国民公園及び千鳥ケ淵戦没者墓苑

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バックナンバー2013

74件の記事があります。

2013年09月02日北の丸公園の自然

皇居外苑いきもの / バックナンバー2013 / 北の丸公園ブログ / 秋の花

 昨日より9月に入りました。本日も照りつける日差しは強く、日向に立っているだけで汗が流れてきます。汗をかくことが出来ないカラスは、園内の樹林地等で涼みながら、口を開けて熱を逃がし、暑さをしのいでいました。
 
 9月2日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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コムラサキシキブの実
 以前紹介したコムラサキシキブが実をつけています。徐々に色付いていく自然美はとても見事ですね。

ススキ 
 池のほとりに秋の七草の一つ、ススキが咲き始めました。生き物の尾が揺れているように見えることから、別名「尾花」とも呼ばれています。

ハナミズキの実
 ハナミズキといえば、ピンクや白色の花が思い浮かびますが、秋から冬にかけて真っ赤に熟していく実(み)もなかなか趣があります。是非ご覧下さい。

イチモンジセセリ
 セセリチョウ科の仲間で、晩夏になると急激に姿を見るようになります。後ろ翅の裏側に銀紋が一文字状に並んでいることから、この名がつきました。

アカボシゴマダラ
 以前紹介した「ゴマダラチョウ」にそっくりな蝶です。写真は「夏型」で、赤い斑紋を持っています。「春型」は斑紋がなく、白っぽいのが特徴です。

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2013年08月28日北の丸公園の自然

皇居外苑いきもの / バックナンバー2013 / 北の丸公園ブログ / 夏の花

 昨日に引き続き、本日も朝から綺麗な青空が広がっています。
8月23日の「処暑(しょしょ)」も過ぎ、一日一日と秋が近づいていますね。夏の暑さもあと少しの辛抱です。気温の変化で体調を崩さぬよう、十分にお気を付け下さい。
 8月28日(水)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ハス
 田安門向かって左側の牛ヶ渕で見ることができます。現在はピンク色の大きな花が広い範囲にわたり群生しています。九段下駅2番出口を出てすぐ。是非ご覧下さい。

コブシの実
 花木園中程で、コブシの実が見頃を迎えています。ボコボコとしたピンク色の「集合果」と呼ばれる果実からのぞくのは、色付いた赤い実です。

ヤブラン
 以前紹介したヤブランが、小さな花を咲かせています。
藪のような薄暗い場所で凛として咲くことから、花言葉は「忍耐」、「謙遜」、「かくされた心」などです。

フタツメオオシロヒメシャク
 白地に大きな「目」のような模様が目をひく、蛾の一種です。

オオミズアオ
 淡いグリーンの大きな翅を持つ美しい蛾です。食樹はサクラ、リンゴ、コナラ、ウメなどで、屋久島以北に生息しています。写真は園内「モミジ通り」で撮影しました。

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2013年08月19日北の丸公園の自然

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早いもので8月も後半となりました。連日暑い日が続いていますが、園内ではひっそりと秋の気配を感じさせるかのように、木々の実が色付いてきています。
 8月19日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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サルスベリ
 以前紹介したサルスベリの花の隣に、色違いが咲き始めました。鮮やかな濃いピンク色が青空に映えます。花期は長く、初秋ごろまで見られます。

サンゴジュ
 スイカズラ科ガマズミ属のサンゴジュが、赤い綺麗な実をつけています。これを珊瑚に見立てた事から、この名がついたようです。

ノシラン
 ユリ科ジャノヒゲ属です。花の様子が熨斗(のし)に似ている事からこの名がつけられました。種の色が緑から青、そして紺色に変化します。種の色代わりを観察するのも楽しいですね。

ヤブミョウガ
 以前紹介したヤブミョウガの実が色付いてきました。こちらもノシラン同様、色代わりをご覧になれます。初めは白色、徐々に黄緑から写真のような藍色へと変化します。

ゴマダラチョウ
 黒い翅にまだらな白のはんてんが特徴のチョウです。クヌギの樹液が好物なので、庭先などではあまり見かけないチョウですね。翅色が地味な分、黄色の口吻(こうふん)が食事の際に目立ちます。

コクワガタ
 日本で最もよく見られるクワガタです。園内の「近衛聯隊の碑(このえれんたいのひ)」がある通りは、彼らの食樹であるコナラやクヌギの樹が多いため、姿を見ることができるかもしれません。虫除け対策をしっかりして、夏の人気者を探してみましょう。

