国民公園及び千鳥ケ淵戦没者墓苑

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北の丸公園ブログ

521件の記事があります。

2014年07月28日北の丸公園の自然

皇居外苑いきもの / バックナンバー2014 / 北の丸公園ブログ / 夏の花

 7月23日の大暑から5日が経過しました。園内の木や草花はますます緑を濃くし、枝を伸ばし葉を広げて、夏を謳歌しているかのようです。
 7月28日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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下の橋から撮影。モクモクとした入道雲が夏本番を知らせています。

サルスベリ
 花木園の中程ではサルスベリが咲き始めました。花期が長いことから漢字で「百日紅」とも書かれます。

コブシの実
 ボコボコとした変わった形が面白いコブシの実。コブシの名前の由来は、この姿が「握り拳」に見えることから。


ヤブミョウガ
 実(み)は徐々に藍色へと色づいていきます。色の移り変わりをお楽しみ下さい。ヤブミョウガは種でも発芽しますが、地下茎でも増えるため、公園西側では群生をご覧いただけます。

カメムシの一種
 黄色が目を引くカメムシ。近寄っても逃げるでもなく、のんびり歩いていました。カメムシには面白い模様の種がたくさんいるので、是非園内を探してみて下さい。

カマキリ
 立ち入り禁止の看板にいたカマキリ。目をきょろきょろ動かしたり、首をかしげたりと表情豊かでした。

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2014年07月23日北の丸公園の自然

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 昨日、ようやく関東甲信地方の梅雨明けが発表されました。いよいよ夏本番です。園内ではセミたちのコーラスが元気に響き渡っています。
 7月23日(水)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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 公園西側、四阿近くに細い線のような植物が・・。何かおわかりになりますか?

ミズヒキ
 正解はタデ科の「ミズヒキ」。細い花穂は、上から見ると赤く、下から見ると白く見えることから、紅白の水引(みずひき)に例えられました。

ヤブラン
 藪のような薄暗い場所で凜として咲くことから、花言葉は「忍耐」、「謙遜」、「かくされた心」。優しい薄紫色が目を引きます。

ノリウツギ
 5弁の小さな両性花(一つの花に雄しべと雌しべを持つ花)を多数つけ、その周囲に昆虫を引き寄せる為の目印となる装飾花をつけます。装飾花は基本的には写真の様な白色ですが、淡紅色になる場合もあるようです。

キバラヘリカメムシ
 キバラヘリカメムシの幼虫が、ニシキギの葉で羽化しました。黄色いからだは宝石の様に輝いてとてもきれい。この後少しずつ模様が浮き出てきて、背中は黒っぽく、腹は黄色へと変化します。名前の由来は成虫の姿から。

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2014年07月14日北の丸公園の自然

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 朝から気温がぐんぐん上がり、本日も30度を超える蒸し暑い一日となりました。園内ではニイニイゼミに続いて、ミンミンゼミも鳴き始めています。
 7月14日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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カルガモ
 事務所近くの下の池では、池から上がったばかりのカルガモのペアが同じポーズで毛繕い中でした。好きな時に水浴びができて、羨ましいですね。

ニイニイゼミの抜け殻
 ケヤキの木の幹にニイニイゼミの抜け殻が三つ、固まってついていました。

ニイニイゼミ
 「ヂーーーー」という元気な鳴き声でメスを呼んでいるニイニイゼミを発見!ニイニイゼミは小さい上に擬態を得意とするので、探す時は目をこらして下さいね。

カナブン
 カナブンが3匹、ユズリハの木の樹液に集まって食事中。時折体をぶつけ合って激しい縄張り争いが繰り広げられていました。

ツマグロヒョウモン
 花木園ではツマグロヒョウモンのメスを何匹か見かけました。都市周辺で最もよく見られる、ヒョウモンチョウの仲間です。メスは羽根の先が写真の様に黒く、オスにはこの黒い部分はありません。

