられます。
(1)当該区域に係る土地における輪地切り、輪地焼き、野焼き等の草原の景観を維持するために必要な業務を行う
(2)上記に定める業務の遂行に支障のない範囲で、当該土地の所有者である阿蘇市及び貸借関係にある下荻の草牧野組合の承諾を得て、当該土地の一部を一般の利用のために公開する。