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2013年08月12日北の丸公園の自然

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連日寝苦しい夜を過ごしている方も多いのではないでしょうか。適度にクーラーを利用するなどして、外出時だけではなく、室内での熱中症対策も行いましょう。
園内の芝生広場にある池では、カイツブリやコイ、カメやアメンボなど様々な生き物たちが、水の中で今年の猛暑をしのいでいます。
8月12日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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キツネノマゴ
キツネノマゴ科キツネノマゴ属で、小さな可愛らしい花をつけます。この花の名前の由来は「花が子狐に似ている」「花序(花がついている部分)が狐の尾に似ている」などが有名ですが、定説はないようです。

キツネノカミソリ
ヒガンバナ科ヒガンバナ属です。「キツネノマゴ」に続いて、なんとも印象的な名前ですね。由来は「花の色が狐色で、葉の形がカミソリに似ている」など、諸説あります。また、全草に毒があり、特に根には多く含まれるので、注意が必要な植物です。弥生慰霊堂から牛ヶ渕をのぞくと見られます。

イヌホウズキ
小さな白い花をつけるナス科ナス属の植物です。現在緑色の実は、花が終わるとつやのない黒色へと変化します。

アオスジアゲハ
綺麗な青のラインが目を引く、アゲハチョウ科のチョウです。園内の至るところで見ることができ、ヤブガラシの花には特によく集まります。

ツクツクボウシ
ツクツクボウシは8~9月頃が出現時期です。8月も中旬に入り、園内の至る所で「ボーシ、ツクツクボーシ」の夏らしい元気な合唱が聞こえてきます。

チョウトンボ
名前の通り、まるでチョウのようにヒラヒラと浮遊します。光の加減によって羽の色が変化する様が美しい、魅力あるトンボです。休みなく飛んでいることが多いですが、休憩する時を待って、止まったところを是非観察してみてください。

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2013年08月05日北の丸公園の自然

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本日も朝から気温が高く、蒸し暑いお天気となりました。園内では虫取りや散策を楽しむご家族が多く見られます。散策の際は適度な休憩をとり、水分補給をこまめにして、熱中症にならないよう気をつけましょう。
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メハジキ
シソ科メハジキ属です。約1cmの花が、茎の上部の葉のわきにつきます。日干しで乾燥させ、産前産後に服用していたことから益母草(やくもそう)とも呼ばれます。


タマアジサイ
ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木で、日本の固有種です。花は一斉に咲くのではなく、蕾が大きくなったものから順番に開花していくので、花期が長く楽しめます。


ヨウシュヤマゴボウ
北アメリカ原産のヤマゴボウ科ヤマゴボウ属です。小さく可愛らしい花をたくさんつけています。全体に渡って毒をもっている事でも有名なので、注意が必要な植物です。



クリ
ブナ科クリ属の落葉高木です。別名は「シバグリ」で、緑色の雌花が5~6月に咲きます。落ちているクリがいくつもありますが、触る際は鋭い刺に十分注意してください。


ショウリョウバッタ
バッタ目バッタ科で、別名はコメツキバッタです。両後ろ足を持つと米をつくようにおじぎを繰り返すことが、別名の由来となっているようです。花木園で多く見られるので、捕まえて試してみるのも楽しいですね。

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2013年07月29日北の丸公園の自然

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朝から空は厚い雲に覆われ、雨模様となりました。園内ではアブラゼミ、ミンミンゼミに続いて、ツクツクボウシも鳴き始めています。また、西日本に多く、最近関東に分布を広げているクマゼミも見られるようになり、園内を賑わせています。
7月29日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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フヨウ
アオイ科フヨウ属の落葉低木です。フヨウは夏を代表する草花のひとつで、とても大きな花を咲かせます。直径は最大で15cmほどにもなります。

ムクゲ(一重)
こちらはフヨウのすぐ側に植栽されています。今まで紹介したムクゲの中で、1番清涼感がありますね。

ムクゲ(八重)
以前紹介した、吉田茂像近くに植栽されているムクゲ(八重)が見頃を迎えています。是非ご覧下さい。

サルスベリ
花木園中程にあるサルスベリの木に花が咲きはじめました。ミソハギ科サルスベリ属で、花期が長いことでも有名です。名前の由来は幹が大変なめらかで、「猿も滑って落ちる」というところから来ています。

アゲハモドキ
一見蝶に見えますが、ガの仲間として分類されています。「ジャコウアゲハ」という毒を持ったメスの蝶に擬態している事から名がつきました。羽を開いて止まったり、腹部が同じ太さの寸同型であったりとガの特徴はありますが、活動は昼間で花の蜜を吸うなど、蝶と似た特徴も持っています。

