北の丸公園ブログ
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2015年06月04日花菖蒲の咲く頃に
皇居外苑バックナンバー2015 / 北の丸公園ブログ / 夏の花
北の丸公園の「下ノ池(工芸館側の池)」にかかる橋のたもとで、白い紫陽花が開き始めました。
池の奥に設けられた四角い浮島では、花菖蒲が涼しげに咲いています。
この浮き島は、水辺の環境を都会に残る貴重ないきものたちの生息場所や、環境学習の場として活用するためのビオトープ施設として試験的に設けたもののため、花を愛でるには少し遠い位置に浮かんでいますが、下ノ池付近ではイトトンボなど水辺のいきものも観察できます。
浮島に植えられた花菖蒲の根元をよく見ると、カイツブリの赤ちゃんたちを発見しました!
北の丸公園では毎年カイツブリが繁殖しており、今年は4羽のヒナが育っています。
少し目を離したすきに見えなくなったのでびっくりしましたが、もうちゃんと潜ることも出来るようになっていました。
浮島がお気に入りのカルガモも、カイツブリの赤ちゃんたちが気になっているご様子・・・。
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キュルルルル・・・「さー冒険の始まりだよ」、親鳥の鳴き声を合図に家族みんなで中ノ池を目指して泳ぎ出しました。
芝生広場に面し、隠れ場所の少ない中ノ池の広い水面は、カイツブリの赤ちゃんたちにとって危険がいっぱい。
どうか、みんな元気に成長してくれますように。
2015年05月26日緑陰の白い花
皇居外苑バックナンバー2015 / 北の丸公園ブログ / 春の花
東京都心の気温は、10時過ぎには25℃を上回る夏日となり、5月としては過去最多の夏日日数と並ぶ記録だそうです。
北の丸公園では、深々と茂った木々がやさしい木陰をつくり、木々の足下ではあちらこちらでドクダミの白い花が咲いています。

ドクダミの花
北の丸公園の中程にある樹林地には、八重咲きのドクダミも少し植栽されています。

八重咲きのドクダミ
深まるみどりの中で、シモツケの花がやさしい差し色を添えています。

シモツケ

2015年05月25日初夏のごちそう
皇居外苑バックナンバー2015 / 北の丸公園ブログ / 春の花
みどりが増したこの季節、桜の木をふと見上げてみると、かわいらしい小さな桜の実(サクランボ)が風にゆれています。
北の丸公園では、武道館から科学技術館の間にある花木園あたりにいろいろな品種の桜の木が植えられているので、いろいろな桜の花に実ったいろいろな桜の実を見比べることができます。

アカミオオシマザクラ

オオシマザクラ

カワヅザクラ

カンヒザクラ

スルガダイニオイ

ハタザクラ
色とりどりに実る小さな木の実は、都会に暮らす野鳥たちにとって初夏のごちそうです。
小鳥たちのごちそうを摘んだりせずに、大切に見守ってくださいね。
(北の丸公園では動植物の採取は禁止しております。花や葉、実などをとらないようお願いいたします)
2015年05月22日ヤマボウシが見頃です
皇居外苑バックナンバー2015 / 北の丸公園ブログ / 春の花
北の丸公園で見頃を迎えたヤマボウシ。
咲き始めからの様子を追ってみました。

5月11日
開き始めたヤマボウシです。やっと総苞片が形になったばかりの幼い花です。
ハナミズキと同じで花びらのように見えるのは総苞片ですが先がとがるのが特徴です。
(ハナミズキはアメリカヤマボウシとも呼ばれます)

本日の様子。
大きくなっています。

5月12日
他の樹のヤマボウシです。先ほどより総苞片が少し成長している花です。
総苞片の開き方がハナミズキとは違います。
( 4月21日のブログ記事 と見比べてみて)

本日の様子です。
緩やかに波打ち、優雅な美しさです。
http://fng.or.jp/koukyo/news/2015/05/post.html
(北の丸公園のヤマボウシの様子は一般財団法人国民公園協会皇居外苑のホームページもご覧下さい)
2015年05月20日タイサンボクの目印は?
皇居外苑バックナンバー2015 / 北の丸公園ブログ / 春の花
北の丸公園で、タイサンボクが咲き始めました。