カマキリ
 何か視線を感じて足下を見てみると、小さなカマキリがこちらをじっと見つめていました。

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2014年07月07日北の丸公園の自然

皇居外苑バックナンバー2014 / 北の丸公園ブログ / 夏の花

 早いもので7月も一週間が経過しました。園内では時折ニイニイゼミの鳴き声が聞こえてくるようになりました。
 7月7日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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芝生広場
 芝生の養生で立ち入り禁止となっていた芝生広場(南側)が7月より解放されました。新しく生まれ変わったふかふかの芝生で、ゆっくりとおくつろぐ下さい。

ムクゲ(紅紫)
 以前紹介した吉田茂像横のムクゲが見頃です。

ムクゲ(白)
 真っ白な花ビラに水滴がついて綺麗ですね。こちらは第二駐車場入口。

 花木園付近を歩いていると、ふわっと甘い良い香りが漂ってきました。

モッコク
 その正体はモッコクの花。秋にはサクランボの様な可愛らしい赤い実をつけます。下向きに開いた花に、アブの仲間が一生懸命蜜を吸っている姿が見られました。

ツマミタケ
 鉛筆の様な形をしたこちらは、ツマミタケという名のキノコです。先端の茶色の部分は胞子を含んだ粘液でとても臭く、その部分を虫に舐めさせて胞子の飛散をします。園内を歩いていて、「何か匂うな?」と思ったら、是非このツマミタケを探してみて下さい。

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2014年06月30日北の丸公園の自然

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 午前中は梅雨の雲が空に広がっていましたが、午後は時折晴れ間がのぞき、蒸し暑い一日となりました。
 6月30日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ヤブカンゾウ
 牛ヶ渕の堤塘では、ヤブカンゾウの群生を見ることができます。写真は弥生慰霊堂から。

 八重咲きで咲くワスレグサ属のヤブカンゾウ。よく似たノカンゾウは一重咲きです。

 林下の日陰で育つヤブミョウガ。写真は公園西側です。変わった形の白い花は一斉に開花することなく、順番に開いていきます。

ヒメヒオウギズイセン
 スイセンの名を持ちますが、スイセンと同じヒガンバナ科ではなく、江戸時代に日本に薬として伝わった「サフラン」と同じアヤメ科。休憩所横でご覧いただけます。

コクワガタ(雄)
 公園西側の四阿近くで、コクワガタを見つけました。都心部に位置しながらもクワガタと出会うことができるのは、自然豊かな北の丸公園ならではですね。

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2014年06月23日北の丸公園の自然

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 梅雨のさなかの夏至を過ぎ、本格的な夏の訪れはもうすぐそこです。
6月23日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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見本園
 事務所横の見本園では、様々な種類の樹木が涼しげな木陰をつくっています。

ムクロジの花
 その中で、たくさんの花を咲かせているのはムクロジ。実(み)が羽子板の「羽根」や数珠になるというのは有名ですが、花はあまり知られていませんね。黄緑色の小さな花。

ムクゲ(八重)
 吉田茂像横に植栽されているムクゲが今年も咲きはじめました。こちらは八重。さっそくクマバチが蜜を集めにやって来ていました。

ムクゲ(一重)
 一重は夏らしく爽やかな雰囲気ですね。

オオヤエクチナシ
 休憩所前、清水門広場に植栽されているオオヤエクチナシは今が見頃。近くを通る際は、良い香りをお楽しみ下さい。

エゴノキの実
 可愛らしい花を咲かせたエゴノキに、ヤマガラの大好物である実がなっていました。こちらも是非ご覧下さい。

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2014年06月16日北の丸公園の自然

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 本日は日中の気温が30度近くまで上がり、蒸し暑い一日となりました。外出の際はもちろん、室内でも小まめに水分補給を行うなど、熱中症対策をしっかりと行いましょう。
 6月16日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ナツツバキ
 先週の時点ではまだ蕾でしたが、一週間で見頃を迎えました。純白の花びらが涼しげな装い。