スズメバチの巣
園内で発見されたスズメバチの巣は、見つけ次第すぐに処理しています。もし巣を見つけた際は、決して近寄らずに管理事務所までご連絡ください。ご協力宜しくお願いいたします。

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2013年07月18日北の丸公園の自然

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午前中は曇っていた空も午後になると晴れ間が広がり、最高気温31度の真夏日となりました。
7月18日(木)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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クサギ
クマツヅラ科クサギ属の落葉小高木です。山野や川岸などの日当たりの良い場所に生えます。名前の由来は、枝を折ったり葉をこすったりすると、臭い匂いがするところから来ています。

ノリウツギ
ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木です。5弁の小さな両性花(1つの花に雌しべと雄しべを持つ花)を多数つけ、その周囲に装飾花をつけます。装飾花は基本的には白色ですが、淡紅色になる場合もあるようです。

ヤブラン
ユリ科ヤブラン属の多年草です。高さは30~50cmになり、多数の小さな花をつけます。やぶに生え、ランの葉に似ていることから、この名がつきました。

ムクゲ(日の丸)

美しい白地の花びらの付け根が赤く染まったムクゲです。夏にぴったりの、清涼感溢れる花ですね。

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2013年07月16日北の丸公園自然情報

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連日猛暑が続いていましたが、本日は比較的過ごしやすい一日となりました。
7月16日(火)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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オニユリ
ユリ科ユリ属で、比較的人里近くに生える多年草です。花には黒い斑点が目立ちます。

花の色や形から「赤鬼」が連想されることから、「鬼百合」の名がつきました。オニユリとコオニユリがありますが、オニユリの方は茎にムカゴ(葉のつけ根にある黒い玉)がつき、コオニユリにはつかないので、区別することができます。


ミンミンゼミ
夏のセミではおなじみ、カメムシ目セミ科のミンミンゼミです。およそ一週間の命を精一杯使おうと、腹を上下に振って一生懸命鳴いていました。


ベニシジミ
シジミチョウ科ベニシジミ属です。シジミチョウ科は、最も小型なチョウのグループです。ベニシジミは小さなオレンジ色の可愛らしいチョウで、幼虫は「ギシギシ」などの草を食べます。

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2013年07月12日北の丸公園自然情報

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本日も東京は最高気温35度の猛暑日となりました。園内では早朝からニイニイゼミが合唱をはじめ、夏ならではの雰囲気となっています。
7月12日(金)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ユズリハ
ユズリハ科ユズリハ属で、別名「親子草」といいます。新葉が成長して古い葉が落ちる様を「葉が譲る」ように見えるので「謙る葉」、それが「譲葉(ゆずりは)」となりました。また、親から成長した子に後を譲るのに例えて、古くからお正月の縁起飾りにも使われます。

秋頃には、ブルーベリーに似た黒褐色の実をつけます。また、春から初夏にかけて「がく片」「花弁」のない小さな花を咲かせます。


ニイニイゼミ
カメムシ目セミ科です。以前「ニイニイゼミの抜け殻」を紹介しましたが、今回は成虫を見つけることができました。羽化したばかりだったのか、よちよちとおぼつかない足取りです。羽の色は見事な保護色となっています。

シオカラトンボ(メス)
トンボ科シオカラトンボ属です。成熟したオスは塩辛そうな?水色ですが、メスは「ムギワラ色」をしていることから「ムギワラトンボ」と呼ばれています。

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2013年07月10日北の丸公園の自然

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昨日に続き、本日も厳しい暑さとなりました。園内の芝生広場にある池では、コイやカイツブリが気持ちよさそうに泳いでいます。夏の暑さをほんの一時忘れさせてくれる光景です。
7月10日(水)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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マユミ
ニシキギ科ニシキギ属で、この材で弓矢をつくったことから「真弓(マユミ)」の名があるようです。実(み)は秋頃に淡紅色に熟して4つに裂け、中から赤い種子が出てきます。


カタバミ
カタバミ科カタバミ属の多年草で、小さく整った可愛らしい花です。全体が赤紫色を帯びているものは「アカカタバミ」、中間色のものは「ウスアカカタバミ」といいます。

カタバミの仲間は学名で「オキザリス(oxaris)」といい、「酸っぱい」という意味です。カタバミには「しゅう酸」が含まれているため、噛むと酸味があります。


ヤブキリ
バッタ目キリギリス科の昆虫です。ヤブキリはキリギリスと似ていますが、昆虫の雌についている管状の産卵用の突起である「産卵管」が真っ直ぐに伸びていることが特徴です。キリギリスは下向きに反っています。

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