ホオノキ、カラタネオガタマと同じモクレン科の香り豊かな花で、明治時代に北アメリカ南部から日本にやって来ました。
大輪の花は芳香を放ち、朝開いて夜閉じ、これを3日ほど繰り返します。

北の丸公園では、吉田茂像の近くに7本ほど植えられています。

背の高い樹なのでうっかり見落としてしまいそうですが・・・。

花が咲くこの時期に古い葉を落とすため、樹の下のたくさんの落ち葉と柑橘系のさわやかな香りが目印です。

2015年05月19日幸せを呼ぶ黄色い小鳥
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北の丸公園西側の紅葉林で、キビタキ(♂)に出会いました。
新緑のこの時期に渡来し、日本各地で繁殖するキビタキは、夏の到来を告げる渡り鳥として知られています。
「ホッヒィー フィフフー」「ピッコロ・・」変化に富む軽やかなさえずりが、静かな朝の北の丸公園に響き渡ります。

キビタキが好む条件に合う北の丸公園の林
(樹がある程度大きく樹冠の下に空間があり、中層から下層が茂っている)

なかなか姿を現してくれません。後ろ姿です。

キビタキは、福島県の県鳥に指定されています。
幸せを呼ぶ黄色い小鳥キビタキをモチーフにした復興シンボルキャラクター「キビタン」は、常に前向きな性格でみんなと福島を繫ぐ架け橋として活躍しているそうです。

2015年05月18日アツバキミガヨランが見頃です
皇居外苑バックナンバー2015 / 北の丸公園ブログ / 春の花 / 皇居外苑ブログ
北の丸公園にある休憩所(フォレスト北の丸)の前で、
アツバキミガヨランが咲いていました。

休憩所(フォレスト北の丸)前のアツバキミガヨラン

代官町通りの歩道脇で咲くアツバキミガヨラン

竹橋北側の歩道脇にある「清水濠まちかど庭園(都道付帯緑地)」では、
清水濠の石垣に沿ってたくさんのアツバキミガヨランが咲く風景が楽しめます。

花の中の雌しべと雄しべの様子

2015年05月15日北の丸公園でセンダンの花が見頃です
皇居外苑バックナンバー2015 / 北の丸公園ブログ / 春の花
北の丸公園ではセンダンの花が満開です。
涼しげな薄紫色の花に、たくさんのアオスジアゲハが飛び交います。
ジャノメチョウやイトトンボ等の小さないきものも数多く見られる様になりました。

センダンの花

センダンの花の様子

トチノキ

トチノキ花

シャクナゲ

ヒメウラナミジャノメ

カメ(下の池にて)

2015年05月14日北の丸公園のブラシノキ
皇居外苑バックナンバー2015 / 北の丸公園ブログ / 春の花
武道館から科学技術館へ続く緑地(花木園)の中にあるブラシノキの花が開き始めました。ユニークな形の花の開花ドラマを追ってみました。

ブラシの様な毛に見えるのは雄しべの先端に花粉の入った葯である花糸が飛び出したもの

前年枝の先に蕾が付きます

蕾が一つほころび始めました

次々とほころんでいき

雌しべから先に飛び出してきます

こうなると全形が想像出来るようになります

先端と末端が最後に開いていきます

近寄って見ると蜜がたくさん溜まっているのが分かります

花粉に焦点を当ててみました。顕微鏡で見ると花粉は三角の形をしているそうです

真上から見ると360度ブラシの形です。

北の丸公園のブラシノキは目の高さでこのドラマをゆっくり観察していただけます。

6月を迎えた北の丸公園では、花たちも夏の装いに衣替えをはじめました。
サツキの色彩は、ツツジより力強く鮮やかな印象です。
池に映るサツキ
アジサイ
ガクアジサイ
ムラサキシキブ
クチナシ
キョウチクトウ
サンゴジュ
ネズミモチ
オオバイボタ
ビヨウヤナギ
ホタルブクロ
ネムノキ