 ツバキ科なので、散るときは花の形のまま。朝咲いて、夕方には散ってしまう一日花です。

ネムノキ
 夜になると葉が閉じて垂れ下がり、眠っているように見えることからこの名が付けられました。淡紅色の、繊細で美しい花ですね。

ネジバナ
 桃紅色で、可憐な小花をたくさん咲かせるネジバナ。花はらせん状に咲き登っていきます。

アゲハ(ナミアゲハ)
 成虫の夏型です。夏型は春型に比べ、羽の色や線の太さが太いようです。群生するヒメジョオンの間を忙しなく移動しながら、一生懸命蜜を吸っていました。

ベニイトトンボ
 池の側でベニイトトンボが休憩していました。環境省レッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。見つけた場合は優しく見守って下さいね。

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2014年06月09日北の丸公園の自然

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 6月5日に関東地方の梅雨入りが発表されました。連日降り続いた雨により、園内の草花はしっとりと潤っています。
 6月9日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ナツツバキ
 吉田茂像の裏に植栽されているナツツバキの蕾が膨らんできました。名前の由来は、ツバキの花に似ていて、夏に咲くことから。

サンゴジュ
 円錐花序の小さな花が沢山集まって咲く様は、なかなか見応えがあります。北樹林地側。

キョウチクトウ
 見た目は華やかで美しい花ですが、全体に毒があり注意が必要な植物。大気汚染に強く、防音壁の代わりなどとして植栽される事が多いようです。

ナンテン
 事務所向かい側に植栽されているナンテン。「難を転じる」ということで、縁起物として重宝されています。

米粒のような小さな花が開き始めました。

ベニシジミ
 ヒメジョオンの蜜を吸う小さなベニシジミ。近くに寄っても全く逃げず、ゆっくりと撮影させてくれました。

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2014年06月02日北の丸公園の自然

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 本日も日中の気温は30度を超え、昨日に引き続き真夏日となりました。園内では、日傘やサングラスなどで強い日差しを避けながら散策されるお客様の姿が見られました。
 6月2日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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タチアオイ
 田安門外通りからは、タチアオイがご覧いただけます。花言葉は大きな志。すらっと背が高く、上半分に華やかな花を次々と咲かせています。

ハナショウブ
 下の池ではハナショウブが咲き始めました。以前ご紹介したカキツバタとよく似ていますが、こちらの方が後咲き。

キンシバイ
 木陰が多く、ひんやりと涼しい樹林地ではキンシバイが咲いています。よく観察してみると、たくさんの黄色い雄しべが花の中心に集まっていました。

ムラサキシキブ
 秋には美しい紫色の実をつけるムラサキシキブ。現在は三分咲き程度です。

コシアキトンボ
 今の時期、園内の至る所で飛んでいるコシアキトンボ。黒い腹の付け根の白色がよく目立ち、すぐ見つけられます。出現期は6月から9月頃まで。

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2014年05月26日北の丸公園の自然

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 5月も残すところあと一週間。園内では早くも梅雨を代表する花々が咲き始めました。
 5月26日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ガクアジサイ
 周りの花の様に見える部分は「装飾花」といい、虫をおびき寄せるための目印。本当の花は中心部です。装飾花には花の機能はなく、種子をつくることはできません。

シモツケ
 緑の多い樹林地で、淡い紅色が目を引くシモツケが咲いています。

 よく観察してみると、5弁からなる小さな花には、多数の長い雄しべが見られます。この繊毛の様な雄しべによって、ふわふわとした花の印象になるようですね。

ヒペリカム・ヒドコート
 休憩所前ではヒペリカム・ヒドコート(園芸品種)が散策する方々の目を楽しませています。

 鮮やかな黄色は、初夏から本格的な夏への移り変わりを知らせてくれているようです。

タイサンボク
 花木園付近では、タイサンボクの花が咲き始めました。

 大きな乳白色の花は、背の高い樹の枝に上向きに咲くため、少し気付きにくいかもしれません。地図を参考にご覧下さい。

アオダイショウ
 事務所近くの下の橋でアオダイショウを発見。人の気配に気がつくと慌てて逃げていきました。

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